現地農業情報（出水地域）令和7年2月

令和6年度学校給食等地元食材利用促進研修会を開催

2月18日，北薩地域振興局出水庁舎で令和6年度学校給食等地元食材利用促進研修会を開催し，栄養教諭，市町・JA担当者等17人が出席しました。地域食材の利用状況，郷土料理を意識した献立についての情報交換や，「かごしまの“食”交流推進計画（第5次）」に係る意見交換を行いました。その後，鹿児島大学教育学部の中野八伯先生に「伝統野菜の栽培を通じた食意識の醸成」をテーマに講演をいただきました。今回得られた意見等を参考に，さらに活発な食育活動につなげます。

出水地区茶業振興会が総会及び春期茶園管理研修を開催

1月31日，出水市役所で出水地区茶業振興会総会及び研修会が開催され，生産者10人を含む16人が出席しました。研修会では，経済連茶事業部による茶業情勢報告のほか，農政普及課出水市駐在から時期に応じた深刈位置の設定や，春期防除・防霜等について説明しました。併せて，青年農業者がプロジェクト発表を行い，出席者と熱心な意見交換がなされていました。次年度も各種研修会や実証試験をとおし，生産者の技術向上に寄与します。

出水地域女性起業研究会が名称を変更し，さらに活動を深化

1月29日，阿久根市中央公民館で出水地域女性起業研究会総会及び研修会が開催され，会員9人が出席しました。研修会では会員が栽培しているレモンや米粉，また以前の研修で加工したサツマイモ味噌等を活用した技術実習を行い，身近な食材で加工できることを探りながら6次化活動につなげていくヒントを学びました。総会では規約改正を行い，組織名称から「女性」を削除し「出水地域起業研究会」となりました。今後は会員を女性に限定せず，さらなる起業活動等の充実を図ります。

令和6年度「KCー5」苗木植付に係る現地検討会を開催

2月25日，出水市現地ほ場で，新品種「KC-5」の現地検討会を開催し，果樹生産者11人を含む計18人が出席しました。3月上旬に管内で計845本（県全体の約60％）の苗木が12戸の農家に供給されるため，今回は，品種特性や病害虫対策についての講習および植付方法の実演による事前周知を行いました。実証ほは5戸設置予定であり，幼木管理指導等の現地検討会を定期的に開催する予定です。農政普及課として，関係機関・団体と連携し，今後も果樹生産者への支援および周知を継続します。