新田神社の御田植祭に伴う芸能(奴踊・棒踊)「倉野奴踊」
〔由来〕古代天孫降臨のニニギノ尊が、川内川を下って倉野にさしかかったとき、淵の渦に巻き込まれ転覆されてしまいました。釣りをしていた倉野の村人が、とっさに川に飛び込み、此の方を救い上げました。ニニギノ尊は助けてもらったお礼に、稲穂を村人に与え、「この種を大事に育てたら、村は豊かになるであろう」と言って又川を下っていきました。そして倉野には見事な稲穂が稔るようになりました。村人はニニギノ尊が転覆された淵のうえに稲穂神社を建てました。奴踊りのバリン竿で悪霊(稲虫や稲の病気)を防いでいる様子を表しています。
〔構成〕1本杉(1名)、まとい(2名)、月の輪(2名)、風車(2名)、
〔服装〕そろばんタオルで顔を包み、菅笠をかぶり、紺のはんてん、黒帯、しろズボン、地下足袋のいでたち
〔特色〕竿にそれぞれバリンというヘギ竹が付いており、それをくるくる回しながら踊る所作をします。
1963(昭和38)年6月17日に,鹿児島県無形民俗文化財に指定されました。
長年入梅の日に開催されておりましたが、現在は入梅前の日曜日に行われます。地元倉野では前日に稲穂神社に奉納された後、旧倉野小学校校庭で住民に披露されます。
公開日時
「入梅」前の日曜日
公開場所
開催風景
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