ホーム > 産業・労働 > 食・農業 > 農業者・経営 > 鹿児島県立農業大学校 > 研究科の主な取組
更新日:2023年7月10日
ここから本文です。
研究部門では,各学生が研究課題をもって試験研究機関や先進農家へ1年間の派遣研修を行います。
7月からの研修開始を前に,1年生4名が「派遣研修計画発表会」にて派遣研修の計画と意気込みを発表しました。
派遣先である農業開発総合センター野菜研究室の研究員や,農業専門普及指導員等にもご参加いただき,研修計画への助言指導をいただきました。
発表タイトルは以下のとおり
花吉「卒業後の就農就職に向けた野菜の栽培技術の習得」
武井「新規参入を見据えた持続可能な酪農経営」
津曲「卵巣診断技術や超音波診断技術等の習得による黒毛和種受精卵移植成績の向上」
久田「受精卵移植技術を活用した徳之島地区に適応した肉用牛繁殖経営の検討」
研修計画を発表
農業専門普及指導員による講評と激励
畜産研究科1年は,農畜産物の需給動向と流通構造を学ぶマーケティング研修で,長島町の株式会社宮路ファームを訪れました。宮路ファームは,家族経営で黒毛和牛の繁殖から肥育、販売までを一貫して行なっている法人です。黒毛和種一貫経営の技術面での創意工夫や,直営の精肉店と焼肉レストランでの販売について,代表取締役社長ご夫妻と授精師でもある副社長からじっくりとお話を伺うことができました。
農場で視察する研究科生
繁殖から肥育まで(一貫経営)の工夫を伺う
直売店と焼肉店は地元リピーターや町内外からの利用者も多い
農業研究科1年生が,いちき串木野市の森の蔵農園でマーケティングの現地調査研修を行いました。
森の蔵農園では,地域の加工施設を活用した製品開発,専門家の協力を得ながら森の蔵農園の想いを適確に伝えているクラウドファンディングについて具体的な取り組みを伺いました。
学生からの質問にも丁寧に回答いただき,実り多い研修になりました。森の蔵農園様,ありがとうございました。
農業大学校で養成課程の学生を対象に就業・就農相談会が開催されました。
午後からの個別相談では,農業法人等に混じり研究科もブースを設置し,研究科進学を希望する学生にガイダンスを行いました。
研究科では,目標を持って自主的な研究活動を行いたい学生を募集しています。
農業研究科ブース
畜産研究科ブース
東京都にて「全国農業大学校等プロジェクト・意見発表会」が開催されました。
本校からは,九州地区代表として養成課程から2名,研究課程から1名がプロジェクト発表を行いました。
結果,宮下楊平さん(畜産研究科)が研究課程の部最優秀賞(経営局長賞)を受賞しました。
他2名(肉用牛科,野菜科)もそれぞれ入賞し,参加した3名全員が受賞する快挙となりました。
日頃のプロジェクト学習の成果が評価され,鹿児島農大としても誇らしい限りです!
プロジェクト成果を堂々と発表
鹿児島農大一行(参加学生と引率教諭)
農業大学校の教育の大きな柱であるプロジェクト学習の成果や,農業・農村についての自分の意見を発表する,校内プロジェクト・意見発表会が開催されました。
研究部門からは,プロジェクト発表の部で2年生2名が発表しました。学識経験者や農業者の代表からなる審査員9名による厳正な審査の結果,畜産研究科の宮下楊平さんが最優秀賞を受賞しました。併せて,本校代表として,九州地区大会への出場が決定しました。
発表者の皆さん,素晴らしい発表をありがとうございました。
宮下楊平「受精卵移植師としての卵巣触診技術の向上」
泊広明「奄美地域におけるカンキツ3品種リレー出荷体系の実現に向けて」
研究科2年の宮下が肉用牛科1年生を対象に指導実習を行いました。
まず,教室で雌牛の繁殖生理の基礎と卵巣触診技術に関する講義を行いました。
農場実習では,黒毛和牛2頭を用いて,触診と超音波診断装置を用いた卵巣状態の把握方法について,実演指導しました。
多くの1年生が,実際に触診を行いながら卵巣の模式図をスケッチしたり,超音波診断装置で卵巣の画像を確認するのは初めての経験でした。
派遣研修で経験を積んだ先輩からの指導に,熱心に耳を傾けていました。
雌牛の繁殖生理についての講義
超音波診断装置による卵巣の確認
研究科2年生の泊が果樹科1年生を対象に指導実習を行いました。
これは,派遣研修で培った知識・技術を養成部門の学生に対し指導実践するものです。
まず,温州みかんについて,栽培の基礎や生産現場で課題となっている病害虫に関する講義を行いました。
農場実習では,葉果比(実1個に対して薬を何枚残すか表したもの)の考え方や着果調整について不知火(しらぬい,晩柑種)を用いて実習しました。
温州みかんに関する講義
農場での実習
研究科2年生の5名が,マーケティングの現地調査研修を行いました。
これは,講義で学ぶだけでなく,農畜産物流通現場を実際に調査することで,生産から販売に至る戦略や流通システムなどマーケティング戦略の基本的な活動や概念をより深く理解することを目的としたものです。
南さつま市の有限会社小田畜産では,黒毛和牛肥育専門農場としての生産のこだわりや販売戦略について具体的な取り組みを伺いました。JA南さつま西部営農センターでは,「かごしまのかぼちゃ」について,その歴史や品質へのこだわりについて説明を受けました。
それぞれ,学生からの質問にも丁寧に回答いただき,実り多い研修になりました。
小田畜産様,JA南さつま西部営農センター様,ありがとうございました。
小田畜産食肉加工工場
小田畜産での研修
JA南さつま西部営農センター
JA南さつまでの研修
研究科2年生の5名が,派遣研修で取り組んだ成果を研究論文としてまとめ,発表会を開催しました。併せて,派遣研修中の1年の中間報告会も行いました。
農大職員や派遣先である農業開発総合センターの研究員等から多くの質問や助言指導があり,学生は今後の論文の最終とりまとめに向け,非常に参考になったようです。
研究論文のテーマは以下のとおり,
桑原幸生「ソラマメの台風通過後の欠株対策技術の確立」
平雅広「カボチャの抑制作型と早熟作型・普通作型における自然受粉が収量と品質に及ぼす影響」
泊広明「奄美地域におけるタンカン及び津之輝の成育特性の把握と高品質・安定生産技術の検討」
中川竜太朗「水稲での総合的防除技術の検討と確立」
宮下楊平「受精卵移植技術の向上と理想とする経営の試算」
学生代表によるあいさつ
研究論文の発表
研究科2年の5名が約1年間(R3,7~R4,6)にわたる派遣研修を終え報告会を開催しました。研修では,研究機関や先進農家の皆さんから,理論と経験に基づく実践的な技術や人間関係の大切さなど多くのことを学ぶことができたようです。
関係者を前に研修内容の発表
事前の資料作成
農業研究科1年生の7月からの派遣研修を前に,派遣研修計画発表会を開催しました。
感染症対策の観点から,農学部関係者のみの参加となりましたが,アットホームな雰囲気の中,研究科1年の長野さんが派遣研修の計画や意気込みを語りました。
農業大学校養成課程の学生を対象に就業・就農相談会が開催されました。
午後からの個別相談では,農業法人等に混じり研究科もブースを設置し,
研究科進学を希望する学生にガイダンスを行いました。
学生は研究科の教育目標や派遣研修などの説明に熱心に耳を傾け,質問していました。
養成課程での学びをより深めたい,意欲の高い学生の進学をお待ちしています。
畜産研究科1年生2名が,「論文の部」及び「作文の部」それぞれで受賞しました。
(論文の部)
特別優秀賞:1年宮下楊平
テーマ:2050年型・新和牛生産方式~農村の原風景と先端技術の融合~
特別優秀賞:宮下楊平
(作文の部)
銅賞:1年日髙光星
テーマ:農業に向き合う人材を育てる~農業高校の実習教員を目指す夢~
銅賞:日髙光星
農業研究科2年生(18期生)3名は,令和2年7月から始まった1年間の派遣研修を令和3年6月30日に終えました。試験研究機関では,県内の主要な作物の最新技術の習得ができ,さらには首都圏でレンタルグリーンや植物のメンテナンス,販売業務の実体験した学生,教育機関で高校生を対象に実習助手としての指導体験ができた学生など,今後の進路に役立つ貴重な体験になったとの報告があり,有意義な派遣研修となりました。
農業研究科1年生(19期生)4名及び畜産研究科1年生(19期生)3名は,7月5日から1年間の派遣研修が始まります。派遣研修では,学生自身の課題解決のために必要な知識や高度な農業技術を学ぶため,試験研究機関や先進経営及び関連業界に一定期間(延べ1年間)滞在して実習や演習を行います。それぞれの学生から各自の進路目標に直結した1年間の計画が発表されました。
農業研究科1年生(19期生)4名は,(有)清木場果樹園と(株)唐芋農場で,6次産業化への取組について研修を行いました。研究科では鹿児島大学のマーケティングに造詣が深い外部講師による講義で最新の情報を習得し,さらに現地での先進農家による取組事例を調査することでマーケティングの理解を深めています。
畜産研究科2年生の田畑一樹が,九州地区に引き続き,全国大会のプロジェクト発表で最優秀(経営局長)賞を受賞しました。
事前に事務局に送付したパワーポイントで,2月19日に審査が行われ,2月24日に審査結果が発表されました。褒賞授与は,3月11日の卒業式開式直前に伝達されました。
なお,発表パワーポイントは全国農業大学校協議会のホームページで視聴可能です。
最優秀賞(経営局長賞)受賞
関連リンク
よくあるご質問
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください