更新日:2022年9月20日
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指定面積 | 陸域336ha(平成24年3月16日現在) |
含まれる市町村 | 姶良市,霧島市 |
公園区域など,詳しくは「日本の国立公園(環境省)」(外部サイトへリンク)をご覧ください。
北部地区は,姶良カルデラに相当する錦江湾奥の海域を中心に,カルデラ壁の一部である岩壁を含む脇元,クロマツ林の防潮林が残されている重富海岸,国分と福山に跨る若尊鼻,隼人沖の辺田小島,弁天島及び沖小島の3つの無人島からなる神造島(別名:隼人三島)が指定されています。
姶良カルデラは直径約20kmのカルデラで,約2万5千年前の姶良大噴火により大量の噴出物が放出されたことにより,地盤が陥没し,カルデラが形成され,その後海水が流入したことにより,現在の地形が形成されました。姶良カルデラは,単一のカルデラではなく、大崎カルデラ(北西部)、若尊カルデラ(北東部)、浮津崎カルデラ(南東部)など複数のカルデラが複合したものと考えられています。
重富海岸は,クロマツ林が残る海岸となっており、桜島を見ながらクロマツ林で休むことができる景勝地として、地元の人々に愛されています。また,重富海岸の前面の海域は,干潮時には錦江湾最大の30haにも及ぶ干潟が広がります。
若尊鼻は,姶良カルデラの一部であり,海岸線は自然の磯海岸となっている。沖合には水深80mから100m付近に円錐の形をした海底丘陵があり,東側に世界的に極めてまれな浅海熱水系でチムニーを伴った熱水噴出孔があります。
神造島は,100万年前から50万年前に堆積した海成層とそれを貫く流紋岩から形成されています。また,島の海抜約15mにサンゴ化石を含む段丘堆積物が確認されていることから10mほど隆起した島であることも分かっています。
重富海岸
神造島はトベラ,マテバシイ,タブノキ,スダジイなどの常緑広葉樹が自生する島となっています。
若尊鼻沖にある海底丘陵の熱水噴出孔周辺には世界で最も浅い場所に生息するハオリムシの一種であるとされるサツマハオリムシの大群衆が,海底丘陵周辺部の灰白色粗粒砂底には,二枚貝類が見られます。
神造島周辺に海域にはガラモ場,サンゴ類等が点在しています。
クロツラヘラサギ
また,重富海岸には地元の特定非営利活動法人が運営している「重富小さな博物館」が設置され,干潟に生息する生き物の展示やワークショップ等が行われています。
白銀坂
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