台風第10号に対する警戒についての知事メッセージ

非常に強い台風第10号が，現在，日本の南の海上を発達しながら西北西に進んでおります。今後，特別警報級に発達し，6日から7日にかけて奄美地方から県本土に接近するおそれがあります。
県内の全地域において，これまで経験したことのない大雨・暴風・高潮・高波となる可能性があり，最大級の警戒が必要でございます。
県民の皆さまにおかれましては，今後，気象台の発表する最新の気象情報等に注意していただき，「物の固定」や，「備蓄食料や避難所，避難経路の確認」など，事前の備えを行ってくださいますようお願いいたします。
奄美地方は，5日の夕方まで，九州南部では，6日の朝までに台風対策や避難行動の完了を行っていただき，その後の不要不急の外出は控えていただきますようお願いいたします。
また，市町村が発表する避難情報等に注意していただき，台風が接近する前に，先ほど申し上げましたけれども，早めに避難するなど，命を守る最善の行動をとっていただきますようお願いいたします。
避難に当たりましては，避難所における3密回避のために，安全が確保できる御親戚や知人宅への避難など，分散避難を検討していただくとともに，避難所でのマスクの着用や手指の消毒など，新型コロナウイルス感染症対策に御協力くださいますよう，重ねてお願いをいたします。
なお，台風第10号の接近に伴い，本日12時30分に十島村の村長から島民の島外避難に係る自衛隊への災害派遣要請について依頼がありましたので，自衛隊に対し，13時に災害派遣要請を行いました。本日中に高齢者や障害のある方，妊産婦などの要配慮者をはじめとする島民約200人の方が自衛隊機により各島々から鹿児島市内に避難をすることとなっております。

令和2年9月4日
鹿児島県知事
塩田康一