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更新日:2021年10月8日
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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の主症状は息切れや慢性的なせき・たんです COPD(慢性閉塞性肺疾患)は,喫煙が主な原因です。慢性気管支炎,肺気腫などの病気が含まれます。禁煙によって発症を予防し,また進行を阻止することができる病気です。 |
COPD(Chronic_Obstructive_Pulmonary_Disease:慢性閉塞性肺疾患)は,たばこの煙などによって,肺の中の気管支に炎症が起きたり,気管支が枝分かれした奥にある肺胞(空気中の酸素を体内に取り入れ,体内の二酸化炭素を排出する場所)が破壊されて,徐々に呼吸障害が進行する病気です。「慢性気管支炎」,「肺気腫」などの病気が含まれます。
長期の喫煙などによって,年齢に伴う通常の変化以上に肺の機能低下が進む病気です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の主な症状は,坂道や階段の上り下りなど体を動かしたときの息切れや,慢性のせき・たんです。
病気が進行すると少し体を動かすだけで息切れするようになります。さらに悪化すると呼吸不全や心不全を起こし,命に関わる病気です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因の多くは喫煙です。喫煙のほか,受動喫煙,大気汚染,職業上の粉塵や化学物質への曝露も原因と考えられています。
たばこ対策による予防や早期発見・治療を行うことで,リスクと負担を大幅に軽減することが可能な疾患です。
わが国のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)による死亡者数は年々増加しており,平成29年は約1万8,500人もの方がCOPDで亡くなっています。これはアルツハイマー病(約1万7,200人)や,肝疾患(約1万7,000人)で亡くなる方を上回る人数です。
わが国のたばこの消費量は近年減少傾向にありますが,過去のたばこ消費による長期的な影響と急速な高齢化によって,COPDは今後さらに増加が続くものと予想されています。
鹿児島県のCOPDによる死亡率(人口10万人あたりの死亡者数)は全国ワースト6位です。(令和元年)
全国のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の推計患者数は約530万人ですが,このうち実際に治療を受けている人は約22万人(4.2%)です。(平成23年)
全国で500万人以上がCOPDであることに気づかず,診断や治療を受けていない状況にあると推測されます。
大規模な疫学調査の結果,高齢になるほどCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の有病率が高くなることがわかっています。70歳以上の6人に1人(約17%)はCOPDの可能性があります。
息切れ,慢性のせき・たんなど,気になる症状のある方は,早めに,かかりつけ医や呼吸器専門医に相談しましよう。
現時点ではもとの健康的な肺に戻す治療法はありませんが,少しでも早く治療を開始することで,健康状態の悪化を防ぎ,日常生活を維持・改善することができます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因の多くは喫煙です。「禁煙」によって発症を予防し,また進行を阻止することができる病気です。
早く禁煙するほど,発症を予防できる可能性が高くなります。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の研究と啓発に力を注ぐ世界的な組織GOLDでは,毎年11月中旬の水曜日を「世界COPDデー」に定めています。世界各国で,また日本でも,世界COPDデーを中心にさまざま啓発活動が行われています。
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