建物の断熱・機密性の向上
対策の概要
適切な断熱、気密性を確保する
断熱や気密が良くない住宅は、室内で冷暖房をしていても冷熱や温熱が外部に漏れ、その結果、エネルギーの無駄使いとなるばかりでなく、壁面や窓ガラス面等で内外の温度差が大きくなり結露を生じたり、室温差や床表面温度差によるヒートショック等、住みにくい住宅になりがちです。
一方、立地条件に応じて適切に断熱、気密化を施した住宅は、太陽の光や熱を利用し、少ないエネルギーで快適に冷暖房をすることができます。日差しの強い鹿児島県では、夏場の日射取得に十分配慮し、室内に熱を持ち込まない様にした上で断熱・気密性能の向上を図ることが重要です。
断熱、気密の仕様の向上
近年、次世代省エネルギー基準や住宅性能表示制度の整備とあいまって、外張り断熱工法や断熱気密工法が普及する等、住宅の断熱・気密性に関する考え方は急速に一般化しつつあります。数年前までは一部の先進的な設計者、工務店が関心を示していた高断熱・高気密工法についても、現在では多くの住宅メーカー等がその技術を標準的な仕様として採用しつつあります。
図4-3冷暖房時の熱の出入り通商産業省「ゆとりと豊かさの快適住宅のために」より作成
主な手法
●適切な断熱工法の採用
●断熱・気密性能の高い建具、開口部の採用
●適切な防湿・気密性能の確保
●断熱、気密性能を確保する細部の工夫
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