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更新日:2024年5月10日

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令和6年3月南薩地域の現地農業情報

枕崎市,南さつま市,南九州市

川辺で令和5年産大豆の反省と大麦の今後の管理を学ぶ

2月28日,JA南さつま川辺支所で令和5年産の大豆の反省と大麦の赤かび病防除の研修を開催しました。集落営農組織を中心に20名が参加しました。大豆は各組織の栽培履歴と単収を照らし合わせながら意見交換を行いました。単収が伸びて200kg/10a超えた組織もありましたが,雑草害で単収が伸び悩んだ組織もあったため,次年度の帰化アサガオの防除体系や排水対策の啓発を行いました。また,大麦は暖冬で出穂が早まり,例年より早く赤かび病防除の時期と収穫期を迎えることの周知を行いました。

令和6年産茶に向けて~知覧茶求評会の開催~

3月7日,鹿児島県茶市場で「知覧茶求評会」が開催されました。本会は,南九州市知覧町の茶生産者が,間もなく始まる一番茶の生産対策に役立て,経営向上に繋げることを目的に実施されました。参加した生産者は,自工場で生産された茶の評価について,茶商担当者と活発な意見交換を行いました。茶商は「作れば売れる時代ではなくなった。生産者は買い手の求める茶を把握し,どんどんアピールしてほしい。」と令和6年産の知覧茶に期待を込めてアドバイスを送りました。

大規模露地野菜生産者らがスマート農業技術を学ぶ

3月6日,知覧文化会館において,大規模露地野菜生産者を対象にスマート農業技術に関する研修会を農機メーカーと連携して実施しました。当日は,関係者を含め40名以上の参加があり,メーカーより,スマート農業の現状や様々な技術の紹介が行われました。トラクタの自動操舵機能の実演のほか,ロボットトラクタ,ドローン,可変施肥ブロードキャスタ等,多数のスマート農機の展示もあり,参加者から活発な意見が出されました。農政普及課では今後もスマート農業技術を推進していきます。

写真1スマート農業研修会の様子(1)写真2スマート農業研修会の様子(2)

春かぼちゃの出荷が前進化~ハウスかぼちゃ講習会~

3月7日,南さつま市でJA南さつまかぼちゃ部会ハウス生産者講習会が開催され,春かぼちゃの生育状況や出荷時期が検討されました。令和6年産は1~2月の温暖な気象の影響で,定植時期が5日,交配時期が10日程前進化しており,4月下旬からの出荷になる見込みです。霜の被害を受けた圃場もありますが,全体的には生育良好で球伸びも期待されます。寒暖差が大きい気象が続いていることから,今後も小まめなハウス管理で品質のよい「加世田かぼちゃ」の出荷に繋げるよう指導します。

大塚団地の花の品質を競う

3月8日,枕崎市大塚公民館において大塚花き生産者協会主催の花き品評会が開催され,キクとユリの品質を競いました。91点の出品があり,今年度初めてスプレーギクが輪ギクの出品数を上回り,時代の流れに沿った品目や品種構成に経営方針が変わっていることがうかがえました。最高賞である枕崎市長賞は2年連続天達氏の輪ギクが選ばれ,ボリュームのある花ができていました。今後も農政普及課では,品質の高い花き生産及び産地維持の支援を行います。

写真3大塚花き品評会の様子(1)写真4大塚花き品評会の様子(2)

たんかんの果実品評会を開催

3月6日,南薩のブランド品目であるたんかんの果実品評会が南さつま市で開催されました。本年産は秋以降の高温で着色がやや遅かったですが,減酸は早く,糖度も高く仕上がりました。出品数は屋根掛ハウス栽培9点,露地栽培35点で,量目・階級,糖度,玉揃い,外観,着色の項目を園振協果樹技術部会で審査しました。平均糖度は12.1度で昨年より高く,外観品質も高いものが多くありました。組合長賞等の特別賞5点はJA南さつま果樹選果場で展示し,生産者の高品質生産に向けた士気高揚につなげました。

 

指宿市

地元小学生が観葉植物について学ぶ!

令和6年2月29日,地元の特産品である観葉植物の出前授業が指宿市立指宿小学校で行われました。この授業は観葉のまち指宿協議会が企画し,指宿小学校の3,4年生約90名が参加しました。指宿市職員が地元の観葉植物の歴史や生産されている種類等についてクイズ形式で紹介した後,エバーフレッシュの鉢替え体験を行いました。その鉢は児童へ配布され,「頑張って大きく育てます」と弾んだ声が聞かれました。農政普及課では今後も観葉のまち指宿協議会の活動を支援していきます。

飼料高騰や子牛価格の低迷に負けない畜産経営を学ぶ

令和6年3月22日,JAいぶすき肉用牛繁殖農家研修会が開聞総合体育館サブアリーナで開催され,繁殖農家,関係機関併せて約70名が参加しました。研修会では,普及計画に基づいて活動した活動成果を基に,指宿セリ市場の現況と課題,繁殖治療件数の推移から考える季節ごとの飼養管理の注意点を説明しました。今後も,現在の飼料高騰や子牛価格の低迷に負けない畜産経営が行えるよう,技術改善や経営改善の支援に関係機関と連携して取り組んでいきます。

AGRI倶楽部指宿先進事例を学ぶ

令和6年3月15日,AGRI倶楽部指宿会員3名ほか農業青年2名が,都城市ベジエイト株式会社,大隅加工技術研究センターへの研修を行いました。ベジエイト株式会社では,生産から販売だけでなく,地域農業の将来を見据えた取組など,これからの発展を目指す青年にはとても有意義な内容でした。また大隅加工技術研究センターでは,加工機材等の説明を聞き,自らの農産物加工の可能性について確認できました。今回の研修が経営発展につながる事を期待します。

ファームコネクト指宿次年度活動を確認

令和6年3月8日,指宿庁舎でファームコネクト指宿の令和5年度総会を開催しました。会員8名,関係機関4名が出席し,5年度の活動実績と6年度の活動計画を協議しました。議案は全て承認されましたが,現在おかれている状況により参加が難しい会員もいるため,会員相互に無理をしない活動を進めていくことを確認しました。総会終了後は,昨年各自が課題設定したプロジェクト活動の取組状況や令和6年度で取り組みたい内容等について情報交換し,活動への思いを新たにしました。

新規就農者育成に向けた指導農業士会総会が開催

令和6年2月28日,指宿庁舎で令和6年度総会を開催しました。当日は,新規会員を含む9名が出席し,5年度の活動実績と6年度の活動計画を協議し,議案は全て承認されました。会議では,新規就農者の育成に係る課題や解決方策,新たな会員の掘り起こしについて意見交換を実施しました。会議終了後,経営者クラブ指宿支部会員と合同で情報交換を行い,自らの経営品目以外の生産者や女性・青年農業者との交流を実施することを確認しました。

令和5年度農業次世代等審査会が開催

令和6年3月13日,指宿庁舎で認定農業者会,指導農業士,女性農業経営士の5名を含む関係者12名が出席し,令和2年度から5年度までの農業次世代人材投資事業・新規就農者育成総合対策事業交付者である18名の審査を実施しました。会議では就農計画に対し,売上が指宿市の基準を下回っている3名を重点的に審査し,委員からは,受付段階で農業に興味があるか見極めるとともに,交付条件を詳細に示し,地域の農業者との交流を深めるよう提案が出されました。

そらまめ新品種「鹿児島4号」の特徴を学ぶ

令和6年3月6日,指宿市山川のそらまめほ場で,そらまめ新品種「鹿児島4号」の実証ほ現地検討会を開催しました。JAいぶすき各地区そらまめ部会の部会長及び副部会長,園振協指宿支部,農業開発総合センターの担当者が出席し,「鹿児島4号」の生育状況を確認しました。「鹿児島4号」は,低温処理せずに花芽分化する特性を持つため,「鹿児島4号」の普及により,慣行では必要な催芽後の予冷処理の省力化や,台風後の欠株発生時の補植への活用が期待されています。

露地オクラ・豆類でIPM技術導入を推進!

令和6年3月7日,8日に,指宿市内3か所(指宿,山川,開聞)で,露地オクラ,豆類(えんどう類,そらまめ)の栽培農家を対象に,土着天敵等を活用するIPM技術の研修会を実施しました。主催は指宿市技連会野菜部会でした。参加農家へ,技術の説明に併せて,そばの種子を無料配付し,取組推進を図りました。指宿地域の令和5年産の取組面積は,露地オクラで53ha,豆類で31haと,一般的な技術として年々伸びています。今後も有効な害虫対策として推進していきます。

若手会員を増やし,クラブの活性化を目指す

令和6年2月28日,農業経営者クラブいぶすき支部の総会が指宿庁舎で開催されました。総会では5年度事業実績,6年度事業計画等が承認されました。特に,6年度は南薩地区で地域農業を語る会を川辺支部と合同で開催することになっているため,活気のある会にすることを確認し,また,若手会員を増やしクラブの活性化を図っていくこととなりました。今後も農政普及課では,経営者クラブ活動の取組を支援していきます。

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南薩地域振興局農林水産部農政普及課

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