ホーム > くらし・環境 > 消費生活 > 消費者トラブル緊急情報 > これまでのトラブル情報 > 子どもの事故・危険 > 【国民生活センター】アームリング付き浮き具による子どもの溺水事故が発生!-浮き具をつけても安心しないで-
更新日:2024年8月1日
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子どもの水辺での遊戯用補助具として,左右のアームリングと胸部の浮き具(浮力体)が一体となった「アームリング付き浮き具」がインターネット通信販売等で販売されており,様々な形状のものが見受けられます。
今般,2023年12月に国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」に,アームリング付き浮き具を着用中に子どもが溺水したとの情報が寄せられました。当該商品は,浮力体が胸にくるように着用する想定のものでしたが,事故当時は浮力体が背中側にくるように着用していました。当該商品では,そのような逆向きに着用すると水面で仰向けになりにくい傾向があり,また,一度うつ伏せになると元の姿勢に戻りづらくなることが考えられます。その場合は水面から鼻と口を出して呼吸をすることができなくなり,溺水するおそれがあることから,正しい向きでの着用が重要です。しかし,当該商品では身体に対して浮力体が前後どちらの向きでも着用できてしまう構造のものでした。
当該商品と同様の構造を持つ商品であれば類似の事故が発生すると考えられましたので,国民生活センターはアームリング付き浮き具の調査等を行い,消費者に注意喚起することとしました。
詳細は下記の国民生活センターホームページをご覧ください。
【国民生活センター】アームリング付き浮き具による子どもの溺水事故が発生!-浮き具をつけても安心しないで-(外部サイトへリンク)
アームリング付き浮き具はライフジャケットとは異なり,命を守るためのものではありません。あくまでもプールで活動するときの補助的な浮き具であり,正しく着用していてもそれだけで安全が保障されるものではないことを理解した上で正しく使いましょう。
プールなどの水遊びでは,保護者(監督者)も水に入り,万が一の場合にはすぐに手を差し伸べられるようにしておくことが大切です。海外では,水遊びの際には保護者(監督者)も一緒に水に入るよう明確に指示している国もあります。水の外から子どもを見るのではなく,手の届くところで子どもに寄り添いましょう。
水中では,アームリング付き浮き具の胸側にあるべき浮力体が背中側にあると,仰向けになりにくくなる傾向があります。水中での身のこなしに不慣れな子どもは水中で姿勢を変えることは難しく,このような状況は危険が伴います。また,身体に固定するためのベルト等が緩んでいると,浮力体が身体から離れ,より一層姿勢を変えにくくなると考えられます。
アームリング付き浮き具を使用する際には,正しい向きを確認した上で,ベルトなどを適切に調整し,浮力体が身体に密着するように正しく着用しましょう。
アームリング付き浮き具は,海や川などの自然領域での使用には適しません。海や川などの自然領域では,急な流れや岩などから身を守るための衝撃吸収や浮力による呼吸確保の機能が求められます。そのような環境では,品質が確保されているライフジャケットを正しく着用させましょう。また,ライフジャケットは股紐があるものを選びましょう。
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