更新日:2024年3月27日
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令和5年度は,与論町立那間小学校,枕崎市立別府小学校の新規校2校を追加し,計7校で実施しました。
令和5年度の各校の学習状況について,まとめました。
(県が講師を派遣した授業以外についても,掲載しています。)
【継続校】
長島町立川床小学校,湧水町立轟小学校,
日置市立上市来小学校,大崎町立大丸小学校,中種子町立星原小学校
【新規校】
枕崎市立別府小学校,与論町立那間小学校
【学習の内容】「那間・与論の「魅力」を発見!そして,発信!!(6年生)」
那間の魅力について「自然(生き物や海,星空等)」「産業(畜産,サトウキビ,焼き物等)」「歴史(那間小の伝統,開拓精神等)」の3つのテーマに絞り,地域住民へのインタビューを通じて,景観の裏にある人々の思いに触れ,景観への理解を深めた。また,見学で撮影した写真を用いて,伝えたい魅力を保護者や地域の方に発表したり,イベントなどで展示を行ったりした。
【学習の成果】
自分たちの住む与論・那間の魅力について改めて知り,自分たちのふるさとを誇りに思うことに繋がった。景観をただのきれいな風景と捉えるのではなく,人々の思いにふれることを大切にしたことで,景観の陰に人々の努力や願いがあることに気付くことができた。このことで,「自分自身も景観を守る一員である」という自覚を高めることができた。また,写真の展示や発表を通して,与論・那間の魅力を多くの人に伝えることができた。
【学習の内容】「目指せ!景観プランナー(6年生)」
別府の景観について,地域公民館の方にガイドしてもらい,オリジナルの白地図や,すごろくの作成,説明文付きの写真展示を行った。また,地域のごみ拾い活動を行い,緑豊かな美しい景観を保つことの大切さなどを学んだ。
【学習の成果】
自分たちの住む別府の地域について知ることができ,地域を愛する態度を育てることにつながった。「地域の良さの伝え方」や「地域の美しさを守る方法」を児童主体で考えさせることで,自ら課題を発見し,課題を解決する方法を見出すことができた。
【学習の内容】「流れる水のはたらき(5年生)」
上市来の川を見学し,流れる水の速さや量に着目して実験を行い,流れる水のはたらきと土地の変化について理解を深めた。また,川に生息する生物や,川の仕組みについて講師に説明をしてもらい,その内容をまとめた。
【学習の成果】
身近な上市来の川の流れを上流と中流の様子の違いを比較しながら,周辺の稲作との関連や土地の作りのよさを見つけることができた。学校周辺の自然環境を実際に見ながらの説明も興味をもって聞いていた。毎日目にしている景観の意味など深く考える機会となった。
【学習の内容】「上市来はかせになろう(3年生,4年生)」
荻・田代・元養母地区にある田の神様や橋,神社に見学に行き,その景観,歴史や風土について講師の説明を聞いた。田の神様,橋,神社,それらの材料となった溶結凝灰岩の項目でまとめ,まとめたものについて,もっと知りたいこと,疑問に思うことについて講師に補足してもらった。
【学習の成果】
校区の史跡に実際に行き,現地での説明に興味をもって聞いていた。気になることなどを講師に質問すると,児童にわかりやすい説明で,すぐ答えて頂けるので,児童は新しい発見を楽しんでいた。地域の方への参加も募集したので,一緒に史跡をめぐることができ,地域の方との交流もできた。
【学習の内容】「ちりめん工場の見学(3年生)」
チリメンジャコの工場を見学し,チリメンジャコの製造過程や生産量などを教えてもらったり,天日干ししている様子を見せてもらったりした。
【学習の成果】
干してあるチリメンを食べさせてもらい、おいしさに感激していた。工場見学後は,チリメンジャコの工場と横瀬海岸の結びつきが印象深く残り,地元名産のものが近くで作られている実感がわいた。
【学習の内容】「ウミガメ放流(4年生)」
ウミガメ保護監視員の方に協力してもらい,学校の砂場でウミガメの卵を保管して孵化に備えた。気温と砂の温度を継続して計測、記録し,8月中旬以降に孵化した子ガメを自分たちの手で海に放流した。
【学習の成果】
来年もウミガメが横瀬海岸に戻ってきてほしいと,海岸の清掃活動を児童が進んで行った。
【学習の内容】「横瀬海岸清掃(5年生,6年生)」
横瀬海岸の清掃活動及びゴミの分別を行った。翌月にウミガメマラソンを実施するので,その試走でコース上のゴミを回収して学校に持ち帰り,大崎町のリサイクル方法に合わせて分別を行い,翌週の一般ゴミや翌月の資源ゴミに出した。
【学習の成果】
自分たちの手で清掃作業を行い、ゴミが減ったことで自信を持ってマラソンを行うことができた。横瀬海岸の環境保全について考え、SDGsへの意識を高めることができた。
【学習の内容】「コアジサシの営巣観察(3年生,6年生)」
講師から、渡り鳥の状況や,タヌキやハヤブサ、コアジサシの剥製を見せてもらいながら,それらの動物の関係性について学んだ。海岸でコアジサシの営巣観察を行い,巣が1組しかなく、1羽を探すことで精一杯であったが、児童はコアジサシを一生懸命探していた。
【学習の成果】
日本野鳥の会の方々の保護活動によって守られていることを知り、児童は自然愛護の気持ち、海岸の保全の意識を高めていた。来年度はコアジサシのデコイ(模型)を設置し、コアジサシを誘導する活動も取り入れることとなった。
【学習の内容】「もっと知りたい!中種子・南種子・西之表・種子島のこと(5年生,6年生)」
昨年度の取り組み(中種子町の景観とその背景について学ぶ)をもとに,景観学習の概要について学んだのち,西之表市,南種子町で残したい景観をテーマに,タブレットを活用して調べたり,講師の説明を聞きながら南種子町の現地見学を行ったりした。南種子町の残したい景観について,道の駅に子どもたちが作成したパネルを展示した。
【学習の成果】
自分たちが住んでいる種子島が素晴らしい島であることを味わうよい機会となった。子どもたちの郷土に対する見方や考え方が広がるとともに,それを残していくためにはどうしたらよいか考えさせるよい機会にもなり,児童のなかには,展示した写真を通して,景観を守りたいという気持ちがたくさんの人に伝わって欲しいとの思いを持つようになった。
【学習の内容】3年生
長島の成り立ちや歴史,現在の景観とのつながりについて講師から学んだ。その後,「長島の景観をこれから先も守っていくためにはどうすればよいか」というテーマから,ごみのポイ捨てが話題に上がり,川床小学校周辺,小浜海水浴場でごみ拾い活動を行い,その結果をまとめた。ゴミの分別を行いながら,ゴミの量,種類についてそれぞれの場所ごとに仕分けを行い,グループ化した。ごみ拾い活動後は,講師にゴミが海にもたらす影響について説明をしてもらった。
長島町の景観や,ゴミ拾いでの気づき,これからの景観を守るための取組などを5・7・5でまとめ,長島景観かるたを作成した。
【学習の成果】
児童の疑問に合わせて講師を招いたことにより,より具体的なイメージをもちながら学習を進めることができた。児童の思いをくみ取った上でごみ拾い活動を行ったことにより,問題意識をもちながら一人一人が景観を守ることに意識を向けることができた。
【学習の内容】「「私たちの地球を守ろう」「地球に目を向けよう」~わたしたちの川内川~(6年生)」
パックテストを用いて川内川の透明度や水質を調べたり,川にいる生き物を調べて分類し,川内川の水質を調べた。想像以上に生き物が見つかり,生き物を分類したところ,川内川はきれいな水質の川であることが分かった。また,パックテストによって,透明度が高いことが分かった。その後,川内川で行われているカヌーや河川工事,農業や生活における川内川の役割についてもまとめて,ポスターを作成した。また,未来の川内川について考え,川へのメッセージを書いた。
【学習の成果】
今回景観学習を実施した児童は,一昨年にも景観学習に取り組んでおり2年目となる。今年度は,川内川周辺のフィールドワークや調べ学習だけでなく,水質検査や実際に川に入っての生物調査を行ったので,川内川の水について,より確固たる証拠をもって理解を深めることができた。川へのメッセージを言葉にしたことで,川内川や轟地区への愛着を深めることにつながった。
令和5年度の学習成果の展示の様子(令和6年3月1日~令和6年3月29日まで県庁1階にて展示)
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