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更新日:2021年11月18日

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屋久島農業の動き(R3.4~R3.10)

R3.4

JA種子屋久屋久島の令和2年度産たんかん共販量314t(前年比105%)

令和2年度産のJA種子屋久屋久島支所管内たんかんの共販量は,共販量314t(前年300t),共販額107百万円(前年101百万円),共販単価342円(前年338円)でした。台風による風傷害や一部の地域で落果被害があったものの好調な販売実績となりました。今後も農林普及課では,経営の不安定材料である隔年結果対策や老木園の改植推進など,関係機関と一体となって進めていきます。

植付を前に,サツマイモ基腐病対策技術研修会が行われる

4月6日,町営農支援センターにおいて,サツマイモ基腐病対策屋久島プロジェクトチーム(以下PT)による植付前の技術研修会が行われました。島内の焼酎用さつまいも農家8名及び三岳酒造の関係者らが出席し,植え付け後のほ場管理の重要事項について研修を受けました。新品種「こないしん」で仕込んだ試作品も示されたほか,新規登録農薬の活用方法についての情報提供,各種実証などの進捗確認等を行いました。関係機関や農家と一体となって今後も栽培実証に取り組んでいきます。

か

 

JA種子屋久のばれいしょ,実えんどうが高単価,高単収と良好な結果となった。

4月22日,JA種子屋久屋久島団地野菜部会による輸送野菜出荷反省会が行われました。重点品目であるばれいしょは,好適な気象条件により疫病の発生が少なく,単収は過去2番目に多い2,589kg/10aで,単価も過去最高となり,全体の売上額も初の1億円台に乗る見込みです。一方,実えんどうも害虫などに悩まされましたが,単収が久々の1t台となりました。今後も農林普及課では,昨年度の反省点を整理しつつ,関係機関とともに安定生産に向けた支援を行っていきます。

2年ぶりの家族経営協定締結式

4月19日,屋久島町役場において,夫婦1組が家族経営協定の締結を行いました。立会人の地元農業委員からは,「皆の模範となり地域を引っ張って欲しい」との励ましの言葉がかけられました。締結農家からは「5月上旬に家族が増えるので,農業経営に子育てに互いにサポートしながら頑張っていきたい」と抱負を述べられました。管内での協定締結式は2年ぶりで17戸となりました。今後も町と連携しながら支援をしていきます。

かああ

R3.5

屋久島町一番茶生産実績

今年の市場出荷の一番茶は,3月30日から摘採がスタートしました。同一品種間で比較すると,5日程度早い摘採の開始となりました。今年は昨年に比べ,3月末の被覆時期の気温が高く,日照時間も長かったことから,色のりが良く色沢の良い製品となりました。依然としてイベントの中止などコロナ禍の影響を受けているものの,屋久島町の市場出荷における販売単価は1922円(昨年比130%)となった一方で,厳選出荷のため,市場への荒茶出荷量は1割程度減となりました。

かぞく

第一回アクションサポートチーム会開催

5月24日に関係機関20名出席のもと,アクションサポートチーム会が開催されました。アクションサポートチーム会では,認定農業者や新規認定就農者の営農状況の情報共有や関係機関の連携強化,認定農業者の認定の事前検討などを行っています。今回は今年度の新規認定者及び再認定者の計画検討と,3名の経営改善計画について検討しました。今年度は15名の再認定を控えており,指導班が農家と相談を重ねながら,経営発展に向けて指導していきます。

適正着果量の青年プロジェクトを開始

5月27日に,たんかんの適正着果量のためのプロジェクトを屋久島地区青年農業者クラブ員4名と開始しました。このプロジェクトは2年目で,隔年結果防止のための適正な着果量把握のために実施しているもので,本年度は1㎥当たり15果と20果の着果量にて調査し,最終的な適正着果量を決定します。7月から摘果を始め,2月の収穫時に収量や品質調査など実施します。今後も農林普及課では,課題解決の手法を学習する農業青年を支援していきます。

 

R3.6

パソコン簿記初級講座開催!

6月21日~25日にかけて,屋久島町営農支援センターにおいて今年からパソコン簿記を開始する農家を対象にパソコン簿記初級講座を開催し,4名の新規就農者と5名の関係機関職員が出席しました。複式簿記の基礎から売上,経費等入力など基本的な簿記ソフトの操作,決算書作成までの一連の作業を研修しました。6月から月1回の中級簿記も開催する予定としており,今後も引き続き簿記指導を継続していきます。

しょきゅう

 

R3.7

さつまいも防除対策研修会を開催

7月1日,基腐病対策プロジェクトチームの主催でさつまいも防除対策研修会を開催しました。屋久島では3年前からサツマイモ基腐病の被害が大きく,今年度もすでに発生が見られています。台風等を見据え,風雨前後の薬剤散布,排水対策のそれぞれの重要性を画像で説明しました。参加した6名の生産者らは,栽培後半の対策への意識が高まったと思われます。三岳酒造のスタッフも参加し,生産者らと情報共有ができました。

新規就農者の早期の経営確立を目指して

屋久島町では毎年2~3名が就農しており,その就農形態も新規学卒,Uターンに加え,近年は新規参入など多様化してきています。このような中,当課では新規就農者が円滑に地域に定着し,経営を早期に確立できるよう,屋久島町と連携し,7月5,16日に認定新規就農者6名の巡回指導を行いました。巡回では,就農後の営農状況やほ場の作付状況,今後の経営計画について検討しました。当課では今後も新規就農者への支援を継続していきます。

新

昨年に引き続き,たんかんの適正着果量について,青年プロジェクトを開始

7月5日に屋久島地区4Hクラブの果樹青年4名と,昨年から継続している「たんかんの適正着果量」のプロジェクトについて,4名の青年のほ場でそれぞれ試験樹を設置しました。屋久島での適正着果量を1㎥当たり15果及び20果で区を設け,どちらが最適か調査を行います。来年6月の着果状況を確認し,連年安定生産できる目標着果量の指標作成を目指しています。農林普及課では摘果の指標を作成し,たんかんの産地振興に活用していきます。

ぷろ

農作業安全と省力機械活用の研修会を実施

7月8日,管内果樹農家を対象に,省力機械活用研修会をJA種子屋久屋久島支所選果場にて開催しました(参加者63名)。当日は草刈り機等の農作業事故防止に関する啓発の他,ラジコン除草機での除草,ドローンによる散布実演,小型電動はさみ,空調服等軽労化の機械器具の紹介も行いました。アンケート調査結果では,小型電動はさみ,電動チェンソー,ラジコン除草機への注目が高いようでした。今後も農林普及課では関係機関と一体となってスマート農業の推進を行っていきます。

すま

原地区,果樹荒廃園にて現地検討会を実施

7月29日に,屋久島町の原園芸組合にて夏季研修会を行いました(参加者20名)。当日は,事前に作成した果樹園毎に機械化体系ができている園地,機械化が可能な園地,機械化が難しい園地,荒廃した園地に区分したマップを使って,原地区の現状を説明しました。室内検討後,実際に荒廃した園地を確認し,数年で果樹園が荒れる様子を理解してもらいました。今後も農林普及課では,原園芸組合と一緒に,果樹園の流動化や労働力確保対策等仕組みづくりについて支援していきます。

はら

R3.8

屋久島茶を世界へ!

今年から,屋久島町の茶農業法人1戸が本格的に海外輸出に取り組んでおり,日本貿易振興機構指導のもと海外バイヤーとのオンライン商談会に参加しました。当課では商談会後の交渉並びに,商談書及び価格表等諸資料の作成を支援しました。数箇月間の支援の結果,8月にアメリカ合衆国ニューヨーク州へ自社製品24点を国際スピード郵便により輸出することができました。これにより,屋久島町で海外輸出に取り組む茶農家は3戸となりました。今後も,当該法人が継続的に輸出に取り組める体制を整えると共に,更なる販路開拓を支援していきます。

ちゃ

屋久島町畜産共進会開催

8月6日に屋久島町営キャトルセンターにて,第5回屋久島町畜産共進会が開催されました。管内の生産牛農家10戸から計15頭が出品され,育成牛としての発育や体型の釣合いを競いました。グランドチャンピオンには,昨年度就農した西橋啓太朗氏のゆりこ12号が選ばれました。9月10日開催予定の熊毛郡畜産共進会へは屋久島町から4頭の出品が予定され,出品牛の上位入賞を目指します。

きょうしんかい

R3.9

新規就農者基礎研修会で農業の基礎知識を学ぶ

9月28日,屋久島事務所において新規就農者基礎研修会を開催しました。新規就農者2名が出席し,土壌肥料や病害虫・農薬,農業経営について学びました。新規就農者からは「各項目の基礎についての説明がわかりやすく,個別の質問もできた。また,今後の研修では独立自営就農者で経営を確立された方からの助言や取り組みを今後聞いてみたい。」との感想がありました。今後も関係機関や指導農業士等と,新規就農者の定着に向けた支援を行っていきます。

き

 

 

サツマイモ基腐病対策の実証ほの収穫調査実施

9月1日,焼酎用かんしょに深刻な被害を与えるサツマイモ基腐病の対策実証ほの収穫調査を関係機関と連携して実施しました。今回調査した実証内容は湛水処理と新規植付ほ場,「こないしん」の耐病性確認の3種類です。実証ほではサツマイモ基腐病の基本的な対策がなされ,湛水処理が行われた新規植付ほ場の単収は目標の2tを上回りました。また,「こないしん」には発病がほとんど見られず,高い耐病性が確認されました。今後の状況を見守る必要がありますが,実証結果を分析をして次年度に活かしていきます。

も

 

R3.10

かごしま農業経営相談所個別相談会を開催!

10月4日,10月7日に熊毛支庁屋久島事務所において,かごしま農業経営相談所個別相談会を開催しました。社会保険労務士や税理士,関係機関から合わせて16名が出席し,労務管理や経営継承等の課題や対策について意見交換を行いました。参加した農業者からは,「様々なアドバイスをいただき大変参考になった。経営に活かしていきたい。」とのご意見を頂きました。引き続き,関係機関と連携し,農業者の経営発展を支援していきます。

相談

原地区秋季研修会にて果樹栽培や今後の果樹園の活用を検討

10月6日に原地区秋季研修会を開催し,タンカンの秋季栽培管理と原地区の果樹園の実態について検討しました。当日は生産者20名と関係機関4名が出席し,機械化体系ができている園,園地整備が可能な園,難しい園に色分けしたマップを使い,原地区の農業の現状について協議しました。具体的な意見は出されませんでしたが,引き続き,園芸組合,関係機関とも連携し個別に果樹園の流動化,園地整備について検討を進めていきます。

研修

販路を開拓したい!経営発展研修会を開催!

10月8日,町営農支援センターにおいて屋久島農業経営者クラブ主催の「経営発展研修会」を開催しました。クラブ員や新規就農者等を含めて19名が出席しました。この研修会は,クラブ員の「販路をどのように見つければ良いかわからない」という相談から企画され,県よろず支援拠点の森先生を講師に招き,開催されたもので,大手百貨店でのバイヤーの経験や地域おこし協力隊での経験から買手と売手双方の立場からの具体的なアドバイスに,参加者は熱心に耳を傾けていました。

経営者クラブ

秋整枝検討会を開催!

10月11日,茶生産者と関係機関合わせて22名が出席し,秋整枝検討会を開催しました。当日は,3箇所の茶園を巡回し,秋整枝の時期と高さを指導しました。また,この検討会は現地就農トレーナー研修も兼ねており,指導農業士から新規就農者に対して,秋整枝を含めた作業全般の効率化等について指導がありました。新品種「せいめい」や県奨励品種を活用した室内研修も行われました。引き続き,茶生産者の技術向上に向けて支援していきます。

茶

 

農産加工の個別相談会をWeb会議にて開催

10月21日に鹿児島県農政課主催で大隅加工技術研究センターとの個別技術相談会を実施しました。屋久島町からの相談者は1名で,ポテトチップスやにんじんチップスの加工や賞味期限の延長について技術的な検討が行われました。相談者の反応は「課題が整理できて良かった。」というものでした。今年度は,屋久島町と連携し,水産技術開発センターから講師を迎え,水産加工6次産業研修会及び個別技術相談会を実施する予定です。

 

 

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