更新日:2024年10月15日
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さやいんげんの既存品種の種子生産中止を受け,後継品種を選定するために,6月4日,管内産地である垂水市,肝付町,南大隅町で,品種比較検討会を開催しました。検討会には,関係機関,生産者等25人が参加しました。各市町に設置している試験ほ場で現地検討を行ったあと,促成と露地栽培の品種比較試験結果について室内検討を行い,食味調査や販売状況等の情報交換も行いました。今後も引き続き後継品種の選定に向けて支援していきます。
5月28日,内之浦和牛振興会会員17人を対象に,自給粗飼料の研修会を開催しました。スーダングラスは夏草の野草として給餌されるオヒシバ(通称ホトクイ)に比べて10a当たりの乾物収量が2倍以上あり,1番草のTDN乾物収量も約3倍になることを示し,高収量作物の生産利用を指導しました。また,イタリアンライグラスは,いもち病対策に抵抗性品種の利用と,平年気温データを用いて適期作付けを指導しました。今後も自給粗飼料増産に向けて,実証ほデータに基づく生産指導に取り組みます。
5月31日,鹿屋市で搾乳ロボット導入農家1戸に対し,飼料メーカー,普及情報課とともに,牛群検定データを基にした搾乳牛の飼料給与体系を検討しました。低乳量牛が散見されたため,泌乳前期牛の乾物摂取量確保や,泌乳後期牛の乾乳への早期移行を助言しました。農家は自給粗飼料の質にばらつきがあると感じ,アシドーシス(胃内の酸化)の予防に,飼料中の水分量を把握し乾物摂取量の維持に取り組むことになりました。今後も暑熱ストレスによる飼料摂取量が減少しないよう,継続して支援します。
5月下旬から6月上旬にかけて,肝付町,鹿屋市吾平町,南大隅町の冬春ピーマン農家計7戸のほ場で,有効根群域や土壌ち密度等の試掘調査を行いました。土壌断面を農家に確認してもらい,単収向上には適切な土づくりが基本であることを再認識していただきました。今回の調査結果を踏まえて,次作に向けた検討会を実施し,土壌物理性の改善を支援していきます。
6月10日,鹿屋市で大隅地域サツマイモ基腐病対策PT本部総会が開催され,構成機関等から52人が出席しました。総会では,令和5年度活動実績と令和6年度活動計画について合意が得られました。農政普及課は,健全苗の確保対策として,蒸熱処理装置の利用率向上に向け,JA等と連携して推進していくこと,LINEのオープンチャットを活用して,さつまいも関連企業や生産者へ,迅速に基腐病の防除対策の情報提供を行うこととしました。
5月31日,鹿屋市吾平町で,「吾平町さつまいも栽培研究会」会員6人と関係機関が出席し,令和6年度総会が開催されました。総会終了後,基腐病の防除対策研修会も行われ,農政普及課からは,栽培管理のポイント,新規登録農薬の情報提供を行いました。総会終了後は,「基腐病の体系防除も出来つつあることから,前年産以上の生産量を目指そう」と会員の士気が上がりました。
大隅地域では,大型水稲法人の作業受託が年々増加しており,近い将来育苗ハウスなどが,飽和状態になることが懸念されます。そこで,若手水稲農家が乾田直播,湛水直播技術の栽培実証に取り組んでいます。農研機構の乾田直播マニュアルを参考に,5月10日に乾田直播を行いました。現在,これらの水田では除草対策など栽培管理中であり,農政普及課は栽培管理を支援していきます。
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