岩戸疱瘡踊り
岩戸疱瘡踊りは、藩政時代から踊り継がれてきた古い踊りであると言われています。昔、恐ろしい伝染病である天然痘が蔓延したことがあり、その予防と早い治癒を願って踊るもので、真剣な祈りの心が込められた優雅な踊りです。天然痘が絶滅し、踊りも一時途絶えていましたが、終戦後に復活し、今では地域の行事や花尾神社の大祭、地区の文化祭などで踊られています。
この踊りは、前踊りと後踊りで構成されています。前踊りは、手踊り20名くらいに太鼓打ちと太鼓持ちが6組ほどで、三味線に合わせて踊り、手踊りの中に傘踊りも入ります。後踊りは、黒装束の3名の大シベ持ちがいて、そのシベ持ちの後ろに踊り子がつきます。踊り子は小シベを持ち、横3列から4列ぐらいでシベ踊りをします。その後、踊り子が円になって踊り、大シベ持ちは円の中に入ります。音楽は三味線と太鼓と拍子木等を使います。踊り子の服装は豆絞りの手ぬぐいに、赤の長襦袢、浴衣(昔は絣)に白足袋姿で踊ります。
平成17年(2005)に鹿児島市の無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されました。
公開日時
9月下旬
公開場所
開催風景
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