更新日:2024年8月15日
ここから本文です。
指定年月日令和4年4月12日
指定面積2,150ha
含まれる市町村三島村
公園区域については,環境アセスメントデータ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
みしま県立自然公園は,竹島,硫黄島,黒島の3つの有人島と,昭和硫黄島等の無人島で構成されています。硫黄島と竹島は,約7300年前に発生し,日本列島の広い範囲に火山灰をもたらした大噴火(アカホヤ噴火)の影響を強く受けており,竹島港等の露頭では火砕流堆積物が折り重なる様子が確認できます。また,硫黄島とその周辺では,現在も活動を続ける硫黄岳,アカホヤ噴火により形成されたカルデラ壁,約3,000年前の噴火で形成された稲村岳,昭和9年~10年に誕生した昭和硫黄島など優れた火山景観を有しています。
竹島は,台地上のほとんどがリュウキュウチクで覆われ,断崖地の上部斜面にはマルバニッケイ群落が点在する。近年,光合成を行わない菌従属栄養植物であるタケシマヤツシロランとヌカヅキヤツシロランが,新種として発見されています。
硫黄島は,硫黄岳火口を中心として同心円状に,自然裸地,ハチジョウススキ群落,マルバツバキ群落,リュウキュウチク群落,クロキやシャリンバイが優占する低木群落が分布しています。
黒島は,櫓岳を中心とした島の中心部においてアカガシやスダジイが優占する自然林が分布し,国の天然記念物「薩摩黒島の森林植物群落」に指定されています。山頂部にはアカガシ群落,標高約500mより下部の緩斜面部にはスダジイ群落が分布しています。林床には,黒島が分布の南限となるスズタケ,トカラ列島等に固有なトカラカンアオイやハランが生育しています。近年,菌従属栄養植物であるクロシマヤツシロランが新種として発見されています。
各島に共通して,オオミズナギドリ,カツオドリ,コサギ,クロサギ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ,チョウゲンボウなどの留鳥または漂鳥が確認されています。また,三島はトカラ列島とともに渡り鳥の中継地に位置していることから,夏鳥であるヨタカ,ツバメ,サンショウクイ,オオルリ,サンコウチョウ,サシバ,冬鳥であるキレンジャク,ミヤマホオジロ,アオジ,アトリ,マヒワ,イソシギなど多くの渡り鳥が確認されています。
三島村が分布の北限であるヘリグロヒメトカゲは,各島で確認されています。
2011年に新種として発表され,県の天然記念物に指定されたミシマサワガニが黒島に生息しています。
三島村は,約7300年前に起きた大噴火とその後の火山活動により形成された地形・地質などの自然環境,そこに暮らす人とのかかわりが評価され,平成29年9月に三島村・鬼界カルデラジオパークに認定されています。地質学的に重要なジオサイトや景観を見ることができます。
日本語版:みしま県立自然公園周遊マップ(表面)(PDF:3,140KB)
日本語版:みしま県立自然公園周遊マップ(中面)(PDF:3,749KB)
英語版:みしま県立自然公園周遊マップ(表面)(PDF:3,149KB)
英語版:みしま県立自然公園周遊マップ(中面(PDF:4,207KB))
よくあるご質問
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください