更新日:2024年3月27日
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3月5日,西之表市民会館で,第2回担い手育成支援担当者会議を開催し,市町・JA担当者18名が参加した。担い手の経営管理能力向上支援,新規就農者支援,地域計画策定の連携等について,活動実績及び計画の検討を行った。特に,農業労働力確保対策については,次年度,地域振興事業を活用した取組を計画していることから,農業者への実態調査の方法や内容,住宅確保対策等についての検討を重点的に行った。今後も,各市町・JA等と連携した活動を展開していく。
3月3日西之表市民体育館で,種子島地区農業青年クラブ主催「第9回農業杯ソフトバレーボール大会」が開催された。コロナ禍前も開催されていたが,今年度から種目をソフトバレーボールとし,9チーム約60名が白熱した試合を繰り広げた。参加全チームにクラブ員が生産した農産物や種子島の特産品をふんだんに盛り込まれた記念品が贈呈された。小規模開催ではあったが,とても楽しかったと好評の声が多く,農業者と消費者の交流が図られた大会となった。
3月8日南種子町2会場,13,14日西之表市10会場,18日中種子町1会場で,サツマイモ基腐病対策研修会が開催され,133名の生産者が出席した。貼付マルチによる早期定植や土壌処理剤の効果,葉面散布剤によるいも肥大促進の実証結果と健全農地(さとうきび跡や2年休作ほ場)での優良事例を紹介した。さらに基腐病と昨年発生が多かったその他病害虫も含めた対策を説明し,生産者は熱心に聞いていた。引き続き,関係機関・団体と連携して対策の周知と実施の支援に努めていく。
3月12日に西之表市茶業振興会,3月6,15日に種子島茶生産組合を対象とした一番茶対策現地検討会が開催され,農政普及課は対策指導を行った。今年は年明け以降の気温急上昇に伴い極早生品種等の新芽肥大が急進し,摘採予想は「松寿」が前年より3日早く,その他極早生品種が1~2日早いと推定した。それに伴い,種子島茶生産組合が前年より2日早い3月18日に県内で最も早く摘採・製造を開始した。他工場もおおむね3月末の開始を予定し,良質な一番茶生産に向け支援する。
1月26日に,中種子町防災センターで「種子島地区農村女性グループ『竹の子』総会・研修会」を開催し,会員である女性農業経営士・関係機関16名が出席した。研修会では,「スマートフォン活用講座」と題して,LINEやInstagramの基本的な使い方を学んだ。会員が40代~70代と幅広い年代で活動しているため,LINEグループの活用方法について,共通認識をもつことができた。今後は,若手女性農業者と合同のSNS研修も検討していきたい。
2月7日~11日に,種子島でハレノヒ株式会社が主催する「農村発見リサーチ農業研修(第3回)」が行われた。これは,プログラムに応募した外部人材5名と農家16名による取組であり,12月に続き3回目。前回,外部人材から提案された,大学生・女性を対象とした農業アルバイトの受入について検討した結果,住宅の確保と農業者側の受入体制の整備に取り組んでいくことになった。3回の研修を通して,外部人材との交流が農業者の意欲向上に大きくつながる結果となった。
2月9日,中種子町中央公民館で「種子島アグリタス設立総会」を開催し,会員・関係機関25名が出席した。「種子島アグリタス」は,ハレノヒ株式会社が主催する「農村発見リサーチ」の参加農家16名で結成。今年度,「農村発見リサーチ」の活動として,外部人材5名と農業労働力確保対策を検討する中で,農業者同士の結束が固まり,組織化することになった。今後は,労働力確保に向け,住宅の確保や農業者側の受入体制の検討,産地間連携等に取り組む計画である。
2月8日,熊毛支庁で農業青年クラブ員,種子島高校生,指導農業士,関係機関・団体等32名が参加し,種子島地区青年農業者会議が開催された。さとうきび農家による意見発表や生産牛農家によるプロジェクト活動報告,種子島高校3年生による課題研究発表が行われた。プロジェクト発表した青年から「今後も子牛死産数ゼロを目指したい」,高校生の取組に対し「廃棄するトマトで紙を作るとは発想が面白い」など,発表者と出席者で活発な意見交換が行われ,有意義な会議となった。
1月下旬に地域振興事業で取り組んでいるレザーリーフファンモデルハウス(低コスト多機能連棟ハウス)が完成し,実証を開始した。この事業は資材高騰の中,レザーリーフファン生産者の高齢化やハウス老朽化の課題に対し,設置コストを削減して作業負担を軽減するハウスを開発し,産地維持発展を目的としている。基礎石を無くし,強度鋼材を使った単棟パイプハウスを連結することで,コスト削減と強度を実現した。次年度も栽培実証や耐風性等の検証を継続し,普及につなげる。
1月19日,熊毛支庁でさつまいも担当者会を開催し,令和5年度の取組実績と令和6年度対策について協議した。本年度は,前年度に比べ被害ほ場の割合が減少したが,栽培後半に被害の拡大や基腐病以外の病害もみられた。協議では,実証ほの結果や健全種苗確保の取組,優良事例の活用の他,健全農地確保における課題等,多岐にわたり検討した。次年度も引き続き,関係機関・団体一体となって,総合防除の推進や健全農地確保の取組を支援する。
1月23日,園芸振興協議会種子島支部は,JA種子屋久南種子支所でレザーリーフファン若手・新規生産者を対象に,研修会を開催した。9名の若手・新規生産者が参加し,レザーリーフファン栽培における農薬と土壌肥料の基礎知識や技術,冬場から春先の栽培管理について学んだ。室内研修会後,JAレザーリーフファン部会長のほ場で実務における留意点等を学んだ。令和5年度,4名のレザーリーフファン新規生産者が栽培を開始した。生産安定に向けて,今後も支援を行う。
園芸振興協議会種子島支部は,熊毛流域森林・林業活性化センターと共催で,ヒサカキ枝物養成講座(熊毛版)を開催した。12月22日,熊毛支庁でヒサカキの育苗から収穫までの基礎技術について室内研修を行い,1月25日,島内の枝物指導生産者ほ場で実務研修を行った。新規生産者13人が参加し,技術習得に向けて熱心に受講した。国産ヒサカキの市場需要が高まる中,島内のヒサカキ生産者は増加傾向である。今後も新規生産者の育成に向けて支援する。
11月29日,中種子町中央公民館で,安納いもブランド推進本部主催による安納いも等品評会及び種子島安納いもロゴデザインお披露目式が開催された。47品の出品があり,箱部門,株部門で金銀銅賞が選ばれた。また,昨年の年間糖度検査優秀賞も発表された。種子島安納いものロゴデザインのお披露目では,ロゴデザインに込められた思いをデザイナーが紹介した。会場はGIに関するポスター,チラシ等の展示や加工部会員提供の加工品の試食も行われた(詳細はブランド推進本部HP)。
12月13日~17日に,種子島でハレノヒ株式会社が主催する「農村発見リサーチ農業研修(第2回)」が行われた。これは,プログラムに応募した外部人材5名と農家14名による取組であり,10月に続き2回目。外部人材は,農業体験や農業者との交流を通して,農業労働力確保対策についての解決策を検討。具体策として,大学生及び女性を対象とした体験受入の企画をまとめ,農業者へ提案した。2月に第3回研修を予定しており,人材募集の具体策等について検討する計画である。
熊毛支庁農政普及課は,市町と連携し,家族経営協定の推進を行った結果,2組が家族経営協定を締結した。1組目は,新規就農者の夫婦で,12月21日,南種子町役場で締結。2組目は,女性農業経営士候補者の夫婦で,12月26日に,西之表市のほ場で締結した。2組とも,協定書作成,調印の過程において,共通の目標や働き方を再認識されていた。農政普及課では,家族経営協定の取組が経営発展の一助として意義あるものとなるよう,引き続き関係機関と連携し支援していく。
12月12日,中種子町野菜集荷場でJA種子屋久主催による種子島ブロッコリー出発式が開催された。関係機関,生産者代表等,約37名が参加し,トラック運搬等の安全祈願と,かごしまブランド団体としてブロッコリー生産販売の更なる発展に向け,機運の上昇を図った。令和5年度の栽培面積は82ha,生産量572tを見込んでおり,引き続き,ブロッコリーの安定生産・出荷に向け,関係機関と協力し,支援を行う。
11月29日,種子島家畜市場で「多頭飼育者研修会」を開催し,管内の肉用牛農家と関係機関約100名が出席した。研修会では,畜産協会や県の担当者による経営安定対策事業と経営診断からみる現状と対応,今後できる肉用牛経営のコスト低減の取り組み,トランスバーラ栽培実証についての講演が行われ,研修会終了後,「来年は自分の畑でもトランスバーラを栽培してみたい」という積極的な意見も聞かれた。今後も関係機関と協力し,経営の安定に向けた支援を行っていく。
11月9,10日,切り葉生産者,JA種子屋久,県農業開発総合センター,熊毛支庁計8名で八丈島の切り葉生産および施設利用状況,新規就農者育成の取組等を調査した。八丈島では,町の研修制度や就農準備の支援体制を充実させ,新規就農者を毎年1~2名育成している。大田花き市場では,種子島産レザーリーフファンの評価は高く,生産者は改めて消費地からの信頼や産地としての責任を感じていた。今回の調査を生かし,今後もブランド産地の維持発展に向けて支援を続けていく。
現在,種子島では約60戸の生産者が個販でヒサカキを生産しているが,国産需要の高まりから,JA種子屋久ではヒサカキ部門を設立し,集荷・販売を開始した。11月14日,島内のヒサカキ生産者33名が集まり,JA出荷体制や出荷条件等について検討を行った。近年,島内でヒサカキ栽培を始める生産者が増加しており,農政普及課では熊毛支庁林務水産課と連携しながら,令和5年度枝物養成講座(熊毛版)の開設準備を行うなど,新規就農者支援に取り組んでいる。
種子島茶生産者組織「Team和茶・わちゃ」は新たな茶種の商品化を検討し,今年から後発酵茶「たねがしま黒茶」の販売を始めた。本商品の宣伝のため,11月25日にアミュ広場で開催された「かごしまお茶マルシェ」へ出店し,生産者5名が試飲販売を行った。種子島特有品種で製造した緑茶・紅茶・黒茶の特徴を来場者に伝え,各商品とも「甘くておいしい」「新しい味で面白い」など好評価をいただき,売上げも良好であった。反省点を改善しながら引き続き活動を支援していく。
11月27日,中種子町中央公民館で「第2回農業経営発展研修会」を開催し,認定農業者・新規就農者・関係機関29名が出席した。研修会では,農業労働力確保対策として,鎌倉インダストリーズ株式会社から「1日農業バイト『デイワーク』について」,社会保険労務士から「雇用が定着する職場づくりについて」,一般社団法人のっちーよ種子島から「学生ボランティア受入について」ご紹介いただいた。研修を通して,農業者側の受入体制整備の重要性について,理解が深まった。
11月28日,中種子町で「第3回農村発見リサーチ活動検討会」を開催し,農業者等15名が出席した。前回検討会で出された,北海道との産地間連携の可能性について検討するため,東京農業大学小川准教授及び北海道の生産者「株式会社大地のMEGUMI」赤石代表を招いて検討を実施した。赤石代表からは,労働力確保対策についての考え方や事例,種子島との連携について前向きな提案をいただいた。次年度,北海道と種子島での産地間連携の試行に向け,引き続き支援していく。
10月2日に西之表市農業振興公社で農作業事故防止研修会を開催し,農業者および関係者39名が出席した。室内研修では熊毛支庁から県内の農作業事故発生状況を,農開センター普及情報課から農作業安全対策が説明された。また,JA県中央会からは,労災保険制度が紹介された。現地研修では専指から刈払機やさつまいも掘取機を用い,安全使用や保守点検等のポイントが指導された。今後も関係機関と連携し,事故防止対策の意識啓発を図りたい。
10月18日~22日に,種子島でハレノヒ株式会社が主催する「農村発見リサーチ農業研修」が行われた。これは,プログラムに応募した外部人材5名と受入農家13名による取組であり,外部人材は,農業体験等を実施しながら,農業・農村の実態把握を行った。研修中にワークショップを2回実施し,SWOT分析や外部人材の強みを生かした解決策を検討した。
同じメンバーによる研修が12月と2月にも予定されており,農業者との連携強化や課題解決の取組が進むよう支援していく。
10月12,13日に西之表市8会場で,10月23日に中種子町1会場でサツマイモ基腐病対策研修会が開催され,152名のさつまいも生産者が出席した。収穫後の残渣処理や種いも貯蔵前消毒,育苗管理など次作に向けた対策の他,安納いもで基腐病の発生が少なかった優良事例について生産者は熱心に学んだ。産地では収穫作業と同時に次作用の育苗管理も始まっており,引き続き,関係機関・団体と連携して対策の周知と実施の支援に努めていく。
9月6日,JA種子屋久本所で園振協支部技術部会を開催し,生産者代表,関係機関15名が集まり,豆類,ばれいしょの防除技術について検討した。農開C(専指等)から豆類のIPMや病害虫防除体系,バイオスティミュラント等の最新の防除技術について情報提供してもらい,互いに意見交換をしながらIPM等の理解を深めた。また,ジャガイモシストセンチュウ対策では,抵抗性品種への転換計画を情報共有できたため,今後,安定生産に向けて,生産者,関係機関と一体となって取り組む。
8月31日,中種子町中央公民館で「種子島地区6次産業化推進研修会」を開催し,6次産業化事業者・関係機関33名が出席した。株式会社オービジョンの大薗代表が,鹿児島に特化したインターネットサイト「かごしまぐるり」の概要を紹介した後,県農政課が食品表示制度についての研修を実施した。
当日及び翌日に,個別相談を実施し,7事業者から,通販サイトの活用について相談があった。今後も,民間企業や専門家等と連携し,6次産業化を推進していく。
9月5日,JA種子屋久本所で,「農繁期の労働力支援のための人材派遣モデル実証説明会」を開催し,認定農業者・関係機関・団体24名が出席した。YUIME株式会社から,人材派遣のしくみや種子島での取組提案について説明を受けた後,今年度,派遣を希望する農業者等で検討を行った。
通勤時間を勘案し,西之表市・中種子町で1件,南種子で1件の受入を検討することになった。今後もYUIME株式会社と連携し,人材派遣の取組について支援していく。
JA種子屋久西之表市パッションフルーツ部会員10名の令和5年度産出荷が8月に終了した。出荷量は計画37,315玉に対して実績52,259玉で,計画比1.4倍と大幅に増加した。令和3年度の新規就農者1名が加わったことや収量を確保するために重要な主枝の早期完成,脇芽の芽かき,摘心等について理解が進んだためと考えられる。農政普及課では,引き続き現地巡回や栽培研修会等において,栽培技術や情報提供を中心に支援していく。
8月1,22,24日,9月1日の4回,中種子町中央公民館で令和2~5年度新規就農者や女性農業者を対象に農業基礎講座を実施した。農政普及課職員が病害虫・農薬,農作業事故防止,植物生理,土壌肥料,経営管理の基礎知識について講義し,延べ14名が学んだ。研修後のアンケート結果では,内容への理解度はおおむね「よく理解できた」「理解できた」で,今後の部門別研修に対する要望も確認できた。新規就農者の早期定着に向け,研修指導を継続して取り組んでいく。
9月22日,西之表市市民会館に種子島のさつまいも担当者18名が集まり,サツマイモ基腐病対策プロジェクトチーム作業部会を開催した。本年度の被害状況や実証ほの中間実績,今後の取組について協議した。さらに,熊毛支場や農家の実証ほ場で,新規登録農薬の効果や新品種「みちしずく」の生育状況を確認した。10月から本格的な収穫作業及び次作に向けた育苗管理に入ることから,引き続き,関係機関・団体と連携して対策の周知と実施の支援に努めていく。
8月22日,中種子町で「第2回農村発見リサーチ活動検討会」を開催し,農業者等17名が出席した。「農村発見リサーチ」は,ハレノヒ株式会社の取組で,外部人材と農業者が連携して地域の課題解決を目指す取組である。
検討会では,今後,どのように労働力を確保していくかを出し合い,北海道の農業者との人材交流や学生を対象とした研修受入が候補となった。10月から外部人材を招いた農業研修を予定しており,労働力確保対策については,重点的に検討していく予定である。
7月11日,中種子町中央公民館で新規就農者交流会を開催し,令和2~5年の新規就農者12名及び関係者の総勢46名が参加した。室内研修では新規就農者と指導農業士会・4Hクラブ等が互いの紹介を行い,現地研修では就農3~4年目の青年2名の経営ほ場及び畜舎を視察した。各青年とも現状や課題等をしっかり説明し,他の新規就農者や先輩農業者も積極的に質問や意見を述べ,意見交換ができた。新規就農者が市町を越えて交流でき,有意義な会となった。
6月29,30日に島内7カ所でサツマイモ基腐病研修会を開催し,生産者および関係者132名が出席した。最新の登録農薬一覧及び農業開発総合センターが開発した生育前半の薬剤体系防除技術の成果を説明し,具体的に農薬ローテーションを提案した。農薬メーカーから薬剤の特性や使用上の注意点について説明を受け,農家は積極的に質問をしていた。今後も関係機関・団体と連携して対策の周知と実施の支援に努めていく。
7月10日,種子島高校で生物生産学科バイオ班3年生から生産者と関係機関・団体の代表へ安納いものバイオ苗が引き渡された。農政普及課では種子島高校の増殖施設を定期的に訪問し,肥培管理や病害虫防除の指導を行っている。7月~10月まで,種子島高校からJA,公社の育苗ハウスにバイオ苗が供給され,その後,農家へ配布する苗の増殖が本格的に始まる。健全種苗が安定して供給できるように,引き続き支援に務める。
5月30日,種子島こり~なで,5年ぶりとなる「種子島地区さとうきび生産振興大会・スマート農業推進研修会」を開催し,さとうきび生産者,関係者など約300人が参加した。講演では徳之島南西サービス代表から,ほ場管理システム導入による情報の一元化や見える化を,熊毛支場から「はるのおうぎ」の栽培特性等が紹介された。また,新規就農者を含む2名の事例発表や生産向上に向けたスローガンが採択された。農政普及課では生産量維持・拡大に向け,引き続き支援する。
6月5日,中種子町で「農村発見リサーチ活動検討会」を開催し,農業者・関係機関22名が出席した。「農村発見リサーチ」は,ハレノヒ株式会社の取組で,外部人材と農業者との連携体制構築による課題解決を目指すものである。
検討会では,課題をワークショップ形式で整理・検討した結果,人材確保の前に,種子島農業の魅力発信や人材受入の体制整備に取り組むことになった。
農政普及課では,今後予定されている外部人材の募集や農業研修受入等,引き続き支援していく。
6月7日,熊毛支庁で「担い手育成支援担当者会議」を開催し,市町及びJA・新光糖業の担い手担当者19名が出席した。担い手育成に係る関連事業等の説明,関係機関・団体における活動計画について意見交換を行った。農政普及課からは,労働力確保対策や新規就農者支援,地域計画の取組推進,資金相談対応について,今年度の計画を提案し,理解を深めることができた。
今後は,必要に応じて,各市町ごとに個別の打合せを実施し,計画的な活動を展開していく。
6月14日,中種子町で「種子島地区女性農業者交流会」を開催し,女性農業者・関係機関29名が参加した。本会は,女性農業経営士認定者の組織である,種子島地区農村女性グループ「竹の子」が企画・運営を行った。
交流会では,6次産業化,生産活動,労働力負担軽減について,女性農業経営士が紹介した。また,ピラティス体験を行い,体のメンテナンスについて学んだ。交流会を機に,女性農業者のライングループ作成につながり,今後の交流促進が期待できる会となった。
6月19日,中種子町中央公民館で「農業経営発展研修会」を開催し,認定農業者・新規就農者・関係機関・団体35名が出席した。
農業開発総合センター普及情報課から労働力確保対策の種類と課題を,県農業労働力支援センターから県内の取組事例を,派遣会社から外国人材の派遣について取組事例を紹介した。
種子島では,人材不足が懸念されることから,今後も関係機関と連携し,農家の労働力確保対策を支援していく。
6月9日,西之表市役所で西之表市茶業振興会役員会が開催され,同市産茶のPRに向けた煎茶商品について協議した。これまでも一番茶を使ったティーバッグ商品を生産していたが,より幅広くPRできるよう今年度は少量パックに変更した。夏頃に完成予定なので,PR活動にも取り組んでいく。また,次年産に向けた夏季茶園管理(特に整枝技術)について農政普及課が説明した。今後は,コロナ禍で休止していた現地検討会等も含め,様々な企画に取り組めるよう支援していく。
5月31日に西之表市で4年ぶりとなる種子島地区青年農業者クラブの通常総会が開催され,クラブ員が令和5年度の活動について協議した。視察研修やファーマーズマーケットなど例年の活動に加え,今年度は新規就農者との交流や加入誘致を活発に行うことが決定された。また,本年度は長らくいなかった女性会員1名を含む3名が新規会員として入会した。総会後は会員と関係機関で交流会を実施し,お互いの親睦を深める会となった。
5月11日に熊毛地区製茶共進会が開催され,地区茶業推進会員及び関係機関32名が参加した。コロナ禍で中止となって以来,会員参加の開催は4年ぶりであった。29点の荒茶が出品され,農業専門普及指導員など6名による審査を実施した。良質な製品が多かったが,一方で摘み遅れに由来する欠点も多く見られ,改善対策を説明した。研修会では,二番茶流通の見通しや良品生産への注意点などを研修した。参加者は製品品質の体感や情報・意見交換ができ,有意義な会となった。
JA種子屋久西之表市パッションフルーツ部会では,栽培面積及び出荷量が増えており,令和5年産の栽培面積は44a(前年比+9a),生産量は3,000kg(前年比+600kg)を計画している。4回目となるK-GAP認証を取得し,また令和3年度新規就農者の初出荷も予定しており,部会一丸となって西之表ブランド確立を目指している。農政普及課では,引き続き現地巡回や栽培研修会等において,栽培技術や情報提供を中心に支援していく。
5月26日に熊毛地区の青果用・原料用さつまいも担当者会を開催した。担当者会では,令和5年度サツマイモ基腐病PT活動計画に基づく取組状況や5月25日に調査した基腐病の発生状況(さつまいも連作ほ場で初発を確認等),今後の対策に関する情報等を共有した。さらに地域推進振興事業を活用した健全農地確保の取組を協議した。今後も関係機関・団体と連携して対策の周知と実施の支援に努める。
4月13日に県茶品評会へ出品する生産者による茶の摘採・製造が行われた。今年は新芽生育が早く,前年より3日早い摘採となった。普及指導員が生産者と一緒に摘採位置を決め,原料に合わせた蒸しの程度や各工程の茶のしとり具合を細かくチェックしながら製造を行った。4月18日に仕上げ加工を行い,完成した製品は外観・内質ともに生産者の納得いくものができ,出荷後の入札価格も良好であった。種子島茶のPRや生産者の経営向上に向け,良質茶生産技術指導を続けていく。
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