大浦町の疱瘡踊
医療の進んでいなかった時代、疱瘡やコレラなど、人力の及ばないことでひたすら神仏に加護を求め、悪疫の終息を願うしかその術を知らなかったことから、これが疱瘡踊りの起源といわれていますが、いつ頃から始まったのかはわかりません。
例年2月11日を伊勢講の日と定め、その日の祭りに悪疫の退散、軽微で済むことを祈願して踊られ、今日に至っています。
踊りは、女性20名程度と歌い手3~4名で構成され、歌のリズムに合せた静かな踊りで、手には、シベをもって踊ります。踊り手、歌い手とも着物姿で、足袋を履いて踊ります。各集落とも、婦人会を中心に地域が一体となって保存・継承に取り組んでおり、公開前の数週間、備えた練習に公民館は賑います。
祈祷のための踊りとされるもので、派手さはありませんが、ゆったりとした雰囲気の中に味わいを感じさせる踊りです。
疱瘡踊りは,昭和37(1962)年10月24日に,鹿児島県の無形民俗文化財に指定されています。
公開日時
毎年2月11日
公開場所
永田・平原の各集落公民館
開催風景
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