計画的な換気の実施
対策の概要
■計画的な換気により室内空気質を改善する
建築の高断熱、高気密化は、省エネルギーという観点から有効な手法ですが、そのような構造ゆえに汚れやすい室内の空気と新鮮な外気を計画的に入れ替えることが大切です。同様に、夏期の気温と湿度が高い鹿児島県では、室内に溜まった熱気をいかに取り除くかも重要なポイントになります。
また、居住者の日常生活に伴い発生する様々な汚染物質、建材や塗料、接着剤等から放散するホルムアルデヒドや揮発性有機化合物による室内空気質の汚染を防ぐためにも適切に換気を行なう必要があります。
1999年に建設省(現国土交通省)から告示された「住宅の次世代省エネルギー基準」でも、住宅の断熱気密性能を高めて省エネルギー化を図ると同時に、こうした汚染物質の滞留対策として計画的な換気を行うよう求めています。
計画的な換気の原則は、「常時、出入り口を明確にして、必要な量の新鮮空気を取り入れ、汚れた空気を排出すること」とされています。
住宅の計画的な換気には、出入り口の明確さを含めて、換気システムの能力と共に、住宅の断熱、気密性の高さとのバランスが大切な要件となります。
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換気効果を高める工夫
(換気方式・設備方式・
通風経路の選定) |
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図13-2換気計画の流れの一例
「建築設計資料集成・総合版」より作成
主な手法
●適切な換気方式の決定
●適切な換気経路の設定
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