牛耕の儀
加紫久利神社はおよそ200年前の創建といわれ、奈良時代に薩摩の国で、牧聞神社と二社国の宮社と列格された古い由緒あるお杜です。神社では年間多くの祭典・行事が行われますが、春祭りには「庭祭」の御儀があり、その中に牛耕の儀があります。
「庭祭」は境内の一角を斎場とし、田と見立ててそこに神を招き、稲作の手順を演じることによって豊作を祈る祭りです。神殿での祭典終了後、拝殿前の斎場に宮司以下祭員為座太鼓の奏楽に合わせて、庭祭の祭詞を奏上します。これが終わると「牛耕の儀」となります。
この儀は、農夫二人が仮面を被った牛を、面白おかしく使役して耕作が行われます。すなわち、苗を植える前に牛が田を耕す所作を演劇風に仕立てたものです。
登場するのは道案内の猿田彦大神、田の神、小牛、農夫二人、そして仮面を被った牛二人です。前引とマンガ取りの農夫が、牛を引いて田起こしに入って行くのですが、牛と農夫とがその場面をユーモラスに演じます。
公開日時
3月4日11時30分頃
公開場所
開催風景
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