植栽などによる緑陰の創出
対策の概要
植栽による緑陰の創出
都市化に伴い、まちからまとまった緑が減少し、その効果を体験する機会が少なくなってきています。単に、景観的な効果を楽しむことに留まらず、快適な温熱環境をつくるために緑は欠かせない存在です。屋外が厳しい環境となる夏期に、緑陰による局所的な涼しい場所をつくり、そして、建物への日射取得を軽減することもできるからです。
また、緑は、季節毎に変化する日射の調整を行う上で非常に有効な手段であり、適切な樹種の選択、方位と配置の計画により、冷暖房の負荷を軽減することが可能となります。このように、緑は、人々の生活に潤いや、安らぎを与えると共に、室内の温熱環境を快適にする効果もあります。
図1-16平均放射温度分布測定結果(神奈川県宮崎台)
出典:ミサワホーム(株)「自然環境を活かした伝統的住生活の知恵」
夏の日中アスファルトの地表面温度は約60度近くまで上昇し、人はそこから熱放射を受け、気温以上に暑く感じます。これからもわかるように人が快適に感じる要素は外気温だけでなく、放射の影響を大きく受けています。平均放射温度は、そこにいる人をとりまく全ての方向からの放射温度の平均を示しています。この地点でのアスファルト上では平均放射温度は気温よりも約4度近くも高く、熱放射によって暑さを感じます。一方、緑化された環境では平均放射温度は気温よりも約2度低く、その差は7度にもなります。
主な手法
●南東、南西方向の落葉広葉樹の植栽
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