鹿児島のことわざ・食べ物編(か行)
辛(か)れ汁(しい)ゃちっと甘(あ)め汁(しい)ゃどっさい
塩辛い汁は少し食べなさい。甘い汁はたくさん食べなさい。「ちっと」は少し,「どっさい」はたくさんの意味。
蟹(がね)の生焼(なまや)きゃ食傷(しょっしょ)んもと
川ガニを食べるときは,生で食べると食あたりを起こすので,よく火を通してから食べなさい。
蟹(がね)に大槌(どんじ)
カニを大槌でたたくとぺしゃんこになる。なにもかもうまくいかない時のたとえとして使う。
川は皮から海(うん)は身から
川魚は皮の方から焼いた方がよい,海の魚は身の方から焼いた方が良い。魚を焼くときのこつを教えている。
空重(からじゅ)で戻すな
重箱に入れた食べ物を貰ったら,空箱で返さずにかならず何かお返しの品を入れて返しなさい。
近所(きんじょ)ん声(こえ)と味噌(みそ)んこえとはのさん
あることないことを言いふらす近所のうわさは困ったものだが,味噌の固いのも料理に使いにくくて困る。「のさん」はつらい,困るの意味。
腐(くさ)ってん鯛(て)の魚(いお)
タイは少々腐っていても食あたりをしないと言われている。落ちぶれても堂々としている人のこと。
米(こめ)ん飯(めし)に魚(ぶ)
昔は米の飯は貴重であった。魚もごちそう。米の飯の時に魚をおかずにすると,米飯がいくらあってもたりないと言われた。
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