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更新日:2022年7月11日

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13 室内の環境を健康的に保つ

背景と課題

大口 25.7℃ 加世田 27.0℃
- -
川内 27.2℃ 指宿 27.6℃
- -
中甑 27.4℃ 種子島 27.8℃
- 81.6%
牧之原 24.8℃ 屋久島 27.0℃
- 81.5%
鹿児島 28.2℃ 名瀬 28.2℃
75.6% 79.2%
輝北 25.7℃ 沖永良部 28.2℃
- 81.0%
志布志 26.2℃  

アメダスでは、湿度の測定を行っていないため、データがありません。ただし、気象庁観測所では、測定を行っているためデータを記載しました。

図13-18月の平均気温と平均湿度
気象庁「1979~2000年気象庁観測所及びアメダスのデータ」より作成

高い湿度環境

上表に見るように各地域とも夏期(8月)の平均温度や平均湿度は非常に高くなっています。湿気は、日常生活の中で常に発生し、屋内を移動しています。そして湿気のもとである水蒸気は、水蒸気圧が高いところから低いところへ移動します。それは熱と同様の動き方をし、移動する速さは非常に早いと言われています。
このような気候特性と上手に付き合うためには、換気に加えて室内の調湿が大切です。効果的な換気が基本ですが、同時に、室内の仕上げを調湿性(吸放湿性)の高い素材や建材でつくることが、快適な室内環境をつくる上でより効果的です。この様な特徴を理解し、結露や不快な空気を発生させない工夫をすることが快適な住宅づくりのポイントです。

建材に含まれる様々な化学物質

住宅内のいろいろな要素に起因する健康への影響を「シックハウス症候群」と言いますが、厚生労働省は平成14年1月までにシックハウスの原因物質を言われる13の物質について指針値を設定しています。これら原因物質は右の表に示すように、内装材や接着剤に含まれている可能性があります。
物質名称 発生源
ホルムアルデヒド 合板、パーティクルボード、MDF、複合フローリングに使用される接着剤
・ビニール壁紙用の接着剤
・壁紙用澱粉系接着剤
・木製家具の接着剤
トルエン
キシレン
エチルベンゼン
内装材の施工用接着剤
・塗料の溶剤・希釈剤
テトラデカン 塗料や接着剤の溶剤
スチレン ポリスチレン樹脂、合成ゴム、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、合成樹脂塗料等に含まれ、これらを利用した断熱材、浴室ユニット、家具
フタル酸ジ-n-ブチル
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
塗料、顔料、木工用ボンドの可塑剤
クロスピリホス 有機リン系で防蟻用木部処理剤
ダイアジノン 防蟻剤、防虫剤
パラジクロロベンゼン 衣類の防虫剤・トイレの芳香剤
アセトアルデヒド 接着剤、防腐剤
フェノブカルブ 防蟻剤
表13-1有害科学物質とその発生源

木質材料の表示と進む安全性の高い木質材料の普及

合板、構造用パネル、フローリング等についてはJAS(日本農林規格)で、パーティクルボードや繊維版についてはJIS(日本工業規格)でホルムアルデヒドの発生量が区分されています。こうした取り組みから放散量の少ない製品の普及が進んでいます。例えば、パーティクルボードや繊維板の出荷量では、平成9年度にE2レベルが全体の7割を占めていたのに対し、平成11年度にはE1レベルが9割を占めるまでになりました。(図13-2)
  繊維板 パーティクルボード
表示 ホルムアルデヒド
放散量
平成9年度 平成11年度 平成9年度 平成11年度
E0 0.5mg/L以下 0% 4% 10% 28%
E1 1.5mg/L以下 30% 93% 13% 59%
E2 5.0mg/L以下 70% 3% 77% 13%

表13-2JISのホルムアルデヒド放出量性能値と繊維板・パーティクルボード供給量
「建築技術1997年7月」より作成

対策

→32計画的な換気の実施
→33人体に無害な素材・建材の採用
→34調湿剤を有する素材・建材の採用

よくあるご質問

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土木部建築課

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