更新日:2023年5月10日
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4月22日,安房公民館においてJA屋久島果樹部会支部長会が開催され,農家や関係者等22人が出席しました。会では令和3年度産のタンカン出荷実績が示され,選果量403トン(前年比118パーセント),平均糖度11.4度(前年比+0.5度)と収量,品質ともに良好な結果となりました。一方,階級はM-S玉中心の小玉傾向で,安定供給が課題となっています。連年安定生産に向け,モデル園を設置して生産者の栽培技術向上の支援を行っていきます。
令和4年産の一番茶の収穫が終了しました。本茶価格2,361円(昨年対比120パーセント),販売量9.7トン(同比119パーセント)(5月16日現在県茶市場)となり,単価は向上し,販売量も増加しました。生産者の適切な管理をはじめ,3月中下旬の新芽生育期に好天に恵まれ,強風による被害も少なかったことから,例年以上に,形状,色沢,水色が良い茶が生産されました。二番茶以降も生産者の所得向上を目指し支援を行っていきます。
4月26日に町営農支援センターにおいてJA屋久団地野菜部会のばれいしょ出荷反省会が行われ,農家や関係者等20人が出席しました。ばれいしょの生産実績が示され,出荷量468トン(昨年比71パーセント),平均単価157円(昨年比99パーセント)でした。全体的に収穫時期を早めたことで単収が昨年よりも落ちましたが,目標出荷量には達し,単価も昨年同様良好で,総じて収益は良好でした。今年度はドローンによる農薬散布の検討や疫病発生予測など省力化や生産安定に向けた支援を行っていきます。
5月19日に屋久島町営農支援センターにおいてサツマイモ基腐病対策会を開催しました。生産者6人,酒造業者5人を含む15人が出席しました。梅雨期に備え,排水対策,早期発見と抜き取り,予防防除の必要性を説明しました。農薬の新規登録の動き等,活発な質疑が行われました。生産者と酒造業者との意見交換では,来年度の植付品種や新品種「みちしずく」の扱いを協議しました。今後も定期的に研修を行い,サツマイモ基腐病の発生状況や効果的な対策の実施に向けた情報提供を行っていきます。
屋久島町の担い手総合支援協議会による第1回アクションサポートチーム会が開催されました。町,JA,県の担当者が出席し,再認定農家11戸と認定新規就農者の期間を終了した農家2戸等を受け持つ担当者を決定しました。今後は,経営改善計画書作成支援や認定農業者への誘導等を行います。また,経営開始資金申請に必要な青年等就農計画の審査も行いました。今後チーム会は3か月毎に開催される予定となっています。
7月20日,原地区において園芸組合夏季研修会が開催され生産者16人が参加しました。たんかん栽培管理技術研修会では,実証ほにおいて普及指導員が芽かき位置指導を実施し,熱心な検討が行われました。また,せん定くずを粉砕処理する大型チッパーの安全使用講習会も実施されました。農林普及課では,今後も幼木園の仕立て指導や,摘果モデル樹の実証等を行い,たんかん栽培技術向上を支援していきます。
7月1日,屋久島町役場会議室において今年新規就農した鎌田俊,知秋夫妻の家族経営協定締結式が開催されました。夫の俊さんから、「父の後ろ姿を見て育ち、ずっと農業をやりたいと思っていた。農業は厳しいところもあるが、がんばりたい」との決意が述べられました。立会人の黒葛原洋子農業委員からは,「協定の締結によって,家族の話合いが進み,ますます将来的な展望が見えてくると思う」と期待の言葉が述べられました。
8月25日,栽培農家6戸と三岳酒造から2人,屋久島町から2人が参加し植付後約120日の焼酎用さつまいもの収穫時期を判断するための坪掘り調査を行いました。調査の結果,10アール当りの単収は,「こないしん」は約4トンと十分な収量が得られました。一方で「コガネセンガン」は約1.6トンと少なく,収穫にはまだ期間を要すると思われました。サツマイモ基腐病は現時点では「コガネセンガン」で発病が確認された以外は,目立った発生はありません。今後,関係機関と協力して適切な収穫時期を指導していきます。
8月30日,令和4年度新規就農者励ましの会を開催しました。会には新規就農者2人,指導農業士,女性農業経営士,農業青年クラブの各代表者,町,JA等,計15人が出席しました。新規就農者の抱負は,「農業で屋久島を活性化させたい」「I・Uターン就農者の先駆者になる」等,それぞれの想いが詰まったものでした。これに対し,屋久島町長から,「各種活動で積極的に人的ネットワークを築き,次代を担う農業者になって頂きたい」との激励の言葉がありました。
9月2日,屋久島地区農業経営者クラブが主催する経営発展研修会が屋久島町営農支援センターで開催され,生産者10人(うち2人がWeb参加),関係機関から4人が出席しました。講師は鹿児島県よろず支援拠点のチーフコーディネーターで,通販サイトで売れる商品の開発戦略やSNSを活用したリピーターの獲得手法等について研修を行いました。参加者からは,「商品化から販売までの流れが参考になった」「具体的な手法を学べて良かった」といった感想が聞かれました。
9月7日,県庁農産園芸課,大隅加工技術研究センター,屋久島事務所(農林普及課,屋久島保健所)と生産者をリモートで繋ぎ,6次産業化出前加工指導を実施しました。参加した生産者2人からの,異物混入を防止する方法や,缶詰に加工する際の殺菌方法等についての相談に対し,専門分野の指導員から,加工場内の対策,果実収穫時期による殺菌温度の改善等,目からうろこの改善方法が紹介されました。今後は,関係機関と協力し,現場指導も充実していきます。
令和4年産のパッションフルーツの販売実績は,販売数量6,368kg(前年対比60%),販売金額6,595千円(同59%)と数量・金額ともに前年を大幅に下回る結果となりました。この要因として,パッションフルーツの生育に必要な開花期の日照不足による着果不良が挙げられます。また,島内は”サマークイーン”という着果が不安定な品種が生産の6割強を占めていることも考慮すべき点です。今後は,着果安定が比較的容易な”ルビースター”への品種転換を関係機関と図っていきます。
10月18日,原園芸組合秋季研修会が開催され,生産者や関係機関等23人が参加しました。研修は室内で当面の管理作業について説明が行われた後,現地ほ場で実演形式で行われました。内容は,たんかんの樹上選果や夏秋梢の管理,幼木の仕立て方等多岐に渡りました。また,たんかんの隔年結果対策として,摘果モデル樹を前に着果目標の目合わせを行いました。参加者からは「摘果の大切さが分かった」との声が聞かれました。今後も農家の意識変化につながるよう活動を継続し,生産安定化に貢献していきます。
10月11日,町営農支援センターにおいて,サツマイモ基腐病情報交換会を行いました。焼酎用さつまいも栽培農家6人及び焼酎業者が出席しました。今期は基腐病による被害は昨年よりも減少していますが,イモの腐敗は増加しています。また,植付が遅れ,収穫時期が11月~翌1月と大幅にずれ込むため,作柄の予測が難しくなっています。また「みちしずく」は酒造業者も期待する一方,不安な面もあり,試験醸造を行い焼酎用の原材料としての適正を判断していく予定です。農林普及課では,1回分の仕込みのための原料12tを確保できるよう,関係機関と協力して作付農家を支援していきます。
9月30日,生活研究グループの先進事例研修会が会員15人が参加し開催されました。午前中は県総会時に発表された出水市と日吉町のグループ員記念講演のDVDを鑑賞し,自分たちの経営に活かせる場面について意見交換を行いました。昼食交流会の後,ポンカン原木が存在する会員の果樹園で,原木を視察し,その後,果樹の技術員からポンカンの仕立てについて説明を受け,果樹農家経営について意見交換を行いました。新型コロナウイルス感染症の流行後,久々に制限緩和された現地活動に会員の声が明るく響き渡った研修会となりました。
10月13日,秋の茶園管理研修会を開催し,茶生産者15人が参加しました。会は室内研修で秋整枝の理論と肥料高騰対策補助金について説明が行われた後,現地研修を実施しました。4か所の現地検討では,8月以降の管理状態や秋整枝の深さ等について生産者から活発な意見や質問が出されました。農林普及課では,茶生産者の経営方針に合わせた技術支援をこれからも継続していきます。
10月4~5日,島内4か所で75人の農業生産者に対し,肥料・飼料高騰対策補助金の説明会を開催しました。屋久島町は独自で肥料・飼料の購入価格から消費税額を除いた価格の2割を予算の範囲内で補助する事業を創設しています。会では最初に町が町独自の事業を説明し,その後農林普及課が国・県の事業と価格上昇率に伴う調整額等を説明しました。町独自の事業は年明け2月の事業申請が予定されています。農林普及課では速やかな事業実施の実現を支援していきます。
10月13日,屋久島町営旭牧場でスマート畜産機器の研修会が開催されました。牧場作業員3人,生産牛農家2人が参加し,分娩監視システム「牛温恵」と牛群管理システム「ファームノート」の特徴や利用方法について業者から説明を受けました。町営牧場では,この2つの機器を試験的に利用して導入に向けた検討を行う予定です。当地域では,近年繁殖雌牛が増加し子牛の分娩事故の低減がこれまで以上に重要となってます。今後も子牛の生産性向上に向けた支援を行っていきます。
11月15日,屋久島町営農支援センターで生活研究グループと屋久島つわぶき会の共催による屋久島食の文化祭が新型コロナ対策を徹底した上で開催されました。12人の会員が各自一品以上,自慢の料理を持ち込み,レシピ等を説明しました。審査後の昼食交流会では御馳走に囲まれた参加者の笑顔の会話が弾みました。令和4年度の新規就農者が招待されており,食を通じた交流学習活動が行われました。
11月22日,屋久島町営農支援センターで新規就農者を対象とした基礎研修会を開催し,昨年度と今年度の新規就農者2人が参加しました。研修内容は土壌肥料・病害虫・農業経営と多岐に渡り,普及指導員が解説を行いました。参加者が少数であったこともあり,対談形式で研修を進めることができました。参加者からは,「基本的な知識を習得することができ,勉強になった。」「園地で直接指導を受けてみたい」などの意見がありました。今後も新規就農者の技術支援を継続していきます。
11月22日,屋久島町営農支援センターで屋久島地区青年農業者会議が開催され,屋久島農業青年クラブ員をはじめ,指導農業士,新規就農者など合計19人が出席しました。昨年度取り組んだ「たんかんの適正着果量の検討」と今年度取り組む「ドリンク茶向け荒茶の品質向上の検討」の2課題について発表が行われました。発表者から1年間の取組が熱心に報告され,指導農業士が経営への意見や技術的な解決方法など,“先輩農家”として取組への評価と助言を行いました。
12月12日,原地区のばれいしょほ場1.5ヘクタールにおいて,県経済連やJAの協力のもとドローン農薬散布実演研修会を開催し,ばれいしょ農家や新規就農者,関係機関職員など総勢30人が出席しました。当日は天候に恵まれ,ドローンは安定した飛行でほ場へ農薬を散布することができました。参加した農家からは,「農薬散布の省力化が期待できる」「始めてドローンが飛行する姿を見た」など好評価をいただきました。今後もドローン等のスマート農業機器の実演など,省力化・効率化についての意識を高める取組を進めていきます。
JA種子屋久屋久島支所の令和4年産ぽんかんの出荷実績は,出荷量104トン,販売額39,475千円となりました。今作は台風14号による落果や風傷果の発生,秋期の高温による着色遅延など,生産に苦労した一年となりました。一方で,果実品質は良好で糖度と酸味のバランスがとれた果実が仕上がりました。また,ぽんかんで問題となる水腐れ症の発生も抑えることができました。農林普及課では,翌年以降の安定生産を見据えて,施肥やせん定などの栽培管理を通じ,屋久島の気象条件に合う園地づくりに向けた指導を行っていきます。
1月11日,原園芸組合の新春研修会が開催され,組合員や関係機関等15人が出席しました。室内研修として農林普及課職員が,カンキツ類の栽培に適した土づくりとせん定について30分程の講義を行いました。その後の屋外研修では,ぽんかんのせん定実演を行いました。せん定は果樹の管理作業の中でも高い技術力が必要で,ぽんかん樹一本一本ごとの特性を見極めることが求められます。農林普及課では,今後も安定生産につながる指導を行っていきます。
1月24日,サツマイモ基腐病対策情報交換会を行い,生産者7人,三岳酒造職員4人及び関係機関合計14人が出席しました。まず,農林普及課職員が令和4年作の状況や実証ほの結果等についてスライドを用いて説明した後意見交換を行いました。県内,島内ともに基腐病の発生は減少しましたが,気象の要因等による腐敗が多発し,生産量は前年作と比較して減少しました。次年度はサツマイモ基腐病への抵抗性が高い「みちしずく」の生産を軸とし,生産者,酒造業者,関係機関が協力し,生産体制の建て直しを図っていきます。
2月21日,県庁知事応接室で,塩田県知事へたんかんを贈呈しました。JA種子屋久屋久島果樹部会長から知事へ,「屋久島たんかんの魅力を発信する絶好の機会となった。ぜひ皆様に食べて頂きたい。」とアピールしました。試食した塩田県知事は,たんかんを一口ほおばり,「あまい!」と一言。来訪者と歓談しつつ,丸ごと一個召し上がりました。この様子は,南日本新聞やMBC,KKBでも取り上げられ,屋久島たんかんの魅力を存分に伝えることができました。また,同日正午からは県庁1階ロビーにおいて,たんかんの無料配布とアンケート調査を行いました。配布を受けた方からは,「屋久島のたんかんはみずみずしくて美味しい。屋久島に遊びに行ってみたい。」と屋久島たんかんのイメージアップを図ることができました。
1月26日,安房公民館において令和5年度屋久島地区農業経営者クラブ総会が2年ぶりに対面で開催され,クラブ員13人,関係機関7人の計20人が出席しました。日髙会長から「新型コロナや資材価格高騰といった厳しい時代をどう生き残るか考え,原点に戻ってコストを下げる努力をしていきましょう。」と意気込みが語られました。令和5年度は県内他支部への視察研修や経営発展に向けた研修会が開催されることとなりました。農林普及課では組織活動が活発に行われるよう今後も支援を継続していきます。
2月28日,果樹就農トレーナー研修を開催したところ,新規就農者3名をはじめ,指導農業士,農業青年クラブなど計15名が参加しました。はじめに座学形式で「果樹の土づくりとせん定」と題して講義を行いました。その後,現地ほ場でたんかんのせん定講習を行い,樹形を意識したせん定の基本を説明しました。参加者は真剣な面持ちでせん定技術を学んでいる様子でした。また,指導農業士からは「せん定は経験。恐れずにやろう。」など若手果樹農家を激励して頂きました。
3月7日,肉用牛農家の放牧地において矮性ネピアグラスの植付研修会を開催し,肉用牛農家3人,関係機関2人が出席しました。収量性と栄養価が高いという矮性ネピアグラスの特徴及び植え付ける準備から植付方法を説明した後,約11aのほ場に株の植付を行いました。参加した農家からは,「飼料費が高騰する中,せめて粗飼料だけでも自給できるようにしていきたい」という前向きな意見がありました。今後も,自給粗飼料確保に向けた取組みを支援していきます。
3月17日,鹿児島県経済連,農業開発センター茶業部,屋久島町産業振興課及び屋久島町茶業振興会で新芽の生育調査を実施しました。定点調査の結果,昨年より5日程度早く生育していることが分かりました。また,調査後には,個別に生産者の茶園で生育調査を実施し,予想される摘採予定日を確認しました。この調査結果をもとに,生産者らは今年の摘採計画を立てる予定です。今後も,良質な新茶が生産できるよう支援していきます。
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