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更新日:2024年10月15日

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令和6年7月の現地農業情報(肝属地域)

青年農業者たちがプロジェクト活動への意欲を高める

6月24日,大隅地域振興局でKIMOTSUKIファーマーズクラブ主催のプロジェクト研修会が開催され,会員等19人が参加しました。研修会では,令和5年度全国青年農業者会議で,農林水産大臣賞を受賞した優良事例を視聴し,各事例の評価ポイントや採点基準等について学びました。視聴後には,会員同士で「自身の経営に取り入れられないか」,「今後のプロジェクト活動に生かせないか」など活発な議論が交わされました。農政普及課では今後も,農業青年組織の活動を支援していきます。

ピーマン,きゅうり農家に対し土壌診断に基づく適正施肥を指導

6~7月に,鹿屋市,東串良町,肝付町,錦江町,南大隅町のピーマン農家ときゅうり農家計約160人を対象に,土壌診断に基づく個別施肥指導を農協の各支所で実施しました。土壌診断結果の傾向として,pHの低下,石灰や苦土の過不足,リン酸の蓄積等がみられたため,農家に適正な施肥量や石灰等の土壌改良資材投入による土づくりを提案しました。肥料価格がいまだ高止まりしている中,施設園芸農家にとって適正な施肥や土づくりは重要な取組のため,今後も引き続き施肥指導を行います。

パインアップル農家が出荷基準・規格と食味を確認

7月11日,南大隅町主催でパインアップルの収穫目揃え会並びに果実試食会が,南大隅町大泊の佐多岬熱帯果樹施設で開催されました。冒頭,町から令和6年産パインアップルの生育状況が報告され,JA鹿児島きもつき根占支所から収穫基準や出荷規格の説明があり,生産者は着色歩合などを熱心に確認していました。最後に参加者全員で,糖度16~18度においしく仕上がった「ボゴール」,「ハワイ種」,「ゴールドダイヤモンド」,3品種の試食を行いました。

収益向上のため荒茶品質評価技術を習得

6月25日,大隅地域振興局で肝属地区茶業青年の会主催の荒茶品評会を開催し,会員が生産した一番茶を持ち寄り,品質評価技術の習得について研修しました。農政普及課より評価の方法を説明し,青年らが官能審査により外観,香気,水色,滋味を評価しました。評価結果はばらつき,青年らはその難しさを感じていました。良質な荒茶は,審査評価も高く市場での単価も高くなっています。また,青年らの関心は,評価が低い荒茶の生産改善策であったため,農政普及課では今後も技術の習得を支援していきます。

有機茶園の生産性向上検討会を開催

6月26日,錦江町田代地区において有機茶現地検討会が開催され,生産者6人の有機茶園を巡回,課題や今後の管理について研修しました。錦江町の有機茶園は,転換中を含め約10haで,品種は「あさのか」「さえあかり」など9品種と多様でした。輸出の需要が多いため荒茶価格は,慣行栽培に比べ高い状況でした。その一方,枝条数が少なく収量が減少しているため,収量の維持向上が課題であります。農政普及課では,茶樹の更新や整枝方法を指導し,今後2~3年かけての収量向上を支援していきます。

スナップえんどうでのIPM技術導入に向け,ソルゴーとソバ種子を無料配布

7月11日に,なんぐう地区でスナップ・キヌサヤ部会総会が開催され,34人の生産者と関係機関が出席しました。スナップえんどうでは,アザミウマ類の加害による品質低下が問題となっています。そこで,この天敵の宿主となるソルゴーとソバをほ場周囲に植栽するIPM技術を広く波及するため,種子を配布し,防除技術について説明しました。生産者からは,播種時期や管理方法について質問があり,IPM技術に対して関心は高い傾向であった。今後もIPMの取り組みと,スナップえんどうの生産振興を支援していきます。

南大隅町の認定農業者研修会で,農作業事故防止を啓発!

7月19日に,南大隅町で,73人の生産者と関係機関が出席し,認定農業者研修会が開催され,その中で,農作業安全及び事故防止に関する啓発活動を行いました。事故事例の紹介では,対話型の研修を行うことで,自分たちで意見を出し合って危険な箇所を発見し,改善することの重要性を学びました。また,今回はVR機器による事故体験によって,農作業事故をより身近なものと意識づけすることができました。今後も,農作業事故ゼロのために啓発活動を続けていきます。

農政普及課の指導で基腐病を克服する~垂水市大野地区~

7月10日,垂水市大野地区で生産者と関係機関12人が出席し,サツマイモ基腐病防除対策研修会が開催されました。研修会では,農政普及課から基腐病対策の体系防除を説明した後,意見交換を行いました。生産者からは「農政普及課の指示どおり,体系防除を実施し,前年多発ほ場でも発病を低く抑えている。本日説明を受けた後半の体系防除により発病を抑えたい」との意見がありました。また,蒸熱消毒処理についても説明し,是非取り組んでみたいと前向きな意見も出されました。

今更聞けないIPM技術の考え方を学ぶ

6月28日,大隅地域振興局大会議室で,(株)FieldStyledLab.の柿元氏を講師にIPM技術研修会が開催され,肝属地区青年農業士会員,関係機関14人が出席しました。内容は天敵導入のタイミング,土着天敵の活用などでした。講演終了後,質疑応答では,「うまくいかなかった点はどこに問題があったのか?」など活発な意見を交換しました。同会員は地域では,ベテランの立場にあり,「今更聞きにくい内容もあり,参考になった」とのことでした。農政普及課は,今後もIPM技術の普及を支援します。

水稲農家が作業の省力化の取組を学ぶ

7月17日,肝付町で肝付町おいしい米づくり研究会総会及び現地検討会が開催され,生産者,関係機関13人が出席しました。現地検討では,今年度肝付町で取り組んでいるスマート水位センサー「水田ファーモ」の実証現場を視察し,機器の活用と水管理の労力軽減について意見交換を行いました。また,水稲乾田直播の実証ほでは,技術の課題や今後の方向性等について大いに学びました。経営の大規模化のためには,作業省力化がより一層必要であり,今後も課題整理や技術の検証等を支援していきます。

福祉事業所や農業法人等が農福連携の実践事例を学ぶ

7月17日,大隅地域振興局大会議室で大隅半島ノウフクコンソーシアム(ONC)主催の福祉事業所向けの農福連携研修会が開催され,会員等55人が参加しました。研修会では,(株)リーフエッヂ代表取締役の田中基次氏の「あまみんの農福連携実践事例」の講話,駿河木材(有)の林福連携事例発表,講師等によるパネルディスカッションがありました。農業に取り組む福祉事業所の掘り起こしが課題になっており,今後もONCの福祉事業所向けの活動も支援していきます。

農福連携研修会

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

大隅地域振興局農林水産部農政普及課

電話番号:0994-52-2142

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