出羽踊
下甑町に昔から伝わる盆踊りの代表的なものが「出羽踊」です。この踊りの起こりははっきりしませんが,江戸時代,甑島に来島された島津の殿様を歓迎するために,下甑各地の代表が話し合って踊りを創作し,披露したのが最初だと伝えられています。
その後,下甑の地頭が,旧暦7月14日の七村寄(下甑の七つの村の代表が一か所に集合すること)のとき,御仮屋(役人が住んでいた家)に,それぞれの村の踊り子を集め,踊りを競わせました。出来栄えによって役人からおほめの詞をいただくことが,たいへん名誉なこととされていました。
踊り子は,6人・8人・10人等の偶数人で編成され,青と赤の半天に角帯を締め,緑色の前垂れを下げて,手甲・脚半に白足袋を履き,頭には烏帽子と鉢巻という服装で踊ります。
明治時代から後は,途中何度も途切れましたが,その都度有志が集まり踊りを復活させ,数年に1回というような神社の奉納や地区をあげての大きな行事のときなどに踊られるようになり,現在まで伝承されています。薩摩川内市無形民俗文化財に指定されました。
公開日時
不定期
公開場所
不特定
開催風景
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