更新日:2024年2月5日
ここから本文です。
管内では高品質な一番茶が高く評価される一方,ドリンク用が主体の二番茶以降の収益性確保が課題です。薩摩さみどり会は,12月7日にさつま庁舎において,ドリンク需要に向けた国際GAP取得の勉強会を開催し,9名が参加しました。会では,農政普及課がASIAGAPの管理点の説明を行い,先行取得し指導員資格を持つ会員が具体的な取組事例や,生産工程管理ソフト(アグリノート)の導入について紹介しました。会は2回実施予定で,農政普及課は会員自助による国際GAP取得を支援していきます。
管内R5年産茶では一番茶時期にチャトゲコナジラミの,二番茶時期にチャノホソガの被害が多く,生産者は対応に大変苦慮しました。11月16日にさつま庁舎において,生産者や関係機関16名が参加し北薩地区茶園管理暦検討会が開催され,技連会からチャトゲコナジラミの天敵シルベストリコバチに影響の少ない薬剤や管内で実施したチャノホソガ薬剤感受性実証をもとにした茶園管理暦を提案し,了承されました。今後も,農政普及課は安心・安全な茶生産ができるよう,IPMを推進していきます。
11月28日,川薩地区青年農業者会議をさつま町ひかり別館で開催し,55名が参加しました。当会議では,ぶどうや野菜に関する青年プロジェクト発表,輝けトーク,薩摩中央高校生の意見発表が行われました。会議終了後,担い手組織研修会を開催し「知っておきたい農業・農家を巡る税制」と題して税理士の講演を実施しました。参加者からはインボイス制度,電子帳簿保存制度の理解が深まった等の感想が聞かれ有意義な研修会となりました。
12月14日,北薩振興局さつま町駐在にて,サツマイモ基腐病対策実績検討会を開催しました。生産者,関係機関あわせて12名が参加し,抵抗性品種「べにまさり」の品種特性や水田栽培のに関する実証ほの実績検討を行いました。また,種いもの蒸熱消毒や基腐病発生ほ場の今後の対策について説明しました。近年,さつま町ではさつまいもの生産者や面積が増加傾向にあります。基腐病の発生は今のところ軽微ですが,拡大を防ぐため,農政普及課では今後とも基腐病対策の周知徹底を進めていきます。
12月19日にニューファーマー営農塾果樹部門研修が行われ,青年農業者や指導農業士,関係機関等9名が参加しました。当日はさつま町内の指導農業士ほ場2カ所を巡回し,温州ミカンやマンゴー,ナシ等のこれまでの取り組みや栽培技術,品種などについて活発に意見交換を行いました。農政普及課は今後も指導農業士と連携し,青年農業者の育成に向けて支援していきます。
11月27日,さつま町で女性農業経営士組織さつまファームレディ倶楽部が「わくわく集会」を開催し,倶楽部員13名,若手女性農業者等11名,関係機関12名が参加しました。曽於市の女性農業者の橋口まゆさんが若手女性の組織活動について講演した後,橋口さんの進行で「家庭と仕事あなたにとって第3の場所はどこ?」をテーマにグループワークを行いました。参加者から「みんなと楽しく会話ができて良かった,若手女性の集まる会をしたい」等感想があり,次につながる会となりました。