上平房棒踊り
上平房棒踊りは,昭和初期,隣接する高隈村(現在の鹿屋市高隈)の大工職人によって伝えられたものとされ,現在は上平房の壮青年が中心となって,伝承活動を行っています。
装束は浴衣を羽織り,帯を巻きます。その後,二色の帯を袈裟懸けにし,背中で結び,その結び目には飾り帯を重ねます。鉢巻は,およそ5尺の木綿のさらしを四つ折にして作り,これを頭に締め,後ろで縛ります。手には六尺棒を持ちます。
全ての支度が整うと,まず集落で踊りを披露します。これは,例祭に行くことのできない集落民のためでもあり,また,奉納前に踊りを確認する貴重な時間でもあります。
上平房棒踊りは,「棒踊り」と「マッチマオドイ(松島踊り)」の2部構成となっています。まず棒踊りは,1人1組の3列縦隊で進行し,六尺棒で打ち合います。「マッチマオドイ」は,盆踊り歌にのせて踊るユニークな踊りです。
石牟禮神社の例祭では,上平房棒踊り,中平房棒踊り,下平房棒踊りをそれぞれ奉納した後,最後に3棒踊りが並んで同時に踊ります。その様は圧巻です。
例祭終了後,再び集落に戻り,踊りを披露します。
公開日時
3月第1日曜日
公開場所
開催風景
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