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更新日:2024年6月5日

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令和6年5月南薩地域の現地農業情報

枕崎市,南さつま市,南九州市

金峰で大麦収穫前の管理を学ぶ

4月24日にJAさつま日置南部営農センターで麦の生産者7名を対象に収穫前の管理について研修会が開催されました。暖冬で出穂は平年より2週間早く,高温多湿なため黒節病等の病害が増えています。赤かび病も発生する気象条件下のため,写真を使って病徴の色等を説明し,赤かび病発生後は収穫した麦の迅速な乾燥と発生ほ場の麦の仕分け収穫を行うよう啓発しました。今後は今年の結果を踏まえ改善を図っていきます。

金峰の畦道で早期水稲の栽培技術を学ぶ

5月7~10日に金峰町の各地区で水稲の栽培講習会が開催されました。生育は平年よりやや早く推移し,徒長気味なほ場が多く見られます。地域の穂揃い期は6月22日としていますが,今後,高温で推移すると出穂はより早まると見込まれます。一昨年のいもち病による減収を踏まえ,幼穂形成期のいもち病予防を説明しました。生産者からは,雑草や病害虫対策の質問が挙がりました。今後も農政普及課は収量向上と高品質な水稲生産に向けて支援を行っていきます。

南九州市流通部会が小売茶の品質を確認

5月16日,知覧文化会館で「知覧茶」の品質向上を目的に,南九州市茶業振興会流通部会が令和6年産の小売り茶(新茶)審査会を開催しました。農業開発総合センター茶業部と農政普及課が,出品された小売茶57点の品質を審査しました。本年は曇天や強風等,気象に恵まれない中,出品された小売り茶のほとんどが,濃緑色の水色で新茶らしい香りと味を兼ね備えていました。会では,「知覧茶」ブランドを守るため,良質な小売茶生産を継続することが重要であることを確認しました。

茶_南九州市流通部会1

写真1_南九州市茶業振興会流通部会の様子

天敵蜂によるサシバエ防除実証の取組状況

農政普及課では,牛舎でのサシバエ対策実証として,令和6年2~11月の期間でサシバエの天敵であるキャメロンコガネバチを放飼し,サシバエの発生率についての調査を頴娃町の農家において,九州大学,県酪農協と連携して行っています。牛に吸血するサシバエは春~初夏にかけて発生しはじめ、吸血された牛はストレスにより採食量の低下や乳量減少などを引き起こします。現時点でのトラップ調査ではサシバエの発生は少ないですが,引き続き対策実証及び発生調査を行います。

春かぼちゃの出来は上々!価格に期待!

5月7日,JA南さつま加世田野菜集荷場で令和6年産春かぼちゃの出荷協議会が生産者等約50名が参加し開催されました。今年産は3月の低温や日照不足等の影響を受けましたが,当日行われた初出荷では,A品率及び3L以上の大玉率ともに70%以上と出来は上々で,加世田かぼちゃの品質の高さが示されました。今年産は,栽培面積9.2ha,共販量152t,共販額53,515千円の計画で,7月中旬まで出荷される予定です。市場からは「品質重視で出荷してほしい」との声が多く聞かれました。

南九州市イベントで花の販売PR活動を実施

4月29日,南九州市頴娃運動公園で「第36回新茶・大野岳マラソンinえい」大会が開催され,南九州市花き振興会がカーネーションの販売PR活動を行いました。白や複色,八重咲きなどの珍しい品種が人気で,多くの消費者が色鮮やかで花型も複数あることや頴娃地区が産地であることに驚き,生産者自ら消費者の声が聞ける良い機会となりました。今後も農政普及課では,カーネーションの産地の認知度をさらに高めるためPR支援を行っていきます。

花(大野岳マラソン)

写真2_南九州市花き振興会販売PR活動の様子

春そばの栽培管理について学ぶ

5月16日,南さつま農協川辺支所で南九州市そば生産組合総会が開催され,会員,関係機関26人が出席しました。令和5年の秋そばについては,排水対策や適期管理により生産量が増大し,春そば,秋そば合わせて約80tを生産しました。令和6年も生産量増を目指し,取引業者との情報交換会を積極的に開催する等販路拡大にも努めます。総会後,普及指導員による春そば栽培研修会も開催され,栽培管理や排水対策の徹底について指導しました。今後も生産量増大に向けて,栽培管理指導を行っていきます。

 

指宿市

収量が高く食味も美味しい!そらまめ新品種「鹿児島4号」

指宿地域では,令和4年度から,そらまめ新品種「鹿児島4号」の実証栽培を行っています。「鹿児島4号」は指宿市の指宿地区で栽培が多い品種「陵西一寸」と比較した場合,収量でが約1.5倍で,山川地区で多い品種「唐比の春」と比べた場合はほぼ同等の収量でした。また,12月分に多く発生する子実の褐変症状も少なく食味も美味しいとの評価を得ています。農政普及課では各地区のそらまめ部会役員会に諮り,本格的な実証栽培を実施する予定です。

ファームコネクト指宿が若手女性農業者交流会を計画

5月9日,南薩地域振興局指宿庁舎で会員6人が参加して開催されたファームコネクト指宿の定例会において,10月に計画している若手女性農業者交流会で,会員が生産する観葉植物を生かした体験と交流を行うこととなりました。県農村女性リーダーネットワーク助成事業の活用も含めて対応するとともに,会員が新規就農者巡回でのチラシ配布や若手女性へ呼びかけることを確認しました。農政普及課では,組織の運営等が円滑に進むよう継続して支援します。

観葉植物の生産技術向上に向けて!勉強会の開催

4月21日,若手中心の観葉研究会組織(MIC:緑のアイデアクラブ)のメンバー5人が集まり,勉強会を開催しました。今回は鉢用土に添加する微量要素資材や土壌菌等をテーマに活発な意見交換がされました。メンバーからは「試験をして効果を試してみたい」と意欲的な意見が上がりました。農政普及課では今後も研究会組織会員の生産技術の向上に向けて支援を行っていきます。次回は6月に展着剤についての勉強会を計画しています。

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南薩地域振興局農林水産部農政普及課

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