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ホーム > くらし・環境 > 消費生活 > 消費者トラブル緊急情報 > これまでのトラブル情報 > 子どもの事故・危険 > 【国民生活センター】自転車後部に同乗中の子どもの事故に注意!-障害物と接触して大腿骨を骨折する事故も-

更新日:2024年8月1日

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【国民生活センター】自転車後部に同乗中の子どもの事故に注意!-障害物と接触して大腿骨を骨折する事故も-

 

幼児が同乗できる自転車については,保育所への送迎等で今後も高い需要が見込まれ,特に車での送迎が制限されるケースの多い都市部を中心に,他に代替し難い重要な移動手段となっています。一方で,幼児同乗中の自転車における事故も発生しており,消費者安全調査委員会から「幼児同乗中の電動アシスト自転車の事故」について調査結果が報告されています。

医療機関ネットワーク1には,自転車後部に子どもを同乗させて走行していた際の事故事例が,2019年度以降の5年間で207件寄せられています。その中には,自転車後部の幼児用座席に乗せていた子どもが,身体をはみ出していたことで障害物に接触する事故が発生しており,大腿骨を骨折するなどの重篤なけがを負った事例も複数みられます。

そこで国民生活センターは,医療機関ネットワークに寄せられた事故情報等を基に,自転車後部に同乗中の子どもの事故について情報をまとめ,消費者に注意喚起することとしました。

詳細は下記の国民生活センターをご覧ください。

 

国民生活センターホームページ】自転車後部に同乗中の子どもの事故に注意!-障害物と接触して大腿骨を骨折する事故も-

 

(外部サイトへリンク)

 

1消費者庁と国民生活センターとの共同事業で消費生活において生命又は身体に被害が生じた事故に遭い,参画医療機関を受診した事故情報を収集するもので,2010年12月から運用を開始しました。

事故防止のためのアドバイス

  • 自転車後部の幼児用座席に乗った子どもは、前方の視界がほとんどありません。子どもにシートベルト及びヘルメットを適切に装着させ、身体をはみ出さないよう声掛けをしましょう。

医療機関ネットワークには,自転車後部の幼児用座席に乗った子どもの足が,座席からはみ出していたために障害物と接触し,大腿骨を骨折するなどの重篤なけがを負った事故情報が寄せられています。このほか,頭部をはみ出して受傷した事故もみられ,中にはシートベルトやヘルメットが適切に装着されていなかったという事例もありました。また,テストの結果では,自転車後部の幼児用座席に乗った子どもは前方の視界がほとんどなく,障害物との接近を認識できずに接触する危険性があることが分かりました。

事故を未然に防ぐため,自転車の幼児用座席に子どもを乗せる際には,シートベルト及びヘルメットを適切に装着させたうえで,幼児用座席から身体をはみ出さないように声掛けをしましょう。

  • 狭い通路を走行する際は,同乗させている子どもが障害物と接触しないよう,自転車から降りて押し歩いて通過しましょう。

狭い歩道,車止めアーチやポールの間などを通過する際は,自転車と障害物の距離が近くなるため,後部の幼児用座席に乗った子どもの膝が開いているだけでも障害物と接触する可能性がありました。また,互い違いに配置された車止めアーチの間を通過しようとすると,内輪差が生じるため,運転者が障害物を避けて通れても,後部の幼児用座席に乗った子どもの足が接触する可能性がありました。狭い通路を走行する際は,後部に乗った子どもが障害物に接触しないよう,運転者が自転車から降りて,確認しながら押し歩いて通過しましょう。

  • 子どもを自転車に同乗させる際は,年齢や身長に合わせて必ず幼児用座席を使用しましょう。

各都道府県公安委員会規則では,16歳以上の運転者が,幼児用座席を設けた自転車に小学校就学の始期に達するまでの幼児を1人に限り乗車させることができること,また,幼児2人同乗用自転車では小学校就学の始期に達するまでの幼児2人を幼児用座席に乗車させることができることが定められています。

医療機関ネットワークに寄せられた事故事例のうち,スポーク外傷を負った事例の半数以上が幼児用座席を使用せず,荷台に子どもを乗せていた状態で起こったものでした。また,幼児用座席が破損していたり,使用可能な年齢以上の子どもを乗せていて受傷した事例もありました。子どもを自転車に同乗させる際は,年齢や身長に合わせて必ず幼児用座席を使用し,破損などの以上がないかを確認しましょう。また,荷台に子どもを乗せないこと,小学生以上の子どもを自転車に同乗させないことを徹底しましょう。

子ども医療電話相談

#8000
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消費者ホットライン

(局番無し)188
最寄りの消費生活相談窓口につながります。