更新日:2023年3月31日
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3月14日,西之表市茶業振興会現地検討会が開催され,振興会会員とともに定点茶園を巡回し,R5年産一番茶の摘採判定を行った。極早生品種の「松寿」は,昨年よりも5日早い3月20日から摘採開始。早生品種・中生品種は昨年より1~2日程度早いもしくは昨年並みの摘採開始となる予想となった。生産者は,「日本一早い新茶の産地」として,高品質な新茶が生産できるよう管理作業や工場の準備を行っている。今後も,一番茶生産に向け支援を行っていく。
3月2日,担い手育成支援担当者会議を開催し,令和4年度活動実績及び令和5年度活動計画について市町・JA担当者と検討を行った。特に,農業労働力確保対策や新規就農者に対する支援活動,地域計画の策定についての議論が深まった。
次年度は,今回の検討を踏まえ,農業労働力確保に向けた農業者研修会の開催や農業者間の連携体制の構築,新規就農者交流会の開催等,各市町・JA等と連携した活動を展開していく。
3月2日,民間企業と連携した農業労働力確保対策として,ハレノヒ株式会社が実施する「農村発見リサーチ」の説明会を開催し,農業者・関係機関17名が出席した。
当事業は,地域の課題に対し,解決できる人材(外部人材)を募集。15日程度の農業研修を行い,外部人材と農業者との連携体制を作ることが目的である。説明会後,11名が事業に賛同し,期待する声が上がっている。
今後は,ハレノヒ株式会社と連携し,農業労働力確保対策のしくみづくりに向け支援していく。
熊毛支庁農政普及課では,令和4年度に管内各市町,JA,指導農業士会等と協力して,平成27年度以降の新規就農者32人に対する現地ほ場巡回と個別面談に対応した。現地巡回や面談では,栽培,防除,経営上の悩みや疑問点等について検討し,助言指導や情報交換による支援を行った。新規就農者の栽培品目別に対応した各専門担当普及指導員は,延べで現地巡回40人,個別面談47人であった。今後も,指導農業士や関係機関が一体となった,サポート活動を進めていく。
2月10日,島内のさつまいも担当者を参集して実務者の視点での基腐病対策に関する作業部会を開催し,本年度の実績を踏まえて課題を確認した。健全農地の確保対策については,地域の実情に応じた新たな活動体制の整備や補助事業の有効活用など,次年作以降取り組むべき内容が確認できた。この内容を基に2月22日には熊毛地区サツマイモ基腐病PT全体会を開催,来年度の活動計画が地区全体で承認された。今後も産地課題の解決に向けて関係機関一丸となって取り組んでいく。
2月1日,JA鹿児島県会館にて,国内の主要な花き市場と種子島レザーリーフファン生産者の意見交換が行われた。近年は流通事情の悪化などにより輸入品が減少し,市場は国内産地の大切さを痛感している。種子島は秀品出荷にこだわり,現在も国内トップの品質評価を受けてきたものの,近年は高齢化もあって出荷量が低下。市場からは「需要が全く満たせていない。下級品でも是非出荷してほしい」と訴えられた。産地側では優品出荷の強化など,早急に対策を図ることとしている。
1月27日,「Team和茶・わちゃ」(茶生産者組織)の会員と地元農産物や,かるかん等の特産品販売を行う活喜市場の両組織9名を対象に,お茶の入れ方研修会を開催した。会員が生産したお茶を使用して,品種別の味の違いや,各自が入れたお茶と他の参加者が入れたお茶を飲み比べるなどし,お茶の味は入れ方で大きく変わることを学んだ。今後は,両組織が協力し,振る舞いによるPR活動を展開していきたいとの意向であった。種子島茶の振興に向け,活動支援を継続していく。
2月15日,島内野菜担当者・生産者13人が集まり,生産者のばれいしょやスナップえんどうほ場で現地検討会を実施し,生産者は「他の農家のほ場を見る機会がほとんどないため,大変勉強になった」と語った。熊毛支場では最新の研究を視察し,ばれいしょ3品種の食味を行った。室内検討では,今年度実績や次年度計画を検討した。今回の検討事項を踏まえ,関係機関と連携し,計画に沿った活動によって品質向上と安定生産に向けた支援を行っていく。
2月14日熊毛支庁にて令和4年度地区青年農業者会議が開催され,3人の青年農業者が自身プロジェクト活動の課題解決手法について発表を行った。3年ぶりの開催となり,発表後の質問や意見交換なども活発に交わされた。また,種子島高校生による課題研究発表や種子島青年クラブの活動報告なども行われた。「今年の発表はレベルが高かった」,「青年クラブに興味がわいた」等の感想が聞かれ,地域で活躍する青年農業者を披露する場となった。
1月20日,種子屋久農協本所にて,園振協種子島支部主催の花き生産振興検討会を開催した。今年度,支部では地域振興推進事業を活用して,レザーリーフファンのモデルハウスの開発に取り組んでおり,当日は生産者代表,普及情報課,県経済連も交え,仕様決定に関する意見交換を行った。安全性,コスト,普及性を考慮した協議がなされ,最終的に経済連の提案する案に合意し,来年度以降の試験設置,現地適性調査等に取り組んでいくことを確認できた。
10月末から2月上旬にかけ,種子島茶業研究会(茶生産者有志の会)会員が講師となり「お茶の入れ方教室」を実施している。対象は種子島内の小学校11校,計108名の生徒で,お茶の歴史や鹿児島県の茶業について学ぶとともに,実際にお茶の入れ方を習いながら,自分たちでお茶入れ体験をする。生徒からは「お茶を自分で入れたことがなかったが,美味しく入れることができた。家族にもお茶を入れてあげたい。」といった感想があった。今後も,茶業振興のためPR活動も支援していく。
種子島地区青年農業者クラブが今年度の活動を報告する中間検討会が12月9日に開催された。コロナ禍ではあるが活動が再開されつつあり,3年ぶりに実施した視察研修会やファーマーズマーケットの様子などの報告を行った。「視察研修先の資料が欲しい」,「マーケットでは安納芋以外の商品も販売するのはどうか」など積極的な意見が交わされ,活動の振り返りを行うことができた。この振り返りを来年度の活動に反映させ,より良いクラブ活動となるよう引き続き支援していく。
11月28日~29日,「県農村女性リーダーネットワーク先進地研修」が種子島で開催され,関係者含め80名が参加した。「歴史と未来が共存する種子島で,新たな繋がり方を見つけよう」をテーマに,種子島地区農村女性グループ「竹の子」会員が研修の企画・運営を行った。
研修では,女性農業経営士経営事例紹介,鉄砲館を見学,物産館等を訪問。情報交換会では,各地区の活動紹介を行う等,交流を深め,有意義な研修となった。今後も女性農業者の組織活動を支援していく。
12月12日,「農業労働力確保対策検討会」を開催し,関係機関・団体18名が出席した。農業労働力確保対策について,アイディア収集の結果を紹介,検討した結果,「派遣体制の整備」,「農業者同士の連携」,「移住希望者へのアプローチ」について,重要性が高いことが共有できた。
解決策の一つとして,ハレノヒ(株)代表から,農山漁村関わり創出事業を活用した課題解決の取組事例を紹介いただいた。来年度,種子島での事業活用について,検討・支援していく。
11月15日~16日,「熊毛地区茶業推進協議会先進地研修会」が開催され,会員23名が参加した。研修では,南薩地域の生産者を訪問し,小売りについての経験談やアドバイス,てん茶の栽培・製造方法について学んだ。会員は積極的に質問し,交流を図っていた。松元機工では,最新の管理機について説明を受けた。また,おいどん市場では,他産地の茶販売状況を視察し,種子島茶の販路開拓に向け情報収集を行った。今後も,種子島茶の販路開拓に向け支援していく。
12月16日~17日,「種子島茶業研究会視察研修」が開催され,会員4名が参加した。研修では,長期間被覆栽培を行う「玉露」の栽培方法を学ぶため,福岡県八女市星野村と志布志市の茶生産者を訪問した。長期間被覆栽培を行うためには,茶樹の樹勢が必要であることや,被覆方法,煎茶と玉露の茶園管理の違いについて学ぶことができた。また,志布志市の生産者と,今後の茶業経営について意見交換をし,有意義な研修となった。今後も,種子島の茶産地発展に向け支援していく。
11月28日,種子屋久農協本所にて花き農家全体の研修会が開催され,レザーリーフファンを中心に約40名の農家が参加した。島内の花き振興を目的に種子屋久農協花き振興会が主催したもので,当日は県経済連の担当者や福岡,静岡の花き卸売市場責任者を招き,種子島の花きに対する要望等を語ってもらった。
また資材高騰等による生産環境の悪化への対策も話題となり,農政普及課からは関係者一体となって取り組んでいる低コスト多機能ハウスの開発普及に向けた計画等も説明した。
11月,さつまいも担当者(行政,JA,農委事務局)を市町毎に参集しR5年の定点農家,実証ほ案,健全農地確保の方策等を協議した。農委から遊休農地の実態や農地の照会・あっせん等の現状説明があり,未相続農地や賃借契約途中の解約等の課題が抽出された。借地での交換耕作の困難さが情報共有され,現実的な健全農地確保に向けた第一歩となった。農政普及課では,今後もさつまいもやさとうきび農家への意向調査による実態把握と健全農地確保に向けた市町毎の取組を支援する。
11月1日,6次産業化に取り組む農業者等を対象に,6次産業化推進研修会を開催した。鹿児島県よろず支援拠点による「離島ならではの商品の売り方について」,県農政課による「食品表示制度について」の研修を行い,新たな販売ツールや商品の見せ方・売り方のコツ等について学ぶことができた。
11月2日は,鹿児島県よろず支援拠点コーディネーターによる個別相談を3事業者を対象に実施した。今後も,専門家等を活用し,6次産業化を推進していく。
11月11日,さつまいも基腐病の対策について知見を広げるため大隅地域管内を中心とした視察研修を開催した。農業開発総合センター大隅支場でサツマイモ奨励品種の調査試験や基腐病防除対策について講話及び意見交換を行った。また,肝付町で水田を活用したWCS後作のさつまいも栽培の実証ほ場の見学やバイオ苗の効率的な増殖方法について話を聞き意見交換を行った。当クラブの視察研修は3年ぶりの開催となり,クラブ員同士の親睦も図ることができた。
11月24日,農業経営者クラブ熊毛支部・種子島「夫婦研修会」を開催した。Iターン農業者や兼業農家で,種子島で農業経営を頑張っている新規就農者との交流・意見交換を目的に,スナップエンドウ・肉用牛・レザーリーフファン生産者3名を視察した。クラブ員は,新規就農者の就農のきっかけや工夫している点を聞いたり,経験に基づいたアドバイスを行った。新規就農者の丁寧なほ場,飼養管理に刺激を受け,クラブ員同士の親睦も深まる機会となった。
11月17日に,古田地区の茶生産者6名を中心とする組織Team和茶・わちゃが,福岡県在住のバイヤーを種子島に招き「販路開拓・商品開発研修会」を実施した。講師は,移動式茶室を全国各地で開催し,世界に向けても「お茶」のPR活動を行っており,茶園での実演と講話をしていただいた。移動式茶室の事例やPR活動で工夫すること,種子島茶PRのためにどのような手法があるのか学ぶことができた。今後も産地力向上に向け,Team和茶・わちゃの活動を支援する。
10月6日に茶生産者4名(中種子町2名,南種子町2名)と関係機関1名が集まり,秋整枝現地検討会が開催された。秋の茶園管理は,翌年一番茶にも影響する大切な管理であり,生産者と基本の考え方や注意事項について確認を行った。また,実際に茶畑ではさみを入れ,秋整枝位置を検討した。茶の害虫チャトゲコナジラミについても,実際に確認してもらい理解を深める事ができた。今後も,基本技術の確認や生産者同士の情報交換による,茶栽培技術の向上に向けて支援していく。
9月から10月にかけ,管内3市町でサツマイモ基腐病研修会(延べ8会場,222人参加)を実施した。地区PTメンバーと連携しながら農政普及課が作成した資料を元に早期耕うん,貯蔵前消毒,健全農地の確保,育苗・採苗時の注意点や新規登録農薬の使用方法等を説明した。また,本年度の原料用さつまいも展示ほでの成果の紹介や町担当者からは農作業安全対策の啓発も行った。農政普及課では地区PTメンバーと連携して対策技術の実証や対策の周知を図ることとしている。
10月25日~26日に「農業経営発展研修会」を開催し,税理士による研修及び個別相談を実施した。認定農業者・新規就農者・関係機関・団体31名が出席した。
税理士から「財務分析の見方,活かし方について,演習を交えながら学ぶとともに,法人化の概要を学ぶことができた。加えて,希望者に対し,経営継承や法人化等についての個別相談を実施した。今後も関係機関と連携し,農家の経営発展に向けた取組を強化していく。
西之表市果樹振興会では,パッションフルーツを栽培する会員が増えている。令和4年産の生産実績報告者は前年比+3名,出荷実績が+9,700個(10名報告)となった。農政普及課からは9月~3月(開花前)の管理のポイントに関し,収量を確保するために重要な主枝の早期完成,側枝の摘心等について重点的に指導した。また,土壌診断結果に基づくリン酸,カリウムの基肥削減方法について説明した。農政普及課では今後も生産活動を支援していく。
8月から9月にかけて西之表市と中種子町の農業次世代人材投資事業(経営開始型)受給の新規就農者15名(受給終了,開始予定含む)の面談(現況確認)を実施した。西之表市では,指導農業士やJA職員,普及指導員等による現地巡回,助言指導,情報交換もなされた。各々の栽培品目における栽培,防除方法や疑問点について検討した。今後も指導農業士や関係機関一体となったサポート活動を進めていく。
9月16日,担い手育成支援担当者会議を開催し,今年度の重点課題である農業労働力確保の取組等について検討した。情報提供として,8月から実施している認定農業者を対象とした農業労働力確保アンケート結果,1日農業バイト「デイワーク」の概要,民間企業と連携した取組を紹介した。
これらを踏まえ,作物ごとにターゲットを想定し,どのような対策やアプローチが考えられるか,短期・中期・長期の分類で整理する計画である。
9月27日,種子島地区農作業事故防止研修会と併せて,新規就農部門別研修(農業機械部門)を開催し,農業者・関係機関50名が参加した。屋内研修では,農作業安全,農業機械と交通安全,労災保険制度について学び,屋外研修では,農業機械(トラクタ・ハーベスタ・耕うん機等)を利用した実技を学んだ。
新規就農者からは,農業機械の安全使用についての意識が高まった,指導農業士からアドバイスをいただけて参考になったとの声があり,有意義な研修となった。
9月28日,西之表市にてセンシングによる基腐病リスク判定システム及びGPSレベラーの検討会が行われた。JA種子屋久及び県経済連では今年度から鹿児島大学,民間企業,地元関係機関等とコンソーシアムを形成し,農水省スマート農業産地形成実証の一環としてサツマイモ基腐病の被害軽減に向けて前述の最先端技術を実証している。農政普及課も協力機関として参加しており,当日はセンシング実施ほ場の現地検討,GPSレベラーの実演や今後の注意点の確認等を行った。
7月28日,関係機関と西之表市内4カ所でスナップエンドウの栽培講習会を開催し,合計70名近くの生産者へ栽培時の注意点や昨年度実績等について再確認した。また,今年の肥料高騰による対策として,土壌診断や緑肥・堆肥等を活用した土作りの重要性や土壌改良効果のある資材の紹介,干害防止目的の灌水チューブ設置等を呼びかけた。生産者は「堆肥施用によりコスト削減したい」と関心を示していた。今後も関係機関と連携し品質向上や安定生産に向けた支援を行っていく。
8月24日,中種子町にて,園振協種子島支部の主催でレザーリーフファンのハウスに関する検討会を開催した。当産地はハウスの老朽化や高齢化により栽培面積が減少傾向で,この実態に応じた新たなハウスの普及が必要である。これを受けて熊毛支庁では,今年度から地域振興推進事業を活用し,高齢者でも管理しやすく,低コストなハウスを開発することとしている。当日は島内の関係者に加えて農産園芸課,普及情報課,経済連も参加し,普及性の高いハウスについて検討した。
8月22日,種子島こりーなにて農業用ドローン技能者育成研修会の開始式が開催され,農政普及課も参加して会の目的,県内の技能者養成に関する動向などを説明した。農業の現場ではドローンの普及が期待されており,種子島地域でも技能者の養成は急務である。本研修会は,技能取得希望者の経費的な負担を軽減するため,県経営技術課が種子島へ講師を派遣したもので,西之表市と中種子町からの計4名の参加者を対象に,5日間に渡って学科や実技の研修が行われた。
8月16日,さつまいも担当者を参集し,基腐病に対する本年作後半及び次年作に向けての取組内容や対策の周知等を協議した。また,さとうきび農家へ実施した健全農地確保に係る意向調査結果から交換耕作や耕作放棄地再生に関する現状・課題を情報共有し,地域の実情に合わせた方策を継続検討することとした。現地では青果用の植付前土壌処理剤の実証ほやでん粉用の展示ほの生育状況を確認した。今後も産地課題の解決に向けて関係機関一丸となって取り組んでいく。
7月26,29日,8月2,8日の4回,令和2~4年度の新規就農者や女性農業者を対象に農業基礎講座を実施した。病害虫・農薬,農作業事故防止,植物生理,土壌肥料,経営管理の5科目で,延べ16人が参加した。研修内容の難易度,理解度に関するアンケート結果は,おおむね「よく理解できた」,「理解できた」との回答であり,また,今後の部門別研修に対する要望も確認することができた。今後も,新規就農者等に対する研修会を継続して取り組んでいきたい。
6月28日,ブロッコリー担当者が集まり,実証ほや栽培基準表の検討,産地課題の抽出と今後の取組について協議した。本年度は引き続き作型別適品種の選定や「グランドーム」を用いた加工向け栽培,安定出荷に向けた播種期について取り組む予定。4月にかごしまブランド団体に認定されたことから,発送用発泡スチロールにブランドマークをつけて売り出すなど,販売促進も強化する。今後も関係機関と連携し,品質向上と安定出荷に向け様々な支援を行っていく。
7月20日に新規就農者励ましの会を3年ぶりに開催した。令和2~4年に就農した3人(西之表市2人,南種子町1人)が出席し,就農のきっかけや農業にかける思いなどが語られた。また各首長やJA組合長のほか,先輩農業者である指導農業士,女性農業経営士,農業青年クラブの代表者から激励の言葉をいただいた。今後は,農業基礎講座や定期的な巡回指導等を指導農業士や関係機関と連携して実施し,定着を支援していく。
7月13日に島内のさつまいも担当者が集まり,基腐病の発生状況と対策の取組,周知方法等について協議した。また,基腐病対策としての健全農地の考え方と必要性について共有し,地域の実情に合わせた確保について検討を促した。現地では種子島高校での苗増殖方法や熊毛支場の試験ほ場,青果用の早植え実証ほ場の生育状況等を確認した。今後も,基腐病対策を含め,さつまいもに係わる産地課題の解決に向けて関係機関一丸となって取り組んでいく。
6月30日,西之表市花き振興会員及び市担当者と連携して市内のほ場を巡回し,ヒサカキの1回目の系統選抜を実施した。ヒサカキは近年増加傾向だが,実生由来であり品質のばらつきが目立つ。そこで同振興会では優良系統を選定して栄養繁殖し,会員や新規栽培希望者が利用できる母株園を育成することとしている。当日は3箇所のほ場を巡回し,枝姿が優れてかつ収量が多そうな株を16株選定した。今後はこの株を継続調査し,優良系統として絞り込む計画である。
7月15日にteam和茶・わちゃの総会が開催された。Team和茶・わちゃは,茶情勢が厳しい中,新たな茶種の開発や,種子島でしか栽培していない希少品種の販売・流通方法の開拓に取組み,種子島茶の維持発展を目指している。構成員は古田地区の茶工場4戸7名と新規就農を目指す女性1名の計8名。総会には,西之表市や地域おこし協力隊の方も出席し,活動計画の検討や意見交換が行われた。今後は各種研修会等も計画されており,農政普及課でも活動支援を行っていく。
6月14日,西之表市内にて熊毛地区サツマイモ基腐病プロジェクトチーム会が開催され,生産者,関係機関等から総勢58名が参加した。当日は4~6月の取組状況,健全農地確保に向けた課題などに関する意見交換を行い,今後きめ細やかな活動を実践するために担当者レベルのチームで定期的な作業部会を行うことを決定した。これを受けて6月20日,熊毛支庁にて島内さつまいも担当者が参集し,当面の基腐病防除対策に関する作業部会を行い,合わせて長つる問題などさつまいも全般の課題についても情報共有した。
6月8日,市町及びJA・新光糖業の担い手担当者を対象に,担い手育成に係る関連事業等の説明,関係機関・団体における活動計画について意見交換を行った。農政普及課からは,労働力確保に向けた実態把握と体制検討の取組について提案し,関係機関・団体が協力して取り組むことで合意が得られた。
今後,各市町・JAと個別の打合せを実施し,労働力確保の実態把握や担い手育成に係る対象者のリストアップを行い,計画的な活動を展開していく。
種子島では令和元年度から飼料用トウモロコシ畑でツマジロクサヨトウによる食害が確認されており,今年度も種子島全市町で発生が確認された。ある生産者は「昨年より発見が早い。種子島で越冬しているのでは」と話していた。現在のところ被害は甚大ではないが,防災無線での呼びかけや薬剤散布方法についての助言を関係機関と共に行った。今後も他品目や2期作への被害状況調査を継続して行い,被害軽減に繋がるよう支援していく。
5月28日に西之表市国上のパッションフルーツほ場で開催された栽培技術研修会において,生産者12名に対して,令和4年産の県内パッションフルーツの生産状況及び今後の栽培管理のポイント,並びに新技術「つり上げ仕立て」のメリット・課題等について,情報提供,技術支援を行った。西之表市果樹振興会では,パッションフルーツを栽培する会員が増えており,農政普及課では今後も活動・生産活動を支援していく。
12月6日から始まった令和3-4年期のさとうきび原料搬入が5月5日に終了した。今期の収穫面積は2,207haと昨年に比べ30ha増加した。生育は台風被害もなく順調であったことから,原料処理量が153,197t(前期比122%),単収6,941kg/10a(前期比120%),甘蔗糖度13.79度(前期比107%)の豊作年となった。来期は新品種「はるのおうぎ」の本格普及や3期連続の面積拡大が見込まれており,今後も農政普及課では生産者や関係機関と一体となり生産量増大に取り組んでいく。
5月13日に2年ぶりとなる「熊毛地区製茶共進会」が開催された。今年度は,種子島・屋久島から27点の荒茶が出品され,審査員6名による審査を実施した。今後,理事会を経て,上位入賞者への表彰を行う予定である。審査員からは,「今年度一番茶も品質のよいものが多く出荷されていた。二番茶以降は湿度が高い中での製造となることから,特に乾燥不足に注意し,良質茶の生産に努めてほしい」とのこと。今回の審査結果や審査員によるアドバイス等は生産者に伝え,今後の茶生産に生かせるよう支援していく。
サツマイモ基腐病研修会が4月27日に南種子町(4会場98人),5月16日に中種子町(2会場88人)で開催された。農政普及課ではサツマイモ基腐病防除対策マニュアル(第3版)を基に,育苗から収穫までのほ場管理の注意点や新規登録農薬の使用方法を説明した。また,町担当者から,種苗法の改正に伴う自家増殖の取扱について県作成のパンフレットを使って周知を図った。農政普及課では熊毛地区PTメンバーと連携して対策技術の実証や対策の周知を図ることとしている。
4月18,19日に,西之表市8会場でサツマイモ基腐病研修会が開催された。農政普及課ではサツマイモ基腐病防除対策マニュアル(第3版)を基に,育苗から収穫までのほ場管理の注意点を説明し,さらに,新たに登録された農薬の使用方法について提案した。延べ161名の生産者が出席し,採苗時のはさみや農機具等の消毒方法についての質問や,収穫を早めるための集荷体制や資材助成の要望等があった。また,市の担当者が,県作成のパンフレットを使って種苗法の改正に伴う自家増殖の取扱について周知を図った。
令和4年3月2日に「種子島安納いも」がGI登録され,安納いもブランド推進本部会長である西之表市長,生産者代表である生産販売部会長,バイオ苗の増殖・供給を行っている種子島高校の生徒が知事を表敬訪問した。産地のブランド力向上のため,農政普及課では令和元年9月のGI申請以降も,農水省による現地審査や補正書の作成などに関して,継続的に支援を行ってきた。今後は,生産者へのさらなる周知とGI登録をおおいに活用した販売PRについて支援を行っていく。
安納いもでは,貼付マルチを利用して3月上旬から定植が開始した。年末からの低温で苗の伸長が遅れたことから,産地全体としては4月から本格的な定植が始まっている。基腐病PTでは寒風対策として,貼付マルチの他,モグラ植えやべた掛け専用防風ネットの実証を行っており,生育は順調である。サトウキビ跡を利用した展示ほでは4月上旬から定植を開始している。今後は,新規登録農薬やいも肥大促進の実証を計画しており,基腐病の発生を軽減する栽培方法を検討する。
4月13日に県茶品評会へ出品するお茶の摘採・製造が行われた。種子島からは1戸の生産者が出品する。今年は被覆期間中の強風もなく,よい状態で摘採ができた。また,生産者と一緒に,蒸しの程度や各工程の茶のしとり具合を細かくチェックしながら製造を行った。完成した製品は,赤みのない澄んだ水色で外観もよく,生産者の納得いくものができた。審査会は9月7.8日に開催される予定。今後も,種子島のお茶のPRや品質向上につながるよう,支援を行っていく。
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