14 いろいろな世代の暮らしを支える(2)
少子・高齢化社会に向けた住宅整備の課題
バリアフリーという言葉の「バリア(障壁)」という意味は、住宅内の生活上の不便さだけでなく、生活における様々な不便さを含んでいます。そして、これらの障壁を取り除いた居住環境が本当の意味でのバリアフリー環境と言えます。公的介護保険制度がスタートし、超高齢化社会に向けた社会のしくみも変化しつつあります。住宅においても安心して介護や医療を受けられるだけでなく、介護する家族の負担もできるだけ軽減できるような性能が要求されます。更に高齢者や障害者の社会とのコミュニケーションの必要性から、地域社会と関わり合う住まいのあり方にも気を配ることが望まれます。
住宅のバリアフリー化では、安全・安心な居住空間づくりと、それを支える各種高齢者・障害者向け住宅設備等の充実(維持や管理のしやすさを含めた)、そして、それらを支えるサポートのしくみの充実が重要です。
更に、近年はあらゆる世代の人々がお互いに支え合い共生する環境づくりを目指してユニバーサルデザインの考え方が浸透しはじめています。そこでは、意識や社会制度の障壁も取り除き、子どもから高齢者、障害者まであらゆる人々が安全かつ快適に生活できることが求められています。そのためには住宅だけでなく、家具や補助器具といった道具のレベルから、交通を含めた都市レベルまで、総合的に整えられてはじめてバリアフリー環境が実現することを忘れてはなりません。
対策
→35移動の安全性の確保
→36ユニバーサルデザイン
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