更新日:2024年10月23日
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9月6日,野菜産地の持続的発展に向けた事例検討会を吉野町の生産者ほ場で開催し,九州の野菜普及員26人が参加した。農政普及課は,軟弱野菜の夏期の生産安定に向けて,糖含有珪藻土を活用した土壌還元消毒に精力的に取り組む生産者の事例を紹介した。参加者からは多数の質問が寄せられたほか,他県の夏期生産安定対策の優良事例を情報交換でき,有意義な検討会となった。今回の検討会で得た知識・技術を生かし,生産者を支援したい。
9月21~22日,イオンモール鹿児島でキッズジョブフェスタが開催され,農政普及課は小学生を対象に「軟弱野菜の紹介とコマツナの種まき体験」を実施し,2日間で22人の小学生が参加した。また,種をまいてからコマツナが生育して食品売り場に出されるまでの流れを紹介したり,コマツナやホウレンソウを含む4種類の軟弱野菜を用意して実物を見てもらった。コマツナを知らない参加者が大半だったため,認知してもらう良い機会になった。
8月26日,ポタジェファム会員が乾燥野菜を試作した。鹿児島市都市農業センター内の「6次化ラボ」で市の指導員に技術支援を受けながら,ミニトマト,タマネギ,春菊,カボチャ,さつまいも,スイートコーン,パセリ,オクラ,ラディッシュなど多種類の野菜で,薄切り,角切りなど切り方を変えて乾燥し,水やお湯で戻して食感や香りなどを評価した。乾燥野菜は11月の鹿児島市農林水産まつりで乾燥野菜スープとしてお披露目することとしている。
「あきの舞」の栽培技術展示ほ(鹿児島市吉田町)を,吉田地区稲作研究会の協力で設けている。栽培管理は,「ヒノヒカリ」と同様に行い,生育期間中の病害虫発生や,台風通過での倒伏等,特に問題となることは無かった。研究会は,9月19日に現地検討会を開催し,特性等の確認を行った。また,収穫後は会員が試食を行い,食味のアンケート調査を行うことにしている。「ヒノヒカリ」一品種に偏った品種構成から作期分散を進めるためにも地域での普及を推進していく。
ソリダゴでは夏期の高温による生理障害が要因の株枯れが大きな問題である。そこで近年注目されている遮熱資材を用いて,ハウス内の温度の上昇を抑制する実証を東市来町養母で行った。その結果,遮熱資材でハウスの外側を被覆することで,被覆なしの場合より約2℃温度上昇を抑制できた。実際には植物体温度や地温・土壌水分等環境要因も関係すると考えられるが,少しでも株枯れの発生要因を減らすことが,生産安定に繋がるので,生産部会と検討を重ね導入を図っていきたい。
9月10日,いちき串木野市荒川に設置した高温登熟耐性を持つ新奨励品種「あきの舞」の展示ほ場において,生育状況を関係機関と確認した。当日は「あきの舞」の生育特性と今後の普及について農政普及課から説明を行い,展示農家よりヒノヒカリと比較した特性や栽培上の注意点について説明してもらった。来月は収穫時の収量品質調査,試食を計画している。
9月12日,上市来地区公民館で生産者及び関係機関50人参集のもと,日置市茶業振興会研修会が開催された。出席者は6グループに分かれ,各グループで今後の茶業界にできることを話し合い,日置市茶業振興会を盛り上げるためのスローガンを考え,発表を行った。その結果,「継承と新たな可能性への挑戦」及び「付加価値を付けて海外へ」がスローガンとして決定した。農政普及課もこのスローガンを意識して,普及活動を行っていきたい。
9月4,5日に実施された鹿児島県経営改善コンクールにおいて,日置市で出品した5工場の生産者のうち4工場が優秀賞及び特別賞を受賞し,同時に,日置市が産地賞を受賞した。経営改善コンクールでは出品茶の評価だけでなく,出品工場の経営状況等にも配点があり,特別賞を受賞した工場は特に経営状況等の点数が高かった。来年度の同コンクール最優秀賞に向けて栽培及び経営指導を行っていきたい。
9月6,18日に,中川公民館及びJAさつま日置東市来支所にて,植付協議会が開催された。農政普及課は,育苗後半の管理や定植前後の作業における注意点と,今夏の猛暑により花芽分化の遅れが懸念されるため,園芸振興協議会日置支部いちご専門部会が行う花芽検鏡への苗の提出を促した。現在,管内の主力品種である「さがほのか」は,例年と比べ,1週間程度花芽分化が遅れている。今後も定植後の栽培管理について指導していく。
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