更新日:2024年9月17日
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7月25日と8月5日に,南九州市の農事組合法人「土里夢たかた」で今年度初めて取り組む,ス-ダングラスの不耕起栽培の一番草収量調査(2ほ場)を行いました。結果は2ほ場とも乾物収量900kg/10a弱で,従来の耕耘栽培区約1000kg/10aと比較してやや少なかったです。今年は雨が多く,不耕起栽培ほ場では排水が悪く,枕地が生育不良だったため,額縁暗渠等の排水対策も必要と思われました。播種までの作業時間は従来より約30%短縮できるので,今後二番草の結果も踏まえ,次年度対策を図ります。
8月7日に金峰町大野地区の乾田直播と知覧町厚地地区の湛水直播の栽培研修会が開催されました。生産者8名と南さつま市と南九州市職員が参加しました。農政普及課から直播のメリット・デメリット,栽培管理,現在の生育について説明しました。一番の課題である雑草はどちらも抑制し,順調に生育しました。実践した生産者からは,「当初は不安だったが,後半の生育量を見て挑戦して良かった」との意見がありました。農政普及課は労力不足に直面する水稲生産の効率化を今後も支援します。
南九州市茶業青年の会では,8月22日に開催される県茶審査技術競技大会(闘茶会)において優秀な成績を収めるとともに,茶品質向上につながる審査技術の向上を目的に知覧文化会館にて研修会を行いました。農政普及課は,本年度競技大会で使用されるサンプル茶を参考に,荒茶をみて原料・製造方法をイメージすることや,品質の特徴を自分の言葉で表現し,得られた情報を基に判断するよう指導しました。会員の茶品質向上への意識は高く,日頃の成果が発揮されることが期待されます。
8月9日に鹿児島中央家畜市場で開催された子牛セリ前研修会において,肉用牛生産者等を対象に,牛の暑熱対策及び人の熱中症対策,サシバエ対策について研修を行いました。研修では,牛への暑熱の影響や対策方法,熱中症死亡者数の推移や対策方法,サシバエの特徴・習性や物理的・化学的防除方法,R2年に行ったサシバエ防除実証試験の結果について説明しました。今後も酷暑が続く見込みのため,農政普及課は,暑熱及び熱中症対策について農業者への注意喚起を行います。
7月25日に南九州市知覧町でサツマイモ基腐病対策農薬展示実証ほの現地検討会が開催されました。実証農家と関係機関が参加し,互いに意見を交わしました。農政普及課からは,展示実証ほの概要,サツマイモ基腐病の発生状況等を説明しました。今回の現地検討会のほ場は前年にサツマイモ基腐病が2~3割程度発生したほ場でしたが,今年は発生が少なく,実証農家からは基腐病対策の効果を実感する声がありました。農政普及課はサツマイモ基腐病の被害を抑えるために今後も支援を続けます。
8月21日に南さつま市金峰町でさつまいも収穫前後の基腐病対策研修会が市主催で開催され,生産者8名が参加し基腐病対策農薬の実証ほも視察しました。農政普及課からは,在ほ期間の確保,台風前後の防除,害虫対策,早期耕うん,種いも消毒の実施を啓発し,実証農家からは農薬の防除効果を実感したとの声がありました。さらに金峰町はさつまいもほ場周辺に茶が栽培されているため,事前に連絡を取り合う等の農薬飛散対策の周知を図りました。今後は貯蔵中の管理と育苗に向けて支援を行います。
7月24日と7月31日の2回,新規就農者の農業基礎講座を頴娃農業研修センターで実施し,延べ37名が参加して,営農に必要な農業機械,病害虫・土壌肥料や農業経営の基礎知識を学びました。農業機械の研修では,トラクタ等のメンテナンスを現地講習で学びました。また,指導農業士が自らの体験を踏まえ,「時代が求めるもの」,「いろいろなことにチャレンジすること」の重要性を指導しました。研修生からは,「充実した研修だった,今後も積極的に研修を受講したい」等の感想が聞かれました。
写真1_指導農業士が講話 |
写真2_農業経営の研修 |
写真3_農業機械の研修(実際機械を使用して研修) |
園振協指宿支部では「みどり戦略」関連の技術理解のため,技術者対象の研修会を2回開催しました。8月16日はJAいぶすき会議室で,糖含有珪藻土による土壌還元消毒法について,メーカー,農総セ普及情報課,県経技課が情報提供し,オクラの実証ほで現地検討しました。8月20日は指宿庁舎で,今注目の資材分野「バイオスティミュラント」に関して,普及情報課と病理昆虫研から情報提供があり,今期実施予定の実証活動について意見交換しました。延べ30人が参加し,理解を深めました。
8月21日,指宿市開聞町の水田で,ドローンと無人ヘリによる立毛播種を実演し,畜産農家,関係機関約40名が参加しました。通常は飼料収穫後に堆肥散布,耕起,施肥,播種,鎮圧等の作業を行いますが,立毛播種することで,作業の省力化やコスト低減が可能となり,播種時期を早めることで多様な品種の作付が可能となります。今後は発芽率,生育状況,収量等を調査して,飼料自給率の向上と肉用牛農家の経営安定を図ります。
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