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更新日:2022年4月15日

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令和4年3月の現地農業情報(肝属地区)

「農福連携」で加工用ジャガイモの「食品ロス」対策!

3月11日,(株)オキス会議室にて,大隅半島ノウフクコンソーシアム会員の障がい者就労支援事業所3社が参集し,加工用ジャガイモの小いも(オキスがハーベスターで収穫したが,出荷サイズに満たずに従来は廃棄されていたもの)を障がい者の方々が収穫,選別する作業のほか,収穫前のマルチ除去,枕地のジャガイモ収穫の請負作業を農福連携で取り組むことが決まり,4月中旬に詳細の詰めを行うことになりました。小いもは鹿屋市内飲食店へ販売し,フェアを開催する予定です。

肝属地域女性農業経営士,PRのため看板やカレンダー作成

和3年度はコロナ禍のため活動しにくい状況が続いていた肝属地域女性農業経営士会では,少人数でのサークル活動を企画,7サークルに分かれて活動しました。その中でも地域で頑張っている女性農業経営士を地域に知ってもらい,活動を活性化させようという目的で「コロナにまけるな」の看板を地域で持ち回り設置する活動と,各女性農業経営士の農業に対する思いと写真を掲載したカレンダーを作成しました。初めての企画,実行が地域に風を起こし,新たなチャレンジにつながりました。

大隅地域の市町における「健全苗・健全ほ場の確保」に向けた取組を確認

3月16日,JA鹿児島きもつき本所大ホールで,大隅地域サツマイモ基腐病対策プロジェクトチーム作業部会が開催されました。今回の作業部会は,新型コロナウイルス感染防止の観点から参集者を大隅地域の関係機関に制限しました。この中で,令和3年度の活動実績や令和4年度の活動計画,健全苗・健全ほ場の定義について検討した後,各市町から「健全苗・健全ほ場の確保」に向けた技連会等の取組事例の紹介と,今後の計画についても検討しました。

基腐病対策!吾平さつまいも栽培研究会設立

3月22日,鹿屋市吾平地区のさつまいも生産者9名で同研究会が設立されました。会議では定期的な勉強会や情報交換を行いながら,「サツマイモ基腐病」の被害軽減対策に取り組むことになりました。また,生産者が主体的に活動を展開していくことを基本理念に掲げました。農政普及課はオブザーバーとして,助言・指導を行っていきます。

肝付町子牛商品性向上巡回の実績検討会を開催

付町の肉用牛新規就農者を中心とする5名を対象に,役場やJA等と連携し,就農後の経営安定支援のため子牛の商品性向上巡回指導に取り組みました。新型コロナの影響で実施できない時期もありましたが,およそ2か月おき,年4回の巡回指導を行いました。子牛の成長具合を測定し,ICT活用により関係機関とも共有している繁殖成績をもとに,子牛及び母牛の飼養管理改善指導に取り組み,3月11日に肝付町役場にて実績検討会を開催しました。次年度も活動を継続する予定です。

肝属畜産ICT事例集を作成,配布

和3年度の畜産普及係調査研究において,肝属畜産ICT事例集を作成しました。これは肝属管内でICTを上手く活用している肉用牛農家4戸に,主としてどのような機能を活用し,普段の飼養管理のどの部分でICTを活用しているか等を調査し,まとめたものです。この事例集は令和4年3月の子牛セリ市で配布したほか,今後の研修会や巡回指導において活用していく予定です。

Iターン女性2名が肉用牛繁殖で新規就農

和3年10月,Iターン女性2名が,農家研修(南大隅町実施)先の肉用牛繁殖経営(母牛120頭)の一部(母牛各20頭)を継承し,新たに経営を開始しました。研修先では,父母の高齢化が進む中,労働力に不安を抱えていました。今回,税理士等の専門家相談も受けた上で,2人が牛舎・機械を賃借し,3経営共同で作業を行うことで,労働力問題や初期投資の課題を解決し,Win-Winを目指す「新たな形態」での経営をスタートさせました。今後,話し合い活動等支援していきます。

栽培リスクを考慮したトウモロコシ栽培暦が完成!

培リスクを考慮した飼料用トウモロコシの栽培暦(肝属版)が完成しました。栽培リスクとは,台風や大雨などの気象リスクやツマジロクサヨトウ等の虫害を指しており,今回作成した暦ではそれぞれの栽培リスクに対応した栽培体系を示しました。完成後は管内の酪農家全21戸及び飼料用トウモロコシを栽培している肉用牛農家7戸に配付していきます。リスクを考慮した作付け体系を意識してもらうことで自給飼料の増産を図っていきます。

大隅半島の美味しいお肉をPRする情報誌「大隅肉本」を作成

政普及課では,令和3年度の地域振興推進事業で大隅半島の美味しいお肉(牛肉,豚肉,鶏肉)の魅力をPRする情報誌「大隅肉本」を10,000部作成し,観光拠点,交通拠点などに配置しました。情報誌では,美味しいお肉を食べられたり,買える店舗(計23店舗)と観光スポットを組み合わせて大隅半島の魅力をPRするとともに,畜産の概要,生産農家(牛,豚,鶏),マップ&アクセス等を紹介しています。これを活用し,来訪者と消費活動の増加を図ります。

新ごぼうの出荷状況と春サラダごぼうの増加

ごぼうの出荷状況は,播種後の高温乾燥や生育期の低温などにより生育及び肥大が緩慢で,出荷前半は2L・Lで,出荷後半はL・M中心でした。また,春サラダごぼうは被覆資材でのべたがけ保温による生育促進で収量が安定していることと,近年の価格安定により,肝属管内では面積拡大や新ごぼうからの転換が多く,18戸(前年比180%増)で841a(同160%増)と増加しています。引き続き面積拡大と単収向上を支援していきます。

なんぐう地区ばれいしょ出荷数量3,250tを目標に出荷開始

2月17日になんぐう地区ばれいしょ専門部会では,部会役員・関係機関等およそ30名が参加して選果場において,収穫や集荷選別の安全祈願祭を開催しました。昨年が高値で販売できたこともあり,「今年も昨年並みの販売を」という期待のもと,面積は昨年より微増のおよそ130ha,目標数量3,250t,販売額585,000千円達成に向けて意思の統一を図りました。出荷ピークは3月下旬からの見込みで,生産者と関係機関が一体となって目標達成を目指します。

農福連携によるばれいしょの収穫作業を実施

大隅町は,「花之木農場」を運営する社会福祉法人「白鳩会」と連携し,ブランド品目のばれいしょの収穫において,「農福連携」による労力補完を実施しました。3月11日に,白鳩会から園生6名と支援員1名が収穫を行いました。昨年参加した園生もおり,農家から説明を受けるとスムーズに作業に取り組み,4時間でおよそ20aの収穫を完了しました。園主からは「重いコンテナの運搬を手伝ってもらい大変助かった」と好評でした。今後も農福連携の活動を支援していきます。

ロボットトラクターの実演開かれる

3月16日,(株)SBFがロボットトラクターの実演会を行い,約30名が参加しました。経営拡大に伴い植付や定植,収穫等の作業が競合する中,サツマイモ基腐病対策のための収穫後の速やかな残渣処理等の作業も競合してしまうことが地域の課題となっています。ロボットトラクターを活用することで,複合・並行作業が可能となり,作業の省力化や効率化が進められて課題解決が図られる上,さらなる規模拡大にもつながります。農政普及課では,今後も取組を支援していきます。

第三者認証取得に向けた取り組み

3月2日にかのや茶GAP推進部会,3月14日に垂水市茶業振興会にてK-GAP審査が行われました。生産者に対して取得支援を行う中で,生産・製造履歴台帳の記帳,衛生管理や農薬管理等,茶流通におけるリスク管理が安全安心な茶生産に繋がると再認識させることができました。肝属地区では現在86%の工場がGAPを取得しています。K-GAPの継続及び,上位GAP取得支援を引き続き行っていきます。

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

大隅地域振興局農林水産部農政普及課

電話番号:0994-52-2145

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