更新日:2022年1月25日
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魚を食べた後に,じんましんが出たり口の周りが赤くなったことはありませんか?
それはヒスタミンによる食中毒かもしれません。
鹿児島県内においても,近年,ヒスタミンによる食中毒が発生しています。
「ヒスタミン」が高濃度に蓄積された食品(特に魚介類及びその加工品)を食べることで発症するアレルギー様食中毒です。
アミノ酸の一種「ヒスチジン」を多く含む食品(赤身魚など)を常温に放置する等,不適切な管理が行われることで,ヒスタミン産生菌が増殖します。この菌の酵素の働きにより,食品中に「ヒスタミン」が生成されます。
顔面紅潮(特に口の周り,耳たぶ),頭痛,じんましん,発熱等のアレルギー症状
食後数分から30分位
ヒスチジンを多く含む赤身魚(マグロ,カジキ,カツオ,サバ,イワシ,サンマ,ブリ,アジ等)
赤身魚の加工品(干物,竜田揚げ等)
※その他,ワインやチーズ等の発酵食品にも含まれていることがあります。
ヒスタミンは熱に安定であることから加熱しても分解されず,また調理加工工程で除去することができないため,一度生成されると食中毒を防ぐことはできません!
ヒスタミンによる食中毒を予防するためには,ヒスタミンを生成させないことが大切です。生成させないようにするためには,原材料(魚の場合は死んだ瞬間から)から最終製品の喫食までの一貫した温度管理が重要です。
国内では,保育園や学校が関係する大規模な食中毒や,ヒスタミンが高濃度で検出されたとして魚の缶詰等の大規模な回収事例が発生しています。食中毒を防止するために,下記の衛生管理を徹底しましょう。
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