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ホーム > 健康・福祉 > 医療 > 感染症 > 感染症情報 > デング熱について

更新日:2024年4月9日

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デング熱について

「蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針」が策定されました

平成26年の約70年ぶりとなるデング熱国内感染事例の発生を受け,国において,「蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針(PDF:232KB)」が策定されました。

本指針は,蚊媒介感染症について,適切なリスク調査を行った上で,必要な範囲において対策を実施することを目標とし,あわせて,その目標を達成するため,国,地方公共団体,医療関係者,国民等,全ての関係者が連携して取り組んで行くべき施策について,新たな方向性を示すものです。

また,国立感染症研究所において,「デング熱・チクングニア熱等蚊媒介感染症の対応・対策の手引き_地方公共団体向け(PDF:2,730KB)」が作成されました。

平成26年のデング熱国内感染について

厚生労働省が平成26年8月27日に国内でデング熱に感染した初めての患者を公表して以降,デング熱の国内感染が相次いで確認されました。
厚生労働省の発表によると,平成26年10月31日現在,国内でデング熱に感染したことが確認された患者は160人となっています。
感染したと考えられる場所別では,代々木公園(東京都渋谷区)周辺が128人,新宿中央公園(東京都新宿区)が11人,代々木公園周辺または新宿中央公園が1人,神宮外苑(東京都新宿区)または外濠公園(東京都千代田区)が1人,千葉県千葉市が1人,外濠公園または都立青山公園(東京都港区)が1人,東京都台東区が1人,外濠公園が1人,隅田公園(東京都墨田区)が1人,中目黒公園(東京都目黒区)が1人,上野公園(東京都台東区)が1人,兵庫県西宮市が1人,推定感染地不明が11人です。

デング熱は蚊を介して感染するもので人から人への感染はしません。また,デング熱は感染しても重症化することはまれです。
蚊に刺されてから3~7日程度で,高熱のほか,頭痛,目の痛み,関節等の症状が見られれば,デング熱の可能性もあるため,早めに医療機関を受診してください。
デング熱の感染は全国いずれの場所においても発生する可能性があることから,屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は,でぎるだけ肌を露出せず,虫よけ剤を使用するなど,蚊にさされないよう注意してください。

デング熱に関するQ&A(厚生労働省,第3版)から抜粋

問1ング熱とは,どのような病気ですか?

デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で,発熱,頭痛,筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。

 

問2のようにして感染するのですか?

ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると,蚊の体内でウイルスが増殖し,その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します(蚊媒介性)。ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません。また,感染しても発症しないことも多くみられます。

問3界のどの地域が流行地ですか?

熱帯や亜熱帯の全域で流行しており,東南アジア,南アジア,中南米で患者の報告が多く,その他,アフリカ,オーストラリア,南太平洋の島でも発生があります。最も日本に近い流行地は台湾です。

問4本国内での発生はありますか?

海外の流行地で感染し帰国した症例が近年では毎年200名前後報告されています。日本国内で感染した症例は,過去60年以上報告されていませんでしたが,2013年には,ドイツ人渡航者が日本で感染したと疑われる症例が報告されました。また,2014年8月以降,代々木公園(東京都渋谷区)に関連する患者の発生が報告されています。最新の情報についてはデング熱の国内感染事例の発生状況について(厚生労働省)(外部サイトへリンク)をご覧ください。

問5染を媒介する蚊は日本にもいますか?

主たる媒介蚊はネッタイシマカ(日本には常在していません)です。ただし,日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)でみられるヒトスジシマカも媒介できます。

問6療薬はありますか?

デングウイルスに対する特有の薬はありませんので、対症療法となります。

問7ると重い病気ですか?

デング熱は,体内からウイルスが消失すると症状が消失する予後は比較的良好な感染症です。しかし,希に患者の一部に出血症状を発症することがあり,その場合は適切な治療がなされないと,致死性の病気になります。

問8のように予防すればよいですか?

流行地にでかける際は,蚊に刺されないように注意しましょう。長袖,長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども利用されています。

問9防接種はありますか?

デング熱に有効なワクチンはありません。

問10外旅行中(流行地域)に蚊に刺された場合はどこに相談すればよいですか?

すべての蚊がデングウイルスを保有している訳ではないので,蚊にさされたことだけで過分に心配する必要はありません。ご心配な場合は,帰国された際に,空港等の検疫所でご相談ください。また,帰国後に心配なことがある場合は,最寄りの保健所等にご相談ください。なお,発熱などの症状がある場合には,医療機関を受診ください。

問11本国内でデング熱に感染する可能性はあるのでしょうか?

日本にはデング熱の主たる媒介蚊のネッタイシマカは常在していませんが,媒介能力があるヒトスジシマカは日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)に生息しています。このことから,仮に流行地でウイルスに感染した発症期の人(日本人帰国者ないしは外国人旅行者)が国内で蚊にさされ,その蚊がたまたま他者を吸血した場合に,感染する可能性は低いながらもあり得ます。ただし,仮にそのようなことが起きたとしても,その蚊は冬を越えて生息できず,また卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることも報告されたことがないため,限定された場所での一過性の感染と考えられます。なお,ヒトスジシマカは,日中、屋外での活動性が高く,活動範囲は50~100メートル程度です。国内の活動時期は,おおむね5月中旬~10月下旬頃までです。

感染症発生動向調査におけるデング熱患者の届出人数

 

12

13

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15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

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27

28

29

30

鹿児島県

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

1

1

5

0

1

2

0

0

全国

(うち国内感染事例)

18

50

52

32

49

74

58

89

104

93

244

113

221

249

341

(160)

293

339

245

201

医療機関の皆様へ

デング熱の感染は全国いずれの場所においても発生する可能性があることから,デング熱が疑われる症例については,海外渡航歴がない場合であっても,デング熱・チクングニア熱の診療ガイドライン等を参考のうえ,検査の実施を検討くださるようお願いします。

また,デング熱の国内感染が疑われる事例については,速やかに保健所への情報提供を行っていただくようお願いします。

感染症法上の取り扱い

デング熱は,感染症法上の4類感染症に位置づけられています。
医師は,デング熱患者と診断した場合には,法第12条第1項の規定による届出を直ちに最寄りの保健所に行わなければならないとされています。

【臨床的特徴】

2~15日(多くは3~7日)の潜伏期の後に突然の高熱で発症する。頭痛,眼窩痛,顔面紅潮,結膜充血を伴う。発熱は2~7日間持続する(二峰性であることが多い)。初期症状に続いて全身の筋肉痛,骨関節痛,全身倦怠感を呈する。発症後3~4日後胸部,体幹からはじまる発疹が出現し,四肢,顔面へ広がる。症状は1週間程度で回復する。血液所見では高度の白血球減少,血小板減少がみられる。出血やショック症状を伴う重症型としてデング出血熱(※)があり,全身管理が必要となることもある。ヒトからヒトへの直接感染はないが,熱帯・亜熱帯(特にアジア,オセアニア,中南米)に広く分布する。日本国内での感染はないが,海外で感染した人が国内で発症することがある。
(※)デング出血熱:デング熱とほぼ同様に発症経過するが,解熱の時期に血漿漏出や血小板減少による出血傾向に基づく症状が出現し,死に至ることもある。

デング熱の届出基準(PDF:182KB)

デング熱の届出様式(PDF:184KB)

リーフレット

訂正蚊対策

ジカ熱・デング熱対策(PDF:363KB)

発生源対策

発生源を叩け(PDF:463KB)

児童向け

ヒトスジシマカに注意(PDF:660KB)

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

保健福祉部感染症対策課

電話番号:099-286-2724

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