霧島錦江湾国立公園(霧島地域)
指定面積 |
陸域7,380ha(平成24年3月16日現在) |
含まれる市町村 |
霧島市,湧水町 |
公園区域など,詳しくは「日本の国立公園(環境省)」(外部サイトへリンク)をご覧ください。
景観
霧島地域の中核をなす霧島火山群は,韓国岳(1,700m)を最高峰とし,東西22km,南北18kmの地域に大小23個の火山が連なった複合火山で,生きた火山地形の博物館とも呼ばれています。
火山の形は,円錐状(コニーデ)の高千穂峰,甑岳,臼状(ホマーテ)の韓国岳,新燃岳,盾状(アスピーテ)の栗野岳,えびの岳等があります。また,大浪池をはじめ多くの典型的な火口湖もあります。
霧島連山
植物
霧島は,南国にありながら標高が1,700mに達するため,暖帯から冷温帯にかけての植生の垂直分布が見られます。
標高800m以下は,シイ・カシ類の常緑広葉樹林があり,1,200mにかけてモミ,ツガ,アカマツなどの針葉樹林が見られ,さらに1,200m付近からはブナ,ミズナラなどの落葉広葉樹林へ移り変わっていきます。
連山の中腹,山頂では,ミヤマキリシマが群生しており,5月中旬から6月にかけて全山を美しく彩ります。
この他にも,開花時期(5月中旬頃)に登山道が花のトンネルとなる新燃岳北西斜面のミツバツツジや国の天然記念物のノカイドウ,霧島にだけ生育しているキリシマミズキ,キリシマグミなどさまざまな植物が生育しています。
ミヤマキリシマと高千穂
動物
自然林の多い森林は野生動物の格好のすみかになっており,早朝や夕方よく見かけることができるキュウシュウジカをはじめ,イノシシ,タヌキ,ヤマネ(国指定天然記念物)などの哺乳類が生息しています。
鳥類では,シジュウカラやコゲラなどの留鳥,キビタキ,サンコウチョウなどの夏鳥,ツグミ,マガモなどの冬鳥など数多くの鳥を見ることができます。
昆虫類では,キリシマミドリシジミや九州では栗野岳にだけ生息するウスイロオナガシジミなど珍しい蝶がいます。
また,渓流や登山道沿いでは,オオルリボシヤンマやハラボソトンボ,ムカシトンボなどが見られます。
利用上のワンポイント・アドバイス
霧島連山の登山基地となっている高千穂河原には,ビジターセンターやキャンプ場,自然探勝路などが整備され,様々な動植物と触れあうことができます。
また,霧島連山の縦走や大浪池などの火口湖めぐり,霧島山中で最も落差のある千里ヶ滝や霧島温泉郷にある丸尾の滝,布引きの滝など様々な探勝コースを楽しむことができます。
利用施設等
高千穂河原ビジターセンター(外部サイトへリンク)
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