更新日:2021年3月2日
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成立は室町時代といわれ、種子島盆踊の本流をふまえながら、江戸時代の「阿久根千代女」悲恋物語に関連した歌と踊りが加わり、特徴的な踊りになっています。寛永5年(1628年)、宮崎県高岡の地頭比志島国隆(島津藩家老)は、悪政を理由に種子島に遠島となりました。国隆の愛妾阿久根千代女は、後を追って種子島に渡り、二人は横山に住みました。しかし翌年、国隆は切腹を命じられ、千代女も殉死しました。横山の人々は二人の死を悼み、特に千代女の節婦としての心情を偲んで、歌と踊りを奉納するようになりました。
踊りは、七夕飾りを持った「チョウ」役が、中央を三度回ると踊りが始まります。男役はカムキという面で顔を覆い、女役は花笠を被って踊ります。カムキは、清浄な霊に人の不浄な息がかからないための覆いであり、同時に踊り手自身が精霊でもあります。霊への畏敬を込めた全体的に静かでゆかしい踊りです。
7月第2日曜日
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