小池島廻り踊り
桜島では、春の彼岸に岳詣り、秋の彼岸には島廻りを行っていました。島廻りは、島津家第19代藩主光久の時代に始められ、豊年祭りの意味を持っていたと言われていますが、次第に青壮年の腕力の優劣を競う競技となっていったようです。
島廻りの船は、八丁櫓で38人~40人を乗員とし、競技が行われていました。周りの船には着飾った女性が乗り、三味線・太鼓・唄・踊りで花を添えたと言わていれます。大正3年の桜島大噴火で瀬戸海峡が埋まり、島廻り競争は廃れていきました。今日ではこの島廻り踊りだけが、往事の伝統を受けつぐものとして残っています。
踊りは、踊り手が浴衣にずきん、漕ぎ手がはっぴに鉢巻きのいでたちで、手に持った扇や櫓(オールに似たもの)を使って踊ります。伝統を引き継ぐ責任と、後継者育成を大切に考えて活動をしています。
平成17年(2005)に鹿児島市の無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されました。
公開日時
7月、9月,11月,2月
公開場所
開催風景
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください