更新日:2019年12月13日
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指定面積 | 陸域5,072ha(平成30年8月10日現在) |
含まれる市町村 | 指宿市 |
公園区域など,詳しくは「日本の国立公園(環境省)」(外部サイトへリンク)をご覧ください・
知林ヶ島
開聞岳
指宿地区は北限種や南限種が見られることが特徴で,田良から潟口にかけて南方系植物のグンバイヒルガオの群落,池田湖の北側にある標高306mの鬼門平にタムラソウ,オオバショウマ,ヒゴスミレなどの北方系植物が見られます。
指宿市山川町の南にある竹山は,全山野生のソテツが生育しており,国の天然記念物になっています。
また,この付近にはノハラクサフジやキキョウラン,ナガサキマンネングサなども見られます。このように,北方系植物であるノハラクサフジと亜熱帯性のソテツがともに生育していることは面白い現象です。
開聞岳は,山頂付近が雲帯林となっており,樹上で着生生活を営んでいるギボウシランやナツエビネなどが見られます。また,頂上付近ではユズリハやイヌツゲなどの低木群落が発達しており,樹幹上にはヒメウラボウシやベニガヤラン,ホソバコケシノブなどが見られます。陽光地ではマルバサツキ,コツクバネウツギなどが生育しています。
鳥類では,竹山の沖約500mの海上にある小さな断崖の島である俣川洲に,カツオドリやウミウが生息しています。また,池田湖,鰻池ではカモ類,カンムリカイツブリをはじめとする多くの水辺の鳥を見ることができます。
魚類では,池田湖,鰻池の熱帯性のオオウナギが有名で,大きなものは長さ2m,胴回り40~50cmに及ぶものもあります。
爬虫類では,ミミズに似た体長約15cmのヘビの仲間であるメクラヘビが,本土では指宿市や山川町,開聞町などの海岸線で見られます。このヘビは東南アジアやマダガスカルが発生の地で,本土以外では奄美群島,トカラ列島の一部などに生息しています。
昆虫類では,池田湖,鰻池にだけ見つかっているベニトンボや希少種のベッコウトンボ,南方系の蝶であるツマベニチョウやタテハモドキなどが生育しており,また,南方からの迷蝶も多く見ることができます。
指宿地区の温泉は,県内で最大の湧出量を誇り,砂蒸しなどで有名な温泉もあります。
薩摩半島の南端に位置する長崎鼻には,浦島太郎伝説で有名な竜宮神社があり,近くの海岸には,この伝説を裏付けるかのようにアカウミガメが上陸します。
また,亜熱帯性植物を中心に約2千種の花や樹木が植栽してある国内最大級の植物公園「フラワーパークかごしま」があります。
標高922mの開聞岳山頂からは,遠く霧島連山や桜島,屋久島を見渡せ,360度のパノラマを楽しむことができます。また,山裾には九州自然歩道も整備されています。
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