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更新日:2024年5月13日
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酪農科では,優良後継乳牛の確保を図るため性判別精液を利用した受精卵移植に取り組んできました。
45期生が移植した母牛から,待望のホルスタイン雌子牛が誕生!農場管理を頑張る後輩への素敵なプレゼントになりました。
たくさんミルクを飲んで,人工乳を食べて,すくすく育っています。農大酪農科の後継牛として,今後が楽しみです(^o^)
次世代を担う若者たちに農業の未来について広く自由な観点で論じてもらうことを趣旨として開催される「ヤンマー学生懸賞論文・作文」。第34回となる今年度は,全国から論文39編,作文415編の応募があり,ヤンマーアグリ株式会社のある岡山県で4年ぶりとなる対面の入選発表会が行われました。
酪農科からは,2年の宮内菜々さん,永島愛莉さん,中濱春羽さん共著による論文が優秀賞を受賞。
作文の部では,2年永島愛莉さんが銅賞を受賞し,論文の部とW受賞となりました。
また,本校全体では過去最多となる12編が入選する快挙となりました。
表彰式にて盾と目録の授与(論文の部:優秀賞)
W受賞で喜びの表情(作文の部:銅賞)
表彰式後の懇親会でリラックスした笑顔
酪農科と肉用牛科の1年が畜肉加工実習を行いました。
農村生活研修課の先生方から加工手順や衛生管理の注意点について説明があり,実習開始です。
豚肉を挽いて香辛料等を加えたら,スタッファーやミンサーで豚腸・羊腸に充てんします。
腸が薄く破れやすいので,詰めるのに苦労しているようでした。
整形後,大型燻製機に入れると,本格的なフランクフルトとウインナーができました。
ベーコンと焼豚も作りました。実習をとおして,衛生管理の重要性や畜肉加工の手法を学ぶことができました。
(写真1)羊腸に肉だねを充填しねじって成形
(写真2)焼き豚を真空個包装
農大畜産学部学生の最大にして最後の難関,「家畜人工授精師の免許取得」を目指す家畜人工授精講習会が3週間にわたり行われました。関係法規や人工授精等の講義及び実技を集中的に学びました。
模擬精液ストローによる人工授精の実技練習
ホルスタインへの人工授精実技
酪農科2年宮内菜々さんは,国立大学法人の3年次編入試験を受験し見事合格しました。
宮内さんは,本校で酪農の6次産業化や受精卵移植の基本的な知識や技術を学ぶ中で,
畜産全般についてさらに高度な見識を得るため,4年制国立大学進学(3年次編入)を決意しました。
将来の目標達成に向け,ますますの活躍を期待します。
(写真1)農場での搾乳管理(写真2)受精卵の検卵と保存操作
全校学生が一堂に会し,校内プロジェクト・意見発表会が開催されました。
各学科の代表が,プロジェクト学習の成果や,農業・農村についての意見を発表し,日頃の学習成果を競いました。
酪農科からは,プロジェクト発表の部で1名の代表者が発表し,日頃の研究成果を堂々と発表しました。
残念ながら九州大会代表へは選出されなかったものの,審査委員長からは「いずれの発表もレベルが高く,
優劣付けがたい」との講評をいただきました。
プロジェクト発表(2年宮内菜々)
「酪農の6次産業化におけるWebツール活用~付加価値アルゴリズムを求めて~」(外部サイトへリンク)
ヨーグルト感想のテキストマイニングによる分析結果
肉用牛科と酪農科の2年生が2級認定牛削蹄師の資格試験を受験しました。
牛の削蹄は,蹄病の発生予防や牛の健康の向上に大きな影響を与えると言われており,大切な飼養管理技術です。農大では,専攻実習で削蹄講習会を何度も受講し,自主練習にも励んできました。
本番は皆緊張した面持ちでしたが,無事学科試験と実技試験を終えました。
削蹄師による実演に見入る学生
学生による実技
農業大学校では,実践教育の一環として,先進農家等において40日間の農家留学研修を行っています。
酪農科でも,県内各地の酪農家及び法人経営で研修させていただきました。
研修期間中には,学生と受入農家,地域振興局や地元関係機関を交えての現地巡回や,県ホルスタイン共進会も行われました。
酪農の技術だけでなく,経営管理や農村生活などにふれる貴重な機会となりました。
パーラーでの搾乳作業
担任と振興局で巡回指導
姶良中央家畜市場にて4年ぶりに鹿児島県ホルスタイン共進会が開催され,県内各地から選出されたホルスタイン雌牛が一堂に会しました。
農大からの出品はありませんでしたが,農家留学中の2年生が研修先のご厚意でリードマンを務めるなど,貴重な体験をさせていただきました。
農大生が農家研修先の育成牛をリード
農家留学先の経産牛をリードし比較審査を受ける農大生(一番手前)
酪農科1年生が農場のしぼりたて牛乳を使用して,ヨーグルト加工実習を行いました。
生乳を殺菌し,種菌を投入してから瓶に詰め,紙蓋で封をします。恒温機で8時間発酵後,食品表示のラベルを貼って完成です。
その後,量販店(たわわタウン谷山)にて特設ブースを設置して販売実習も行いました。
初めての経験で,まごつくこともありましたが,おかげさまで午前中で完売となりました。
ご購入いただいた皆さん,ご協力いただいた販売店の皆さん,ありがとうございました。
農大産生乳で作った手作りヨーグルト
恒温機で8時間発酵
量販店での販売実習
畜産学部3学科合同で,研究プロジェクト実績発表会を行いました。
これは,2年生が各個人の研究プロジェクト実績を論文形式にまとめて発表するものです。
皆緊張した様子ながら,1年間取り組んだ成果をしっかりと発表することができました。
農業開発総合センターの農業専門指導員や畜産試験場・肉用牛改良研究所の研究員を助言指導者に招き,多くのアドバイスをいただきました。最終的な実績まとめに活かしていきます。
実績発表資料より(45期生集合写真)
登壇し発表する2年生
酪農科では研究プロジェクトの一環として,製茶残渣物や規格外ニンジンの飼料添加による搾乳牛への効果を検証しています。今回,試験牛から搾乳した牛乳を使用して,アイスクリーム加工実習と官能試験(アンケート調査)を行いました。
加工実習では,生乳を攪拌しながら殺菌し,十分に冷やした後フリーザーに投入します。6分ほどで固まって,クリーミーなアイスクリームができました。1通常,2製茶残渣物を添加,3規格外ニンジンを添加の3種類の餌を食べた牛から搾った牛乳を分けて加工したので,時間も手間もかかりました。
官能試験では,3種類のアイスクリームをどれがどれかわからない状態で試食し,色・固さ,舌触りなどで評価しました。結果は,研究プロジェクトのまとめに活かしていきます。
アイスクリーム加工実習
3種類のアイスクリーム
新型コロナウイルス感染症に関する社会的状況は落ち着きつつありますが,海外での研修はまだ難しい中,畜産学部では研修先を国内(北海道)に変更し,3泊4日の視察研修を行いました。
初日は,畜産学部3科共通で帯広畜産大学を訪れ,北海道での先進的な畜産の取り組みを学びました。
2日目は各科に分かれての研修でした。加藤牧場では,家族経営での自給飼料主体の酪農経営とジャージー牛乳の加工販売について学びました。ホクレン家畜市場や,乳牛及び黒毛和種の精液販売等を行うジェネティックス北海道も訪問しました。
北海道の大自然やおいしい農水産物も満喫し,充実した4日間となりました。
広大な飼料畑(加藤牧場)
ホクレン家畜市場
ジェネティックス北海道
酪農科と肉用牛科では,研究プロジェクトの一環として牛の受精卵移植に取り組んでいます。
2年生のプロジェクト研究期間が終盤に近づき,教授陣の指導を受けながら,体内受精卵の回収や移植を学生主体で行えるようになってきています。
この日は,黒毛和種の優良雌牛から回収した新鮮受精卵を,乳用牛(ホルスタイン種)の雌牛に移植しました。
黒毛和種雌牛から体内受精卵を回収
ホルスタイン雌牛に新鮮受精卵を移植
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