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ホーム > 健康・福祉 > 医療 > 感染症 > 感染症情報 > ツツガムシに注意しましょう

更新日:2023年12月12日

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ツツガムシに注意しましょう

鹿児島県を含む南九州は,つつが虫病の患者が全国でも多い地域です。鹿児島県では,11月から1月にかけての患者の発生届出が多くみられます。2022年(令和4年)の感染症発生動向調査における発生状況は,鹿児島県では74件(全国481件)となっており,全国で最も多くなっています。つつが虫病はまれに重篤な状態になることもあり,予防や早期発見が大切です。

【本県及び全国における年別発生状況】

2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
本県 41 67 77 66 89 66 92 82 74
全国 320 422 505 447 456 404 538 544 481
 
 

つつが虫病とはどんな病気ですか?

つつが虫病は,草むらや草木のよく繁った場所でツツガムシ(ダニの一種で大きさは約0.3から0.5mm)に刺されておこる病気です。

  1. ツツガムシは衣類の隙間から入り込んで,内股,脇の下など皮膚の軟らかい部位を好んで刺します。
  2. 刺された箇所(刺し口)はまず赤く腫(は)れ,その周りが小さな水ぶくれになり,10日間目頃には黒いかさぶたとなります。なお,このころから全身のだるさ,頭痛,食欲不振,発熱など風邪と似た症状が出現し,39度から40度の高熱が続きます。胸,腹,背中などに赤い発疹が現れるのがこの時期です。
  3. 治療が遅れるとなかなか治らず,肺炎のような症状が現れ,咳(せき)が出たり,肝臓や膵(すい)臓が腫(は)れるなど全身症状が強くでることもあります。

つつが虫病の人から人への感染はありません。

どんなときに感染するの?

農作業や森林作業での感染が主ですが,狩猟はもとより山菜採り(レジャー)や散歩などでも感染する事があると考えられます。

予防するには?

ツツガムシの刺咬を防ぐことが重要ですので,野山や畑,河川敷などにでかける時には,次のことに注意しましょう。

  1. 山林や畑に立ち入る場合は素肌の露出を避けるため、長袖、長ズボン、長靴、手袋などを着用しましょう。
  2. 上着を脱いで草むらに置いたり、腰をおろしたり、寝ころんだりしないようにしましょう。
  3. はだの出る部分には,人用防虫スプレーを噴霧しましょう。
  4. 作業終了帰宅後は,なるべくはやめに風呂に入り、身体をよく洗い、皮膚に刺し口(トゲを刺した感じの個所)がないか点検した上で、必ず着替えをするようにしましょう。
  5. 1から2週間後に、発熱や発疹,リンパ節腫脹などの症状が現れた場合は、速やかに医師の診察を受けます。この場合、山林、草地、川原に立ち入ったことを医師に話すことが必要です。
 
2022年(令和4年)のつつが虫病発生状況(鹿児島県)

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

計(人)

発生数

18

1

0

0

0

0

0

0

1

0

18

36

74

感染症法上の取り扱い

つつが虫病は,感染症法上の4類感染症に位置づけられています。

医師は,つつが虫病患者と診断した場合には,法第12条第1項の規定による届出を直ちに最寄りの保健所に行わなければならないとされています。

【臨床的特徴】

つつが虫病リケッチアを保有するツツガムシに刺されて5~14日の潜伏期の後に,全身倦怠感,食欲不振とともに頭痛,悪寒,発熱などを伴って発症する。体温は段階的に上昇し数日で40℃にも達する。刺し口は皮膚の柔らかい隠れた部分に多い。刺し口の所属リンパ節は発熱する前頃から次第に腫脹する。第3~4病日より不定型の発疹が出現するが,発疹は顔面,体幹に多く四肢には少ない。テトラサイクリン系の有効な抗菌薬による治療が適切に行われると劇的に症状の改善がみられる。重症になると肺炎や脳炎症状を来す。北海道、沖縄など一部の地域を除いて全国で発生がみられる。
発生時期は春~初夏及び晩秋から冬であるが、媒介ツツガムシの生息地域によって異なる。

届出基準(PDF:147KB)

届出様式(PDF:161KB)

 

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くらし保健福祉部健康増進課

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