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更新日:2025年4月3日

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令和7年3月南薩地域の現地農業情報

枕崎市,南さつま市,南九州市

基腐病を克服し,ブランド産地の維持・拡大を

3月3日南九州市知覧文化会館で市,JA,振興局のさつまいも担当者9人で「園芸振興協議会さつまいも部会」を開催しました。これまで,サツマイモ基腐病対策を検討してきましたが,「3ない対策」を総合的に行うことで,基腐病を克服しつつあります。そこで,青果用さつまいものブランド産地である「頴娃」「知覧」の産地振興について,生産量の維持や新規栽培者の確保などを検討しました。令和7年度には生産者組織の意向確認,振興方策などの協議を進めていくことで合意形成できました。

知覧茶の品質・ブランド力の強化に向けて~知覧茶求評会の開催~

3月6日,鹿児島県茶市場で「知覧茶求評会」が開催され,生産者や茶商を中心に約50人が参加しました。本会は,南九州市知覧町の生産者が,これから始まる一番茶生産対策に役立て,知覧茶の品質・ブランド力強化に繋げることを目的にしています。参加した生産者は令和6年産一番茶を持ち寄り,茶商と意見交換しました。茶商からは「荒茶生産量日本一になり,知覧茶の注目度が高い。各工場の強みをアピールし,いいお茶を作って欲しい。」と期待をこめた助言をいただきました。

県外法人と連携し,労力補完システムに取り組む

3月7日,南九州市の(株)山英野菜が青森県と労力補完に関するWeb会議を開催しました。この取組は,(株)山英野菜が青森県と北海道の農業法人と請負契約し,夏場に自社の外国人労働者を作業に従事させるもので,(株)山英野菜の農閑期の労働力の有効活用と請負先の農繁期の労働力確保を目的としています。当日は,両県から数社の法人の参加があり,大きな興味を示し,取組の意向を示す法人もいました。R6年度は鹿児島県からの労働提供のみでしたが,R7年度は相互に労力交換を行う予定です。農政普及課は今後もこの取組への支援を継続します。

全国青年農業者会議で金峰町の青年が農林水産大臣賞受賞!

3月11日から3月12日,東京都内にて第63回全国青年農業者会議が開催されました。生産者や関係者を含め,300人を超える参加者でした。九州代表として,南さつま市金峰町の青年農業者(茶部内)が日頃の活動に基づく意見発表を行いました。内容は,Uターン就農し,若者への農業発信,労働力確保,病害対策等の発表でした。結果,最高位の農林水産大臣賞を受賞しました。今後も農政普及課は,青年活動を支援します。

川辺で令和6年産大豆の反省と大麦の今後の管理を学ぶ

2月26日,JA南さつま川辺支所で令和6年産大豆の反省と大麦の赤かび病防除研修を開催し,集落営農組織を中心に23名が参加しました。大豆は各組織の単収を照らし合わせ意見交換しました。高温による青立ち,台風の影響,雑草害で単収が伸び悩みましたが,雑草対策で昨年より単収を伸ばした組織もありました。次年度に課題となるツユクサの除草体系の提案や排水対策の啓発も行いました。大麦は2月の低温で昨年より生育が遅れていることの対応や,昨年蔓延した赤かび病の防除時期等を説明しました。

大塚花き生産者協会が出品点数100点超の花き品評会を開催

3月7日,大塚公民館で枕崎市大塚花き生産者協会主催の花き品評会が開催され,近年で最も多い計105点が出品されました。電照菊部門49点,スプレー部門53点とキク類が中心の出品でしたが,ディスバッドマム(1本の茎に対して、花が1つに調整している西洋ギク,用途がアレンジメントなど多様な場面で使用)の出品も目立ちました。夏場の高温,冬場の低温や資材・燃油高騰等の厳しい栽培条件の中,生産者は出品への関心が高く,入賞者はさらに栽培意欲が高まりました。

20250307大塚花き品評会-1 20250307大塚花き品評会-2

クルクマ産地育成検討会で課題整理と産地戦略を検討

3月17日,JA南さつま川辺支所でクルクマ産地育成検討会が開催されました。川辺地域は,県内で有数のクルクマ産地で全国でも切り花品質が高く評価されています。近年,価格は上昇し収益性の高い品目ですが,高齢化や生産性低下により生産量が減少傾向です。そこで,関係機関で人や生産(品種や栽培管理等)等の課題整理をしました。今後,農業公社と連携して個別の生産性向上対策,ニーズ・生産性を考慮した品種選定,新規栽培者の育成・確保対策に取り組みます。

20250317クルクマ産地育成検討会

トルコギキョウ品種検討会で次年度栽培品種を検討

3月10日,JA南さつま川辺支所でトルコギキョウの品種検討会が開催されました。トルコギキョウは,近年,市場性が高く有望な品目であり,管内では,クルクマ生産者が冬春期の栽培として年々増加しています。多品種で品種の変遷が激しく,栽培技術が複雑なことから農業開発総合センターと連携して現地での栽培状況や農業開発総合センターの試験結果を基に次年度の栽培品種の検討をしました。今後,生産者の規模拡大や農業公社も新たに試作をする予定で,地域全体で産地拡大を図ります。

20250310トルコギキョウ品種検討会

春かぼちゃは低温の影響で5月中旬からの出荷見込み

3月26日,JA南さつま川畑地区で春かぼちゃ現地検討会が開催されました。「加世田のかぼちゃ」は「完熟かぼちゃ」として高評価を得ており,市場からの期待も高いです。令和7年産はハウス栽培が1月22日頃に定植されたが,その後の低温や積雪等の影響で生育が遅れ,交配時期も天候不順で2月中旬頃の交配となったことから,出荷始めは5月中旬頃となる見込みです。現地検討会では,交配や玉肥大の状況を現地で確認すると共に,大玉生産に向けた今後の肥培管理等について意見交換しました。

猛暑に備えて酪農家でソーカーシステム設置を検討

2月25日,3月3日,南九州市頴娃町の酪農牛舎において,夏場の暑熱対策に向けてソーカーシステム導入検討会を開催し,関係機関含む6名が参加しました。ソーカーシステムとは,水で牛体を濡らし風を当てて乾かすことで牛体を冷やすシステムです。暑さに弱い乳牛は暑熱ストレス(乳量や繁殖機能の低下など)を受けやすく,それらを改善する方法としてソーカーシステムの導入に至りました。次年度に向けて,資材の調達や牛の効果の確認など,農政普及課では引き続き支援します。

 

指宿市

施設オクラのIPM推進中

施設オクラのアブラムシ対策として,指宿では天敵を用いたIPMを推進しています。今年度は,新規の7人を含む21人が,寄生蜂のコレマンアブラバチと,その餌のムギクビレアブラムシ,餌のすみかになるエンバク栽培をセットにした「バンカー法」に取り組んでいます。この技術は,天敵導入のタイミングなどの判断が非常に難しく,これをサポートするため,関係機関で構成されたチームで,農家をこまめに巡回指導し,取組が成功するように支援しています。

4Hクラブ員が山川小3年生にたまねぎの収穫体験を支援

3月12日,AGURI倶楽部指宿が山川小3年生51名に,学校農園でたまねぎ収穫の食育支援を実施しました。この冬の寒さ等もあり当日までたまねぎの成長が十分でありませんでした。クラブ員が自家ほ場で当日朝収穫したたまねぎを全員に配布し,児童は自分のたまねぎとの違いや気がついた事を発表し,クラブ員からは大きくなっていない要因等を説明しました。農業の難しさや食の大事さについて児童の気づきにつながる時間となりました。たまねぎの成長を待ち,3月21日に残りを収穫しました。

衛星センシングを利用したキャベツの生育予測技術の検討

3月3日,指宿市の株式会社hishi事務所で,衛星センシングを利用したキャベツの生育予測技術に関する実績検討会を開催しました。LAI(葉面積指数)が最大値から下がり始めた時期,積算温度1600~1700℃で約1.2kg/玉の収穫時期に達することを確認しました。実証農家からは,LAIと日数の関係から,有効なシステムだと確認できたことから,レタスにも活用したいなどの感想がありました。引き続き実証を行い,活用法などの検討を行う予定です。

代謝プロファイルテストを実施

繁殖に問題がある肉用牛農家で,指宿市,共済組合と協力し,代謝プロファイルテストを行いました。このテストは血液検査,ボディコンディションスコアから牛の栄養状態を推定し,飼養管理の問題点を指摘する手法です。2月17日に対象牛の採血を行い,飼料給与等の聞き取り調査も行いました。翌日には,対象牛の卵巣を超音波画像診断装置で検診しました。2月27日には,検査結果等をふまえて検討し,飼料給与での蛋白質の充足率に問題がありました。今後も,定期的に検討していきます。

よくあるご質問

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南薩地域振興局農林水産部農政普及課

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