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更新日:2024年9月19日
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腎臓の病気は自分には関係ないと思っていませんか?実は,CKDの患者数は全国で約1330万人(成人の8人に1人)と推計されており,「新たな国民病!」と言われるほど,とても身近な病気です。
腎臓は1個が150gほどの大きさですが,心臓から送り出される血液の20%以上が流れており,毎日200ℓもの血液をろ過して老廃物を尿として体外に排出し,体の中をきれいに保っています。
【腎臓の主な働き】
☆健康において大切な役割を担っている,まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。
【CKDの定義】
次の(1),(2)のいずれか,または両方が3ヵ月以上持続した状態のことを言います。
(1)尿異常,画像診断,血液,病理で腎障害の存在が明らかである。
(特に0.15g/gCr以上の蛋白尿(30mg/gCr以上のアルブミン尿)の存在が重要)
(2)GFR※が60(ml/分/1.73平方メートル)未満に低下している。
GFR:糸球体ろ過量と言い,腎臓の機能を表す指標です。
加齢と共に腎臓の働きは低下していくため,高齢になるほどCKDになりやすくなります。また,高血圧や糖尿病,コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)などの生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連も深く,誰もがかかる可能性がある病気です。
出典:日本慢性腎臓病対策協議会ホームページより
腎臓は,一度あるレベルまで悪くなってしまうと自然に治ることはなく,放っておくと透析が必要な腎不全まで進行する場合があります。世界中で透析患者が増えており,日本は約30万人(国民400人に1人)の透析患者がいます。
心筋梗塞や脳卒中などの循環器系疾患の危険が高まる(発症率が約3倍高まる)ことが分かってきています。
出典:日本腎臓学会「CKD診療ガイドライン2018」
下の「eGFR早見表」や「日本慢性腎臓病対策協議会」のホームページ等において,年齢・性別・血清クレアチニン値により,自分の腎臓機能(GFR)をチェックすることができます。
生活習慣の改善と,危険因子の適切な治療,早期発見のための定期的な健診の受診が腎臓を守るために重要です。
☆CKD予防のためのポイント☆
(危険因子)糖尿病・高血圧・肥満・喫煙・高脂血症・高尿酸血症・大量飲酒など
鹿児島県ホームページの関連ページ
CKDは,生命や生活の質に重大な影響を与える怖い病気ですが,早期に発見し,生活習慣の改善や薬物療法等の適切な治療をすることで,悪化を防ぐことが可能です。CKDは初期には自覚症状がほとんどなく,末期になるまで自分で気づくことはほとんどありません。体調の変化に気をつけているだけでは早期発見は難しいため,定期的に健診を受けることがとても重要です。
CKDは,生命や生活の質に重大な影響を与える病気ですが,腎機能異常が軽度であれば,適切な治療により進行を防ぐことが可能な病気であることから,全国的にCKD対策が進められつつあります。
鹿児島県においても,CKDに関する正しい知識の普及啓発や,人材育成,かかりつけ医と専門医の間の連携体制の構築などのCKD対策について,関係機関・団体と連携して総合的かつ計画的に推進することとしています。
『健康かごしま21』(令和6年度から令和17年度)に以下の2目標項目を掲げています。
☆目標値(令和15年度)☆
人口10万人当たりの新規透析導入患者数を,現状値30.9(令和3年)から全国平均である30.2(基準年:令和3年)以下に減少することを目指します。
☆目標値(令和15年度)☆
人口10万人当たりの糖尿病腎症の年間新規透析導入患者数を,現状値14.3(令和3年)から12.2以下に減少することを目指します。
CKDに関するチラシ等の作成・配布を行い普及啓発を行っています
☆リーフレットについては,以下をご覧ください。
CKDに関するリーフレット(令和5年)(PDF:873KB)
☆ポスターについては,以下をご覧ください。
CKDに関するポスター(平成27年)(PDF:1,115KB)
このページの作成にあたっては,以下のホームページを参考とさせていただきました
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