ホーム > くらし・環境 > 環境政策 > 環境白書 > 平成25年環境白書概要版 > 地球温暖化対策(2)
更新日:2014年3月31日
ここから本文です。
森林は,二酸化炭素の吸収や,再生可能で炭素の貯蔵機能等を有する木材の生産を通じ,地球温暖化の防止に向けた「低炭素社会」の実現に重要な役割を担っているほか,水源のかん養や山地災害の防止,保健休養の場の提供など公益的機能を有し,県民生活に深く結び付いています。
しかしながら,近年,県内の森林は林業経営環境の悪化や過疎化・高齢化等により,間伐等の森林整備の遅れやそれによる公益的機能の低下した森林の増加が懸念されています。
このようなことから,森林の有する多様な機能を高度に発揮させ,安全で潤いのある県土の形成に資するため,森林の適正管理に努めるとともに,県民が森林整備に参加しやすい体制を整備するなど,多様で健全な森林づくりを進める必要があります。
森林による二酸化炭素の吸収・固定機能の維持・増進に資するため,「間伐推進5カ年計画(平成20~24年度)」に基づいた地域ぐるみの間伐(5,120ha)や人工造林(223ha)等の森林整備を実施しました。
間伐を実施している健全な森林
県産材を使用したかごしま木の家づくりや公共施設の木造・木質化を推進するなど間伐材をはじめとした木材の利用を促進しました。
平成23年1月に創設した「かごしまCO2吸収量等認証制度」により,企業等が自ら行う森林整備活動に伴うCO2吸収量を認証し,企業や団体等における地球温暖化対策の取組を推進しています。平成24年度は,企業等が実施した間伐や植栽に伴うCO2吸収量を5件(197t-CO2)認証しました。
多様な森林づくりを推進するため,立地条件や地域特性を踏まえ長伐期林等へ誘導する施業を実施するとともに,森林資源の充実や森林の公益的機能の高度発揮を図るため,人工造林や下刈(1,093ha)等を実施しました。
「環境の森林(もり)」については,自然環境や公益的機能に配慮し,長伐期施業等計画的な森林の整備・管理を推進しています。
また,その特徴を生かし,森林ボランティア活動を活用した県民参加型の森林づくりを推進しています。
(環境の森林…水源かん養及び山地災害防止機能の高度発揮が求められる森林のうち,管理不十分な森林について,その適正な整備・管理を図るため,県有化した森林)
県民の生活環境や水資源の確保を図るため,特に重要な役割を果たしている森林については,水源かん養保安林等への指定を行っています。本県においては,地域森林計画に基づき,重要な水源林や山地災害危険地区を中心に平成24年度末で民有林の14.2%,61,322haを保安林に指定しています。
保安林の種類 | 指定実績 |
---|---|
水源かん養保安林 |
132ha |
その他保安林 |
60ha |
計 |
192ha |
豊かな水を育む水源かん養保安林
地表を流れる河川の水量や地下水が枯渇しないように補給する働き,能力をいいます。河川の上流に広がる森林は雨水や雪解け水を貯え,徐々に河川水や地下水として放出することで水源涵養機能を果たしています。
よくあるご質問
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください