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ホーム > 健康・福祉 > 疾病予防・健康づくり > 疾病対策 > CKD(慢性腎臓病)について

更新日:2022年3月4日

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CKD(慢性腎臓病)について

CKD(慢性腎臓病)とは

腎臓の病気は自分には関係ないと思っていませんか?実は,CKDの患者数は全国で約1330万人(成人の8人に1人)と推計されており,「新たな国民病!」と言われるほど,とても身近な病気です。

腎臓の働き

腎臓は,背中側の腰骨の上あたりに左右1個ずつあり,握りこぶし大の大きさで,そら豆のような形をしています。

腎臓は1個が150gほどの大きさですが,心臓から送り出される血液の20%以上が流れており,毎日200ℓもの血液をろ過して老廃物を尿として体外に排出し,体の中をきれいに保っています。

【腎臓の主な働き】腎臓イラスト
  • 体内の血液をろ過して,老廃物や余分な水分を体外へ排出する。
  • 血液中の水分と,ミネラルのバランスを保つ。
  • 血圧を調整する。
  • 赤血球の産生に必要なホルモンをつくる。
  • 骨を健康に保つのに必要なビタミンを活性化させる。

☆健康において大切な役割を担っている,まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。

CKDとは?

CKDとは,腎臓の機能が慢性的に低下したり,尿蛋白が継続して出る状態のことをいいます。

【CKDの定義】

次の(1),(2)のいずれか,または両方が3ヵ月以上持続した状態のことを言います。

(1)尿異常,画像診断,血液,病理で腎障害の存在が明らかである。

(特に0.15g/gCr以上の蛋白尿(30mg/gCr以上のアルブミン尿)の存在が重要)

(2)GFR※が60(ml/分/1.73平方メートル)未満に低下している。

GFR:糸球体ろ過量と言い,腎臓の機能を表す指標です。腎臓病イラスト

CKDになりやすい人

加齢と共に腎臓の働きは低下していくため,高齢になるほどCKDになりやすくなります。また,高血圧や糖尿病,コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)などの生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連も深く,誰もがかかる可能性がある病気です。

要注意CKD

出典:日本慢性腎臓病対策協議会ホームページより

CKDが進行するとどうなるの?

人工透析が必要となる場合があります。

腎臓は,一度あるレベルまで悪くなってしまうと自然に治ることはなく,放っておくと透析が必要な腎不全まで進行する場合があります。世界中で透析患者が増えており,日本は約30万人(国民400人に1人)の透析患者がいます。

心筋梗塞や脳卒中など生命に関わる病気の重大な危険因子になります。

心筋梗塞や脳卒中などの循環器系疾患の危険が高まる(発症率が約3倍高まる)ことが分かってきています。

かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関への紹介基準

ckdデータ1

出典:日本腎臓学会「CKD診療ガイドライン2018」

ひらめき自分の腎機能をチェックしてみましょう!

下の「eGFR早見表」や「日本慢性腎臓病対策協議会」のホームページ等において,年齢・性別・血清クレアチニン値により,自分の腎臓機能(GFR)をチェックすることができます。

CKDの予防と治療

CKDを予防するためには?

生活習慣の改善と,危険因子の適切な治療,早期発見のための定期的な健診の受診が腎臓を守るために重要です。

☆CKD予防のためのポイント☆

  • 塩分や脂肪をとりすぎない
  • 肥満,運動不足の解消に努めましょう
  • 禁煙,節酒に努めましょう
  • 水分を十分にとりましょう(脱水は危険です)
  • 薬を必要以上に服用しないようにしましょう
  • 医師に相談し,危険因子を適切に治療(コントロール)しましょう

(危険因子)糖尿病・高血圧・肥満・喫煙・高脂血症・高尿酸血症・大量飲酒など

バランスCKD

CKDは治療ができる病気です

ナースCKDは,生命や生活の質に重大な影響を与える怖い病気ですが,早期に発見し,生活習慣の改善や薬物療法等の適切な治療をすることで,悪化を防ぐことが可能です。CKDは初期には自覚症状がほとんどなく,末期になるまで自分で気づくことはほとんどありません。体調の変化に気をつけているだけでは早期発見は難しいため,定期的に健診を受けることがとても重要です。

CKDに関する鹿児島県の現状

鹿児島県の人工透析患者数の推移について

本県の人工透析患者数の推移について

鹿児島県・全国の人工透析患者数の推移(人口10万対)について

本県・全国の人工透析患者数の推移について

鹿児島県・全国の新規透析導入患者数の推移(人口10万対)について

本県・全国の新規透析導入患者数の推移について

鹿児島県の原疾患別の新規透析導入患者数の推移について

本県の原疾患別の新規透析導入患者数の推移について

鹿児島県・全国の主要な死因及び死亡率(人口10万対)について

本県・全国の主要な死因及び死亡率

鹿児島県におけるCKD対策

CKDは,生命や生活の質に重大な影響を与える病気ですが,腎機能異常が軽度であれば,適切な治療により進行を防ぐことが可能な病気であることから,全国的にCKD対策が進められつつあります。

鹿児島県においても,CKDに関する正しい知識の普及啓発や,人材育成,かかりつけ医と専門医の間の連携体制の構築などのCKD対策について,関係機関・団体と連携して総合的かつ計画的に推進することとしています。

CKD対策の目標

健康かごしま21』(平成25年度から令和4年度)に以下の2目標項目を掲げています。

(1)腎機能異常の重症化を防止し,慢性腎不全による透析導入への進行を阻止し,新規透析導入患者数を減少させることを目指します。

☆目標値(令和4年度)☆

人口10万人当たりの新規透析導入患者数を全国平均である30.0(基準年:平成23年)以下に減少することを目指します。

(2)CKDに伴う循環器系疾患(脳血管疾患,心筋梗塞等)の発症を抑制することを目指します。

☆目標値(令和4年度)☆

人口10万人当たりの糖尿病性腎症による年間新規透析導入患者数を15.7以下に減少することを目指します。

 

なお,『健康かごしま21』の期間について,当初は令和4年までで設定されていましたが,今般の新型コロナウイルス感染症の影響により,1年間延長し,目標値は据え置くことが決定しています。

CKD対策の内容

(1)CKDに関する普及啓発

CKDに関するチラシ等の作成・配布を行い普及啓発を行っています

☆リーフレットについては,以下をご覧ください。

CKDに関するリーフレット(令和元年)(PDF:801KB)

☆ポスターについては,以下をご覧ください。

CKDに関するポスター(平成27年)(PDF:1,115KB)

 

(2)CKDの早期発見・重症化予防

  • CKDに関わる関係者への研修会を開催します
  • かかりつけ医への「CKD診療ガイド」の普及啓発を行います
  • 関係機関・団体と連携し,病診連携体制の構築に向けた取組を進めます

☆「健康かごしま21CKD連携医」県名簿を作成しました。

(3)CKD対策に関する連携体制の構築

  • 関係機関・団体による協議会を設置し,総合的かつ計画的にCKD対策を推進します。

協議会の構成機関・団体一覧(PDF:147KB)

このページの作成にあたっては,以下のホームページを参考とさせていただきました

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

保健福祉部健康増進課

電話番号:099-286-2714

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