更新日:2022年3月10日
ここから本文です。
令和3年度は,新規校2校(湧水町立轟小学校,長島町立川床小学校)を追加し,計7校で実施しました。
令和3年度の各校の学習状況について,まとめました。
轟小学校では,地域や河川の成り立ち,地域の環境についてフィールドワークなどを通して考え,学びました。
はじめに,くすの木自然館の浜本麦さんを招いて景観について学び,校区内でフィールドワークを行いました。普段歩いている通学路の景色が特別に感じられるようになり,景観を守るためにゴミ拾いをしたいと,ふるさとを大切にする気持ちが高まりました。
また,国体の会場にもなっている菱刈カヌー競技場が学校周辺にあることから,川内川の競技コースの見学や,カヌー体験を行いました。そのほか,地域の方から昔の学校のことや川内川の地形のことなどの話を聞き,地域の歴史について新たに学びました。
【学習の成果】
景観を観るの視点などを学び,地域や学校について深く知ることで,ふるさとへの愛着を深めることができました。
川床小学校では,長島町の景観やそれを守る活動をしている人について知り,進んで調べ学習やまとめを行い,調べたことを協力しながら長島町内外の方に発信することを目標に学習に取り組みました。
はじめに,景観について学び,実際に長島を回って見学し,それらをもとにまとめる内容を考え,島を紹介する動画付きのリーフレットを作成しました。動画は自分達でタブレットを使って撮影し,より相手に伝わる話し方や紹介内容を意識して作成できました。また,完成したリーフレットは,見やすさや興味を引くかどうかを検討し,また,内容に間違いが無いかを,長島町の観光推進課の方に確認していただくなどして,推敲を行いました。これまで調べてきたことが形になり,達成感が高まりました。
そして,県景観アドバイザーの東川隆太郎さんとフィールドワークを行い,長島町に古墳が多い理由や,長島町の歴史と関連付けながら,長島町で残していかなければいけないことなどについて話を聞きました。長島八景へも訪れたことで,長島の素晴らしさを改めて実感することができました。
【学習の成果】
景観学習を通して,ふるさと長島町の良さを再確認することができました。
≪学習成果≫
今和泉小学校では,校区内にある今和泉島津家ゆかりの景観に注目して地域の景観について考えました。校区内には数多くの歴史的史跡等が数多くあることは知っているものの,由来やたどってきた歴史等知らない児童も多いことから,自分たちの地域の魅力に気付き愛着を深め,自分たちの魅力を広く発信し,自分なりの方法で今後も自分の住むまちの景観を守っていこうとする心情を育てることを目標に,フィールドワークなどを行いました。
今和泉島津家の領地内であった池田湖を始め,神社や今和泉島津家墓地などのゆかりの地を巡り,身近にある歴史的な景観や史跡ができた背景やふるさとの歴史を学んだことで,今まで以上にふるさとの景観の素晴らしさに気づくことができました。
その他にも,ウミガメの放流体験,出前授業などのウミガメに関する学習なども行いました。今後は,学んだことをパンフレットにして,多くの方に広めていけるよう活動をしていきたいと考えています。
【学習の成果】
身近な地域の史跡等について,歴史的背景を知ることで,自分たちのふるさとの景観のすばらしさをより強く感じました。
≪学習風景≫
南永小学校では,地域と一体となった学習を通して地域を知り,味わい,魅力を発信していくことを目指して,理科や社会科,SDGsなどと関連付けた学習を行いました。
校区内に流れる白川川については,国土交通省川内川河川事務所や,くすの木自然館の浜本麦さんとともに,水質調査を行い,永池米の生産には,白川川のきれいな水が必要であることを学びました。
また,校内には天体観察ドームが設置されており,星空日本一に選ばれるなど,美しい星空の景観があることから,国立天文台の助教の三好真さんと今田大皓さんを招き,星空の魅力について学びました。そのほかにも,地域の方と集落の清掃活動を行い,地域への愛着を深めました。
【学習の成果】
地域の景観や生き物,食べ物がすべて繋がっていることを学び,それを地域の方に発信することができました。
地域を身近に感じ,ふるさとの環境や景観を守る意識が高まりました。
≪学習風景≫
西目小学校では,「伝えよう!未来に残したいふるさと阿久根のすばらしき景観!」と題して,阿久根市(西目)の景観について考え,学びました。
はじめに,未来に遺したい景観を写真に収め,阿久根のすばらしさを多くの人に伝えるという計画を立て,実際に自分たちで現場に行って写真を撮影しました。社会科見学も兼ね,駅や海岸,黒瀬戸大橋などを訪問し,自分たちが住むまちの魅力を再発見しました。
そして,阿久根市役所職員から,景観の意味や阿久根市(西目)の景観のよさについて話を聞き,ふるさと阿久根の「残したい景観」や「阿久根市の偉人」の功績について考えました。また,学校近くの飛松海岸でフィールドワークも行い,生き物の役割や景観とのつながり,自然の豊かさなどを実感しました。これらの学習を手掛かりに,パソコンを活用してさらに詳しく阿久根市の景観について調べ,学習発表会では,未来に残したい阿久根のすばらしい景観について発表し,地域の方々にもポスターを見せながら紹介しました。
学年が上がるにつれて学習が広がっていく中で,今後は,常に自分の生まれ育ったふるさと阿久根を自身の基軸として学びを深めることができるように,系統的,計画的な学習活動を展開していきたいと考えています。
【学習の成果】
これまで知らなかったふるさと阿久根の魅力に気付くことができました。特に,阿久根市に長く伝わる七不思議について興味をもつ児童が多くいました。
未来に残したい景観の背景にある人,もの,ことのよさやつながりについてまとめ,発表することができた経験は,ふるさと阿久根への愛着を深めることにつながりました。
照島小学校では,学校のすぐ近くにある照島海岸と,校区内にある文化財や史跡について学びました。照島海岸では,景観の美しさを味わいながら清掃活動や持久走大会を行いました。
また,校区内でフィールドワークを行い,たのかんさあや照島神社の歴史や由来について,県景観アドバイザーの東川隆太郎さんから学び,これまで知らなかった地元の良さを知ることができました。また,東川さんに保護者や地域の方々へも照島小の魅力について講演していただき,地域へも照島のよさを共有することができました。今後も地域の魅力を学び,愛着を深めるため,景観学習を行っていきたいと考えています。
神川小学校では,SDGsの視点を取り入れ,自分たちの校区にある山,川,海の景観を守るための活動を通して,自然のすばらしさに気付き,そのすばらしさを未来へとつなげ,大切にすることを学ぶことを目標に,神川海岸の清掃活動を行いました。5年生は,発展的な学習として,校区内の観光地「桂巻の滝」周辺の清掃活動にも取り組み,活動後は,「もっと地域をきれいにしたい」という声が挙がりました。
【学習の成果】
自分たちの地域の素晴らしい景観を守るために,学年の発達段階に応じた活動に取り組み,地域のきれいな景観を多くの人に知ってもらうためのポスターを作成することができました。
自分たちの地域を守ろう,大切にしようと思う地域愛を育むことができました。
よくあるご質問
現在よくある質問は作成されていません。
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください