入来神舞(大宮神社例祭に伴う芸能)
入来神舞は,鎌倉時代以来大宮神社を入来総社とし,毎年例祭(11月23日と大晦日)には,入来神舞独特の神楽を奏し奉納しています。舞は種類によって異なりますが,1~12名の男女で構成され,楽は太鼓1名,笛1名です。
15世紀から16世紀前半にかけては,入来院氏の勢力が最も伸張した時期で,戦国大名化し,社寺の復興や新建が盛行して,念仏踊りなどの民俗芸能も盛んになった時代です。入来神舞もこの時代の成立ではないかといわれています。古代入来の隼人神楽,上世雅楽,出雲神楽などが混成されて,現代の演劇的入来神舞が生まれたものと推定されます。特に,神舞36番中22番十二人剣舞は,奈良時代の前後にかけて,隼人族が皇宮12門の警衛にあったことから,12人剣士をもって衛門隼人を象徴されたものとみられます。十二人剣舞の中では,国歌「君が代」の歌詞があり、国歌の基となったと言われています。
1974(昭和49)年7月1日には薩摩川内市無形民俗文化財に指定され,2020(令和2)年4月28日には鹿児島県無形民俗文化財に指定されました。
公開日時
11月23日と大晦日
公開場所
開催風景
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