薩摩琵琶
薩摩琵琶は,伊作(現在の日置市吹上町南部)常楽院の開山(創立者)宝山検校が庶民に仏教の教えを広めるために始めた,いわゆる盲僧琵琶が源流になっていると伝えられています。元来,宗教音楽であった盲僧琵琶を芸術的な琵琶音楽にしたのは,戦国時代の武将島津忠良と,当時の常楽院住職渕脇寿長院です。この頃,琵琶が大形化し,演奏法も武士の好みに合せて勇壮なものとなりました。また,「崩れ」などの独特の弾奏法も始められ,戦記物を語る時の伴奏音楽としてもてはやされました。
江戸時代になって,座頭風,士風,町風の3派に分れ,人びとに愛好され,近代になってからは,士風琵琶を継承し,明治から大正にかけて薩摩琵琶の全盛期を迎えました。
現在伝承されている曲は「蓬莱山」のような祝賀歌,「城山」のような戦記物があります。
昭和37年(1962)に鹿児島県の無形文化財(芸能)に指定されました。
公開日時
5月(春季弾奏大会),9月(秋季弾奏大会)
公開場所
開催風景
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