鹿児島のことわざ・食べ物編(た行)
団子(だご)を噛(か)ん噛(か)ん日和(ひより)を待て
沖に出て天候が悪くなったらあせっても無駄である。落ち着いて団子でも食べながら天候が回復するのを待ちなさい。
炊(た)ったてん飯(めし)ゃ裏(うら)を打て
炊きたてのご飯をすぐに食べるのではなく,裏返しにしてしばらくおきなさい。そうするとさらにおいしくなる。
嶽(たけ)には雪下には黒じょか
山に雪が積もって,沖は荒れ模様。こういう日はあわてずに焼酎でも飲んでゆっくりとしなさい。
旅に出(で)っ時(とき)ゃ豆腐(おかべ)を食え
旅に出るときにはお腹がすくので,腹持ちの良い豆腐を食べなさい。
たて飯(めし)食うよっか横飯(よこめし)食え
上司にへつらうよりも,同僚や友人を大事にしなさい。「たて飯」は上司,「横飯」は同僚・友人
近(ち)けは耳んやっけ遠(と)えは鍋んやっけ
近い親戚は,いろいろと小言を言うので迷惑であるが,遠くの親戚もたまたま来たときは泊まっていくので,ご馳走しないといけないので迷惑である。
茶柱(ちゃばしら)が立っと良(よ)か事(こっ)があっ
朝一番に飲むお茶に,茶柱が立つと縁起がよいと言われている。
盃(ちょ)っ米(ごめ)
米を炊くときにさかずき1杯の米をすくって取っておく。これがたまっていくと1升2升となっていく。この米を非常の時の備蓄や家計が困ったときの足しにする。「ちょっ」は焼酎を飲むときのさかずきのこと。
搗米(つっごめ)ん中(なか)ぃ一粒(ひとつっ)のアラ
搗いた米の中にも搗き損ないの籾が1粒や2粒くらい残っているものだ。どんなところにも一人や二人のはみだしものがいる。「アラ」は籾のこと。
漬物(つけもん)の石と婿殿(むこどん)は重(お)びよっか上は無(ね)
漬け物に使う石は重いほど良くつかるし,婿もどっしりとしている方が頼りがいがある。
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