鹿児島のことわざ・食べ物編(な行)
情(なさ)けは濃(こ)いごいと酢味噌(すみそ)はゆるく
人にかける情けは濃いほうが良いし,キビナゴやタケノコにかける酢みそはゆるい方が良い。
逃(に)げた魚(いお)は太(ふ)て
釣り損なった魚は大きかったと言うが,誰も見ていないので何ともいえない。
似(に)おたお鍋(なべ)にゃ似(に)おた蓋(ふた)
似たもの夫婦のこと。
煮鳥(にどい)生猪(なまじし)
ニワトリの肉は長く煮るほど柔らかくなるが,イノシシの肉は長く煮ると硬くなる。
飲(の)まんこちゃ疑(うた)ご
約束をしても,酒を酌み交わさないと信用できない。昔,農村では売買の契約が成立しても一杯飲まないうちは仮契約で,飲んで正式に成立するという風習があった。
残(のこ)い物(も)んに福(ふっ)があっ
一番最初がいつも良いとは限らない。残り物の中に良い物があるものである。
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