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更新日:2023年3月6日
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代謝プロファイルテストを活用した研究プロジェクトについて,ご協力いただいている鹿児島県農業共済組合(NOSAIかごしま)家畜診療部臨床検査研修センター西部検査所の獣医師の先生方と,リモート会議方式での中間検討を行いました。
まず,1月に行った牛群の血液生化学検査結果についてNOSAIかごしまから解説があり,学生からは農大農場の飼料設計や疾病発生・繁殖成績等について報告と考察を発表しました。
最新の乳量や乳成分のデータとも照らし合わせながら,今後のプロジェクトの推進方向についても検討しました。
リモートでのプロジェクト中間検討は初めての試みでしたが,データを共有しながら学生1人1人が主体的に参加できる有意義な機会になりました。
リモート会議方式での検討
Zoom画面でデータ共有
学生によるプロジェクト中間報告
酪農科と養豚科1年が合同で畜肉加工実習を行いました。
農村生活研修課の先生方から加工手順や衛生管理の注意点について説明があり,実習開始です。
大きな豚バラブロックにピックル液を注入し,タンブラーで攪拌することで短時間で均一に味を染みこませ,燻煙してベーコンを作りました。
豚腸と羊腸を使った本格的なフランクフルトとウインナー,オーブンでじっくりと焼きあげた焼豚も作りました。
豚バラブロックを調製(ベーコン)
味付け肉を成形(焼豚)
完成品を調理して試食
家畜人工授精師の免許取得に向けた家畜人工授精師講習会が,3週間にわたり行われました。
家畜人工授精に関する関係法規等の講義と実技を集中的に学びました。
卵巣の観察と触診方法
黒毛和種を用いた人工授精の実技練習
酪農科1年が量販店(たわわタウン谷山)で手作りヨーグルトの販売実習を行いました。
自分たちで搾乳した生乳から,ヨーグルトに加工し,量販店で販売し消費者の手元に届けるまでの一連の過程を学ぶ貴重な機会となりました。
あいにくの雨天でしたが,予定していた150セットを無事完売しました。ありがとうございました。
店頭での対面販売
農業大学校の教育の大きな柱であるプロジェクト学習の成果や,農業・農村についての自分の意見を発表する,校内プロジェクト・意見発表が開催されました。
酪農科からは,プロジェクト発表の部で,2年生1名が「乳牛におけるニンジンサイレージの給与効果」と題して発表しました。これは,規格外で廃棄されるニンジンをサイレージ化して乳牛に給与することで,乳牛の繁殖成績向上につなげようとする取り組みです。
発表者の岩崎夢依さんは,たいへん緊張した様子でしたが,落ち着いて堂々とプロジェクトの成果を発表しました。
プロジェクト発表「乳牛におけるニンジンサイレージの給与効果」
全校生徒と審査員が一堂に会しての発表会
コロナ禍の影響で3年ぶりに開催となった農大祭にて,加工実習で生産したヨーグルトの販売を行いました。朝早くから多くの方に購買いただき,1時間程度で完売になりました。
また,研究プロジェクトの一環として「農大ヨーグルトと酪農の6次産業化に関するアンケート」を実施しました。アンケート結果は,今後のプロジェクト設計に活用させていただきます。
購買いただいた皆様,ありがとうございました。
ヨーグルト販売
購買者アンケート
酪農科と肉用牛科の2年生が2級認定牛削蹄師の資格試験を受験しました。
専攻実習で削蹄講習会を何度も受講し,練習に励んだ成果が試される場とあって,皆緊張した面持ちで取り組みました。
結果は年明けに発表されます。
講師による実技説明
黒毛和種を用いた実技
畜産学部では,3学科合同の研究プロジェクト発表会を開催しました。
これは,2年生が1年間の専攻実習や農場管理を通じて取り組んできた個人別の研究プロジェクトを論文形式にまとめ発表するもので,4年制大学での卒業論文発表会にあたります。
農業開発総合センターの研究員や専門指導普及指導員に助言指導いただき,1年生からも多くの質問がありました。
登壇し発表する2年生
5月22日,8月9日に続き,今年度最後のオープンキャンパスが行われ,酪農科農場での体験学習を実施しました。
参加者の皆さんは,まず農場入り口で防疫服に着替え,踏み込み消毒槽を通って農場に入場します。その後農場担当の学生から農場施設の説明を受け,パーラーでの搾乳体験をしていただきました。
パーラーでの搾乳体験
フリーストール牛舎でくつろぐ乳牛
今年最初の飼料用トウモロコシ収穫を行いました。1年生主体の初めての飼料作物調製作業です。大型機械に不慣れな学生は,機械作業が得意な学生や先輩,先生方に教わりながら,酪農科全員で協力して作業に取り組みました。天気がもつか心配でしたが,3日間でロール152個とバンカーサイロ2基に調製できました。飼料が高騰する中で,貴重な自給飼料です。
ハーベスターとロールベーラーを併走して収穫調製
ラッピングロールの運搬
ラッピングロールとバンカーサイロ
自分たちで搾乳したしぼりたての牛乳を使用して,ヨーグルト加工実習を行いました。
農村生活課の先生方から加工手順や衛生管理の注意点について説明があり,早速実習開始です。
生乳を殺菌して種菌を投入してから瓶に詰め,紙蓋で封をします。恒温機で8時間発酵後,消費期限などのラベルを張って完成です。
脂肪分の高い濃厚でクリーミーな上部層とすっきり爽やかな風味の下部層に分かれたノンホモヨーグルト。おいしくてあっという間に完食でした。
パステライザーによる生乳の殺菌
1個ずつ丁寧に瓶詰め
恒温機で発酵
コロナ禍で2年間中止となっていた海外研修。海外での研修はまだまだ難しい状況の中,今年度は研修先を国内(北海道)に変更し,視察研修を行いました。
初日は,畜産学部3科共通で(株)アグリファッショングループと広瀬ウエモンズハートを訪れ,農業の経営戦略や教育ファームについて学び,アイスクリーム製造体験を行いました。2日目は各科に分かれ,酪農科は6次産業化やバイオマス発電に取り組む先進的な酪農家3戸とジェネティクス北海道十勝北見事業所を訪問しました。
北海道の大自然やおいしい農水産物も満喫し,充実した4日間となりました。
アグリファッショングループでの室内研修
広瀬ウエモンズハートでのアイスクリーム製造体験
加藤牧場の飲むヨーグルト
友夢牧場フリーストール牛舎
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