ホーム > 産業・労働 > 食・農業 > 農業者・経営 > 鹿児島県立農業大学校 > 畜産学部肉用牛科の主な取組
更新日:2023年8月10日
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新型コロナウイルス感染症に関する社会的状況は落ち着きつつありますが,海外での研修はまだ難しい中,畜産学部では研修先を国内(北海道)に変更し,3泊4日の視察研修を行いました。
初日は,畜産学部3科共通で帯広畜産大学を訪れ,北海道での先進的な畜産の取り組みを学びました。
2日目は各科に分かれ,肉用牛科は家畜改良センター十勝農場,士幌町農業協同組合,JA全農ET研究所を訪問しました。家畜改良センターでは,種雄牛造成や新技術の活用,飼料作物種子の生産について学ぶとともに,鹿児島農大卒業生の先輩方が活躍する姿を見ることができました。
北海道の大自然やおいしい農水産物も満喫し,充実した4日間となりました。
乳雄の肥育牛舎を視察(士幌町農業協同組合)
受精卵移植の取り組みを学ぶ(JA全農ET研究所)
3学科そろっての集合写真
肉用牛科2年の内倉大輔君は,国立大学法人の3年次編入試験を受験し,見事合格しました。
内倉君は,本校で肉用牛の繁殖やICTに関する基本的な知識や技術を学ぶ中で,畜産全般についてさらに高度な見識を得るため,4年制大学(国立)進学(3年次編入)を決意しました。
将来の目標達成に向け,ますますの活躍を期待します。
牛の繁殖管理のため直腸検査
研究プロジェクトで分娩監視カメラの設定
畜産学部では,1年生の7月から2年生の6月までの1年間,各科農場を学生主体で運営する「経営プロジェクト」に取り組みます。45期生から46期生に農場を引き継ぐタイミングで,1年間の経営プロジェクトの実績発表(45期生)及び計画検討(46期生)会が行われました。
肉用牛科45期生の実績は,総受胎数や出荷頭数の増加,5等級率の向上などの成果が出たものの,飼料等の高騰により所得は前年度を下回る結果となりました。
46期の計画では,分娩間隔の短縮,質量兼備の枝肉生産,生産コスト低減等を目標に掲げています。先輩からのアドバイスを受けながら,目標達成に向け頑張ってください。
実績発表会資料より(45期生集合写真)
登壇する46期生代表
計画検討会資料より(46期生集合写真)
畜産学部では,専攻学習の中で,通信事業者(NTTコミュニケーションズ)による農業および畜産分野におけるICT活用に関する特別講義を受講しました。
まず,通信事業の現状や今後の可能性,ICTの農業部門での活用事例について,動画等を用いて説明を受けました。午後からは,肉用牛科農場で,発情発見・分娩監視等に活用できるICT機器(牛温恵)の実演として,実際に牛に装着する実習などを行いました。
ICT活用事例について学ぶ(2年生)
農場でのICT機器の実演(1年生)
肉用牛科の農場では,育成牛の除角を行いました。
除角することで,牛同士の闘争が減って大人しくなり,流産等の事故を防ぐ効果があります。
飼養管理者にとっても安全性が高まります。
枠内でしっかり保定して育成牛を除角
除角後に感染症予防の注射を実施
畜産学部3学科では,研究プロジェクト中間検討会を行いました。
これは,2年生が現在取り組んでいるプロジェクト学習の経過をまとめて発表し,残された課題の抽出やとりまとめ方法の検討を行うものです。
各学科の1年生や畜産学部の講師陣も参加し,活発な意見交換が行われました。
鹿児島農大のオープンキャンパスでは,学部・学科ごとに農大の学習内容体験を行っています。
肉用牛科と酪農科は,畜産工学コースとして農大生が牛の受精卵移植実演を行いました。
20名ほどの高校生が熱心に聴講されました。ありがとうございました。
農大生による牛の受精卵移植技術の説明
農大生による受精卵移植の実演
春の肉用牛共進会出品に向けて,繁殖雌牛の調教に取り組んでいます。
調教とは,牛に理想的な立ち姿勢などを教え,審査会場で美しい姿勢を維持させる技術で,ハンドラー(引き手)と牛の信頼関係が重要です。優しく声をかけながら,人と牛が一体となって練習しています。
肉用牛科農場では,2月末から3月にかけて5頭の子牛が生まれました。
そのうち4頭は,研究プロジェクトのなかで採卵・移植を行った兄弟牛です。
生年月日は違うけど,4つ子のようなものなので,顔もしぐさもそっくり。
たくさんミルクを飲み,人工乳を食べ,すくすく育ってます。
受精卵産子を人工哺育
次世代を担う若者たちに農業と農村の未来について自由な発想を論じてもらうことを趣旨として開催される「ヤンマー学生懸賞論文・作文」。第33回の募集に対し,鹿児島農大から論文4編,作文19編を応募しました。
先日,リモートで入選発表会が行われ,肉用牛科からは,論文の部で3編が優秀賞に選出されました。作文の部では銅賞5編,奨励賞2編が入賞しました。
本校全体では,作文の部金賞(最高賞)を含む過去最多の12編が入賞する快挙となりました。
入賞者の皆さん,おめでとうございます。
【論文の部】優秀賞3編
【作文の部】銅賞5編
畜産学部入賞者の記念撮影(卒業式にて)
肉用牛科1年が2班に分かれ畜肉加工実習を行いました。
農村生活研修課の先生方から加工手順や衛生管理の注意点について説明があり,実習開始です。
豚肉を挽いて香辛料等を加えたら,スタッファーやミンサーで豚腸・羊腸に充てんします。寒い加工実習室で,肉だねを冷やしながらの作業に手かかじかみました。整形後,大型燻製機に入れると,本格的なフランクフルトとウインナーができました。ベーコンと焼豚も作りました。
ミンサーでの腸詰め作業
大型燻製機で燻製に
完成品:左からベーコン,ウインナー,フランクフルト,焼豚
東京都にて全国各ブロックから選出された代表が一堂に会し,「全国農業大学校等プロジェクト・意見発表会」が開催されました。
本校からは,九州地区代表として養成課程から2名,研究課程から1名がプロジェクト発表を行いました。
結果,養成課程の部で津曲時秀さん(肉用牛科)が全国2席の農林水産省経営局長賞を受賞しました。
他2名もそれぞれ上位入賞し,参加した3名全員が受賞する快挙となりました。
日頃のプロジェクト学習の成果が評価され,鹿児島農大としても誇らしい限りです!
プロジェクト成果を堂々と発表
鹿児島農大一行(参加学生と引率教諭)
家畜人工授精師の免許取得のための家畜人工授精師講習会が3週間にわたり行われました。
関係法規や人工授精等の講義及び実技を集中的に学びました。
人工授精に関する関連法規の講義
黒毛和種を用いた人工授精の実技練習
農業大学校の教育の大きな柱であるプロジェクト学習の成果や,農業・農村についての自分の意見を発表する,「校内プロジェクト・意見発表会」が開催されました。
肉用牛科からは,プロジェクト発表の部に2年生3名,意見発表の部に2年生2名が代表として発表しました。当日は,たいへん緊張した様子でしたが,日頃の練習の成果を発揮し,落ち着いて堂々と発表できました。
学識経験者や農業者の代表など,審査員9名による厳正な審査の結果,プロジェクト発表の部で津曲時秀さんが優秀賞を受賞しました。意見発表の部では,三好莉央さんが最優秀賞,立木夢木さんが優秀賞をそれぞれ受賞しました。併せて,津曲さんと三好さんの2名は,本校代表として,九州地区大会への出場が決定しました。
発表者の皆さん,素晴らしい発表をありがとうございました。
代表に選出された2名には,さらなる活躍を期待します。
意見発表最優秀賞:三好莉央
プロジェクト発表優秀賞:津曲時秀
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